マーク金井blog

2019年05月09日超私的な考察 手打ちになるアマチュアゴルファーの意外な共通点とは!?

マーク金井がブログや雑誌にかけないことを1時間生配信する 『マーク金井 ここだけの話』今月は5月13日月曜日21時から配信します。 録画はありませんので リアルタイムでご覧下さい


昨日は、ゴルフ雑誌「アルバトロスビュー」の取材で、国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ」の開催地である総武カントリー総武コースに行ってきました。この大会はアジアンツアーとの共同開催ということもあり、国内選手はもとよりアジアから数多くの選手が出場。今年度から優勝者には全英オープンの出場資格が与えられます。ちなみに今年の全英は史上初のアイルランドにて開催。観戦チケットはすでに完売しているとのことです。

 

アルバの仕事は片山晋呉プロとのインタビュー。場所はドライビングレンジ。当たり前ですが、普段とは比べものにならないぐらい数多くの海外選手が調整しています。そして、当たり前と言ってしまえば身も蓋もありませんが、選手が放つドライバーショットはアマチュアよりもはるかに飛んでいますし、スイングはダイナミックです。アマチュアゴルファーに多い手打ちでクラブを振り回している選手はひとりもいません。

 

 では、プロのスイングはなぜ手打ちにならないのか?

 

 

最初から手打ちになっていなかったからプロとして活躍しているという見方もありますが、物理的な側面からスイングを観察すると、プロの多くは手打ちになりにくい動きでクラブを操作しているからです。対して、アマチュアが手打ちになりやすいのは、手打ちになりやすい動きでクラブを操作しているからです。

 

 

GW中にゴルフスイング物理学小澤康祐さんのセミナー神田のスタジオで開催したのですが、この時、なぜアマチュアが手打ちになりやすいのか、手打ちを直そうと思っても手打ちが治らないのかについてレクチャーを受けました。

 

 

小澤さんによると、、、、

 

 

「トップからダウンスイングの切り返し、そしてダウンスイングの前半でフェースを閉じようとする動きをしてしまうと、身体の中心ではなく、末端である手先や腕が先に動きます。加えて、切り返しやダウンスイング前半で手先や腕が先にい動くと、下半身を回転させることはできません。結果、下半身を止めて手先や腕の力だけに頼ったスイングになるので、手打ちになるのを避けられないのです」

 

 

切り返しやダウンスイング前半でフェースを返そうとする動きが入ると、身体が止まる。にわかに信じがたいかもしれませんが、こうなってしまうのを証明するのに役立つのがツイストボードという健康器具。

 

 

これに乗って回転しようとすると、腕を振った方向と逆方向に下半身が動きます。ダウンスイングでフェースを返そうとする方向に腕を振ると、その反動で下半身は右にねじれます。腰や骨盤を開こうと思っても開くことはできません。切り返し、そしてダウンスイング前半でフェースを返そうとする方向に手先や腕を振れば振るほど、下半身は動かそうと思っても動かすことが難しくなるのです。フェースを返そうとするほど、右肩が前に出てしまい、ヘッドは外から下りやすくもなってしまうのです。

 

 

対して、プロのスイングが手打ちに見えないのは、トップからダウンの切り返しでフェースを閉じようとする動きがありません。誤解を恐れずに言えば、フェースを開く方向に動かそうとしています(プロにとっては無意識の動きです)。フェースを開く方向に動いていれば、下半身の回転が選考して動きます。でんでん太鼓の紐のように腕とクラブは下半身の後からついて動くことになり、身体の中心から動け、かつ身体の大きな筋肉を使えるようにもなるのです。

 

 

フェースを開く方向に動くと振り遅れるような感じになります。振り遅れたら余計にボールが捕まらない感じになるかと思いますが、実は、振り遅れる感じにならない限り、手打ちから抜け出すことはできないのです。

 

 

ゴルフは物理です。

 

 

物理を理解しているのとしていないのでは、スイングの仕方がガラッと変わります。本気で手打ちを矯正したいと思っているのであれば、まずは切り返しでフェースをガバッと開く意識を持ってスイングすることが必要不可欠なのです~。

 

 

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2019年05月07日超私的なゴルフ場調査 仙塩ゴルフ倶楽部 浦霞コース 後編

 

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10連休も終わってみればあっという間でした。マーク金井神田でセミナー、仙台と茅ヶ崎で9ホールプレー。そして山口ではカッパーワークスでセミナーと、アイランドゴルフガーデン宇部でゴルフコンペを主催してきました。

仙台でプレーした仙塩ゴルフ倶楽部、そして茅ヶ崎ゴルフクラブはいずれも9ホールのゴルフ場。ゴルフ場というと18ホール以上と思っているゴルファーも多いかと思いますが、9ホールのゴルフ場には9ホールならではの良さもあるんです。

 

さて、今回は前回の続きです。仙塩ゴルフ倶楽部(浦霞コース)は東北最古のゴルフ場で、昭和10年に開場。最初は6ホール、その後、9ホールになっています。前回は3番ホールまで案内したので、今回は4番ホールからです。

 

 

4番 465ヤード パー5

ティグラウンドの後方に松島湾が望めるパー5。ホールはセカンド地点からほぼ直角に右ドッグレッグしており、なおかつ3打目地点からグリーンにかけては打ち上げ。自然の地形を活かしたダイナミックなホールです。風は右から左へのサイドアゲンスト。

 

 

ティグラウンドに上がると右サイドが広く感じるのですが、皮膚感覚で右サイドは危険な感じがしました。その感覚に従って正直に左ラフを狙ってティショット。イメージよりも左に飛び隣接するホールとの境目に着弾。セカンド地点に行ってみると予想的中。右サイドだと林がスタイミーになりますが、左サイドは大きく開けていてなんら障害物はありません。7番アイアンで確実にフェアウェイにレイアップ。3打目は残り135ヤード。打ち上げが強いので7番アイアンで打ったらイメージ通りのフェードで、ピン横2.5mに3オン。バーディーチャンスに付けるものの、ラインを読み切れずボールはカップ手前10センチショート。タップインしてパーでホールアウト。

 

 

5番 299ヤード パー4

 

打ち下ろしの短いパー4。左サイドに松林、フェアウェイは左から右に傾斜しており、風は左から右へ強く吹いてます。フェアウェイを狙って打っても風に乗ってしまうと、右OBに吸い込まれるような恐怖感があるスリリングなホールです。

 

ティショットで左サイドの林ギリギリを狙ったらイメージよりもボールが少し捕まって左サイドの林ギリギリに着弾。残りは95ヤードほどでしたが、松の枝がスタイミーなので7番アイアンを選択。7番でハーフショットしたら予想よりもインパクトが強くなったもののグリーン奥に2オン。13mのバーディパットは下り傾斜を気に過ぎて、1.5mショート。セカンドパットも下り傾斜を気にし過ぎてインパクトが緩んでカップ手前でラインから外れました。3パットのボギーでホールアウト。

 

 

6番 459ヤード パー5

 

ティからグリーンまで軽い打ち上げのパー5。仙塩の中ではもっともホールが広々としています。加えて、風は右から左への強いフォローなので右サイドのOBを気にせず気持ちよくティショットを打たせてもらえます。ちなみに左サイドは5番ホールで100ヤード曲げてもOBまでいきません。

 

ティショットは狙い通りフェアウェイ中央に着弾。セカンド地点に行ってみると、
「なんだこりゃ~」って感じの左足上がり。フェアウェイには自然のうねりがあり、そのうねりの途中に止まってました。残り220からのセカンドショットはUTで打ち、グリーン右手前の花道。ピンまで20ヤードほどのアプローチを50センチに付けて、バーディーでホールアウトできました。

 

 

7番 105ヤード パー3

グリーン手前に大きなバンカー、奥にもバンカーが待ち構えているパー3。距離だけ考えればサービスホールという感じですが、この日は強いフォロー風。風に乗ってしまうと簡単にグリーンオーバーする危険性があるので油断できません。ちなみに、グリーンの奥にはOBもあります。

 

かなり強いフォローだったので90ヤードぐらい打つつもりでPWでティショット。ダフり気味に入ったので手前バンカーと思ったら、風にちょうど乗ってくれ、ピン手前6メートルにワンオン。バーディーパットは打ちきれず、カップ左手前15センチにショート。これをタップインしてパーでホールアウト。

 

 

8番 318ヤード パー4

 

ティショットは打ち下ろし、セカンドからはグリーン面が見えないほどの打ち上げのパー4。ここも自然の地形を生かし、フェアウェイは段々畑のような大きなうねりがある。ティショットを200ヤードぐらに刻むとフラットな地形から、グリーン面を見渡せながらセカンドを打てる。ドライバーを打つと一番下の段まで落ちてしまい、グリーン面がまったく見えない状態でセカンドを打つ事になります。

 

 

 

ドライバーでティショットを打って一番下の段に着弾。残り75ヤードのセカンドを54のSWで打ったものの軽くダフって、手前の花道にショート。ピンまで15ヤードのアプローチショットをパターで打ち、ピン左1.2mにつける。スライスラインをなんとか読み切ってパーでホールアウト。

 

 

9番 362ヤード パー4

 

ティグラウンド後方に松島湾を望むホームホール。ティショットは軽い打ち下ろしで、セカンドは軽く打ち上げるパー4。左サイドに民家があるために60歳未満のゴルファーは4番アイアン以下のクラブで打つ縛りがあります(60歳以上はドライバーOK)。ティショットは打ち下ろしですが、風は右から左への強いアゲンスト風。体感的には400ヤード近く感じるホールです。

 

左のOBを避けるべく。右サイドを狙って打ったら風影響をまったく受けなくて右サイドのラフに。残り150ヤードほどでしたが、テークバックで木の枝にクラブがかかるため7番アイアンでグリーン花道にレイアップ。ピンまで残り30ヤードを54のSWでアプローチ。インパクトが少し強く入ってピン奥1.2mにボギーオン。下りの1.2m、ここもオーバーを恐れてインパクトが緩み、ボールはカップ右フチを通過。2パットでボギーでホールアウトしました。

 

スタッツ

ーーーー△○ーー△ 37
222231112 18

 

 

今どきのアメリカンスタイルのコースに比べると、距離は決して長くなりません。しかしながらティショット、そしてセカンドショットをコントロールする技術が求められるホールが多いですし、なによりも強い風が難易度を高めています。1番ホールから9番ホールまで自然を上手く活かしたレイアウトは景観が美しいだけでなく、ゴルファーにいろいろなスキル(技術)を求めてきます。ゴルフはただ真っ直ぐ飛ばすことよりも、ボールコントロールすることであることを教えてくれるコースです。

 

今回はショートパットを打ち切れないミスが3回ありましたが、強い風が吹く中、距離感のミス、方向性のミスがありませんでした。これが好スコアにつながったと思います。

 

 

9ホールのゴルフ場でプレーしてみたい所はまだまだあります。北海道の根室ゴルフクラブ、岡山の岡山霞橋ゴルフ倶楽部熱海ゴルフ倶楽部、そして鳥取砂丘と日本海を見下ろせる鳥取ゴルフ倶楽部にも行ってみたくてウズウズしています。ゴルフ9ホールの旅はまだまだ続けていきます~。

 

 

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2019年05月04日超私的なゴルフ場調査 仙塩ゴルフ倶楽部 浦霞コース 前編

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GWも残すところ3日となりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。ゴルフに行かれている方も多いと思いますが、マーク金井も5月2日に新幹線を利用して仙台で9ホールプレーをしてきました。

 

仙台駅から仙石線線に乗り換えて、本塩釜駅下車。仙台駅からは約30分ほどなので、神田から赤羽駅に向かうのと同じくらいの所要時間。本塩釜駅からはタクシーで10分弱でクラブハウスに着きました。駅からはグイグイと坂を上っていき、登り切った所にひっそりと駐車場、その奥にクラブハウスが建っています。ハウスは昭和27年に建てられてものです。

 

 

 

 

今回、プレーした仙塩ゴルフ倶楽部(浦霞コース)は東北最古のゴルフ場。ホール数は9ホールです。昭和10年に開場し最初は6ホール、その後、9ホールになっています。ちなみに、9ホールで古いコースと言えば、小樽の旧コースは北海道最古のゴルフ場、雲仙は九州最古であり、かつ日本国内で2番目に古いゴルフ場(現存しているコースの中で)です。

 

 

 

バブル時代に作られたゴルフ場のクラブハウスに比べると、仙塩のクラブハウスはこぢんまりとしてますが必要にして十分。無駄や虚飾を省いた作りで、神戸ゴルフ倶楽部京都ゴルフ倶楽部と同じくなんともいえない佇まい。ゴルフの原点を感じさせてくれる風情があります。

 

 

午後からのスタートいうこともあって、プレー前にお昼をいただきました。階段を上って2階がレストラン。初めてプレーするゴルフ場ですから、もちろん迷わずカレーを注文しました。欧風のトロッとしたルー、付け合わせはらっきょうと福神漬け。昭和な感じの雰囲気の食堂で、昭和な感じのお味のカレーをいただきました。

 

天気は快晴。気温は18~20度と絶好のゴルフ日和。海沿いということもありますが、この日は風かなり強く、風速10m越え。ピンフラッグの竿がしなるほどの風の中、スタート。グリーンはベントの2グリーンで、この日はメイングリーンでした。

 

 

 

今回もクラブ本数は7本。ドライバーは島田ゴルフの軽量スチール装着が装着されたエピックフォージド。アイアンはmmアイアンでシャフトはコンポジットテクノと共同開発中のディセンディング仕様のカーボン(約85g)というセッティングです。

1番 323ヤード パー4

 

 

 

軽く右ドッグレッグしており、ティグラウンドからはグリーンがまったく見えません。ティグラウンドとセカンド地点はほぼ同じ高さですが、その間はこれでもかってぐらい凹んでいます。風は左から右に強く吹いており、なおかつアゲンスト風。左右は林なので、出だしとしてはティショットにプレッシャーがかかります。

 

風を計算して左の林スレスレを狙ってドライバーを打ったら、ちょうどいい感じで飛んでフェアウェイ右サイドに着弾。セカンドの残りは約120ヤード。グリーンの左サイドはバンカーが待ち受けているので7番アイアンで右サイド狙い。狙い通りに右サイドのカラーまで運び、そこから2パットでホールアウトできました。グリーンの速さはスティンプメーターで9~9.5フィートほどです。

 

 

2番 284ヤード パー4

広々としており松島湾に向かって打てるストレートなパー4。風はフォロー。左右に林がありますが、視覚的なプレッシャーはありません。グリーン手前右側に小さな木があり、左右にはバンカー。右サイドの小さな木を狙ったたら、狙い通りに着弾。

 

 

 

残り30ヤード弱をピン右に4mに2オン。グリーンは左から右に大きく傾斜しており、右からは強い上りのパットになります。バーディーパットはラインを読み違えて、カップ左側を通過。2パットのパーでホールアウト。

 

 

3番 146ヤード パー3

打ち上げでおり、メイングリーンは右サイドでグリーン右側は崖。狙い所が非常に狭く感じるパー3。ティグラウンドからグリーン面はまったく見えません。風は左から右に強く吹いてます。このホールはただでさえ視覚的なプレッシャーがかかりますが、左からの風が吹くとさらに難易度が上がります。

 

グリーンを直接狙うと風に持って行かれて右の崖下まで行きそうなので、セーフティーに左サイドのバンカー越えを狙ってティショット。クラブは7番アイアン。風に上手く乗ってくれグリーン左サイドに着弾。着弾後、ピンの方向にスルスルッと転がって1.5mにワンオン。距離的にはバーディーチャンスですが、グリーンは左から右に強い傾斜。触っただけでどこまでも転がってしまいそうな感じに見えてしまい、ファーストパットをバントしました(笑)。バント成功でボールはカップのフチに止り、2パットで確実にパーを取りました。

 

1番、2番、そして3番とも自然の地形を活かしたレイアウトはゴルフの原点を味わえます。距離は短いですがグリーンは小さく、そして強風。リンクスでプレーするかの緊張感を味わいながら、プレーはまだまだ続きます~。

 

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2019年05月02日超私的な考察 ドライバーが飛ぶ人と飛ばない人は一体どこが違うのか!?

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元号が平成から令和になりました。マーク金井は昭和33年生まれなので、昭和を30年、平成を30年生きたことになります。昭和47年からゴルフを始めてますから、かれこれ半世紀近くゴルフをやっています。そして、半世紀近くたった今も、ゴルフをプレーする日々を過ごしています。

 

 

令和に入りGWも半ばに突入しました。このブログがアップされる頃には東北最古のゴルフ場、仙塩ゴルフ倶楽部でプレーする予定です。昭和10年に開場されたコースで、9ホールでパー36。ティを交互に使うことで18ホールプレーが楽しめるようになっています。

 

日本では9ホールのコースは非常に数少ないですが、歴史的なコースには9ホールが多いです。例えば小樽の旧コースは北海道最古、例えば雲仙ゴルフ場神戸ゴルフ倶楽部に次いで日本で2番目に古いゴルフ場です。ゴルフは18ホールプレーしなくてはならない決まりはありません。これからも9ホールプレー、そして9ホールのゴルフ場を超私的にレポートしていくつもりです。

 

さて、GWの序盤、4月28日に「ゴルフスイング物理学」の著者である小澤康祐さんとコラボセミナーを実施しました。3時間の長丁場にも関わらず、始まるやあっという間に終演時間。ゴルフスイングを物理的に解説するだけでなく、ゴルフスイングで欠かせない3つの要素についてじっくりと話を伺い、具体的な練習方法も教わることができました。

 

 

小澤さんのメソドットについてはYouTubeでも詳しく説明がなされていますが、今回、マーク金井が「なるほど~」と思ったのが、このくだりです、、、、

 

「ゴルファーには『飛ぶ人』と『飛ばない人』との間に明確な線引きがなされ、中間ぐらい飛ぶという人はまずいません。そして、『飛ばない人』はいくら筋トレをしたとしても、『飛ぶ人』のグループに昇格することはできないのです」(小澤さん)

 

では飛ぶ人と飛ばない人の違いはどこにあるのか?

 

 

一般的には手打ちの人は飛ばないと言われてますが、小澤さんの答えも同じです。ただし、小澤さんの答えは漠然と手打ちが飛ばないなんていいません。物理的な理由があり、それは、、、

 

「トップからダウンの切り返しや、ダウンスイングで身体の中心から動くのではなく、末端(手先や腕)が先に動くスイングをしているとパワーが出ません。末端が先に動くスイングのことを手打ちと言い、そして末端が先に動くスイングをしている人の場合は、いくら身体をしっかり動かしても、いくら一生懸命スイングしても効率良くパワーが発生しません。末端から先に動く、すなわち手打ちだと力を出そうとしても力が出ず、その結果、ヘッドスピードも上がらず飛ばないのです」(小澤さん

 

では、なぜ飛ばない人は、末端が先に動くスイングになってしまうのか?

 

これにも物理的な理由があります。それは、、、、、、

 

 

 切り返しやダウンスイングで末端(手先や腕)が先に動く人は、例外なくダウンスイングでフェースを閉じようとする動きをしている!!!!!!

 

 

フェースを閉じようとする(フェースを変えそうとする)動きをするほど、身体の中心(大きな筋肉)は動きません。末端の筋肉が積極的に動き、その結果、自分の意思(気持ち)とは裏腹に手打ちになってしまうのを避けられないのです。言い換えると、「飛ばない人」ほど、ダウンスイングでフェースを閉じようとする動きを、意識するしないに関わらずやっているのです。

 

 

スライサーが飛ばないのも同じ理由で、スライスに悩む人ほどスライスを嫌がってダウンスイングでフェースを閉じようとする動きをしてます。結果、末端の筋肉が積極的に動くために手打ちになるべくして手打ちになり、それが原因でヘッドスピードが思うように上がらず飛距離が出ないのです。

 

 

一方、「飛ぶ人」の場合は、切り返しやダウンスイングでフェースを閉じようとする動きをしてません。誤解を恐れずに言うと、、、、

 

 

おーっと、これ以上は私の口からは言えません、、、。小澤さんのYouTube講座で飛ばすために必要な動作について詳しい説明がなされてれますので、そちらをご覧になって下さい~。

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2019年04月30日超私的な考察 平成時代でゴルフクラブはどんな風に進化したのか!? その3

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平成時代もいよいよ今日が最終日。今年のGWは10連休ですが、マーク金井はいつも通りに神田に通い、昨日は「ゴルフスイング物理学」の著者であり、「ゴルフ・ボディ・フィッティング」の著者でもある小澤康祐さんのセミナーをアナライズ神田スタジオで開催しました。

小澤さんのセミナーを神田のスタジオで開催するのはこれで3度目。いずれも一般募集する前に満員御礼です。3時間という長丁場のセミナーですが、始まるやあっという間に
終了時間がやってきます。

 

さて、平成ドライバー列伝も今回で3回目。

 

2008年9月15日にリーマンショックが起こりましたが、ゴルフ業界にもその影響は少なからずありましたが、ことドライバーの進化についてはブレーキがかかってません。ドライバーヘッドの大型化、そしてルール改正によって高反発が規制され、新たな飛びの提案をクラブメーカーが模索していたからです。

 

 

 前回も書きましたが四角形ヘッドは2007年に登場しましたが、市民権を得ることはできませんでした。メーカー側もそれをいち早く察知し、四角形ヘッドは急激に終息。ヘッド形状は丸型まま進化を続けていきます。

 

2010年以降のドライバーに関しては、タイトリストの910シリーズとテーラーメイドのSLDR。どちらもシャフト脱着式のカチャカチャ式。シャフトの装着方向を変えることでフェース向き、リアルロフト、ライ角が調整できます。また、SLDRのソールにはレールが配され、フリーウエートをトウ&ヒール方向に移動させることで、重心距離を変えられるようになっています。ソールにレールを配すしてフリーウエートを移動させるテクノロジーは最新モデルにも搭載されており、テーラーメイドM5キャロウェイエピックフラッシュシリーズには標準装着されています。

 

このレールをさらに進化させて登場したのが2015年に発売されたテーラーメイドのM1。レールが左右と前後に2本。それぞれにウエートを配し、ウエートが移動できるようになっています。テーラーメイドのライバルメーカーであるキャロウェイテーラーメイドと差別化したかったのかどうか分りませんが、ビッグバーサα815シリーズでは棒状のウエートが縦に埋め込まれ、ウエートの向きを上下入れ替えることで重心位置を高くしたり低くできる機能が搭載されています。ルール改正で調整機能が適合になったことで、調整機能をアピールできるドライバーが次々と登場しています。

2016年にはナイキがゴルフクラブ(ボール)のビジネスから撤退しました。最後のモデルとなったのがヴェイパーフライシリーズ。3つのモデルがラインアップされてましたが、革新的だったのがヴェイパーフライ フレックス。単四乾電池に形状のフリーウエートがソールに埋め込まれ、向きを入れ替えることで重心位置を浅くしたり深くできました。

 

このモデルに限らずナイキは革新的なドライバーを作るのが上手いメーカーでしたが、タイガー・ウッズが使っているにもかかわらず、ゴルフクラブではシューズのような確固たる地位を築けないままゴルフクラブ業界から撤退しました。

 

 

平成終盤になってからは、豊富な調整機能、フェースの反発をルールギリギリまで高めること、低重心で低スピン弾道、そして慣性モーメントを大きくすることでミスに対する許容範囲を広げること。この4つがキーワードになってドライバーが作られています。ここ数年でエポックメイクになったのはキャロウェイのエピックから採用されたジェイルブレイクと、テーラーメイドのM3、M4から搭載されたツイストフェース。いずれもビジュアルアピールが強いのが特徴です。

 

 

 

超私的な平成ドライバー列伝はこれでおしまいです。

 

いよいよ明日から元号が令和に変わります。これからもクラブメーカーはゴルファーの期待に応えるべきドライバーを次々と登場させてくると思いますが、クラブが進化すればするほど「プロや上級者が受ける恩恵が大きい」というパラドックスが続くのは避けられないでしょう。何故かと言うと、慣性モーメントが大きなヘッドを上手く使いこなすには、ゴルファーにスキル(技術)を求めてくるからです、、、、

 

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