マーク金井blog

2024年02月14日超私的な考察  慣性モーメントが巨大になったドライバーを使いこなすコツとは!?

3連休明けの火曜日はガーラ湯沢にて早朝スノボ、そして本日水曜日は赤羽ゴルフ倶楽部にて早朝9ホールプレーをしてきました。どちらも朝4時30分に起きてますが、やりたいことがやれる日は、目覚ましが時計いらずで目が覚めます。

 

 

 さて、3連休中は神田のスタジオでセミナーをやりましたが、ドライバーセミナーで欠かせないのが、アイスホッケーのスティックです。

 

 

 

説明するまでもありませんが、アイスホッケーのスティックはドライバーよりもかなり長くて、約160センチあります。そして、ゴルフクラブと同じくシャフトの延長線よりも離れた位置に打球面があります。ゴルフクラブほど打球面は重くありませんが、重心距離があるという点ではゴルフクラブと同じです。

 

 

 

セミナーではアイスホッケーのスティックをゴルフクラブに見立てて、いくつかのドリルをやってもらいますが、長い棒を振ると分かることがいくつかあります。

 

 

 

棒(シャフト)が長くなるほどダウンスイングのプレーン(軌道)が悪いと、かなり手前をダフります。

 

棒(シャフト)が長くなるほど振り遅れると、かなり手前をダフります。加えて、振り遅れるとインパクトでフェースが開きます。

 

棒(シャフト)が長くなるほど長さを持て余し、フェースを返しづらくなります。

 

 

他方、

 

 

 

棒(シャフト)が長くなっても、ダウンスイングのプレーンが正しいとダフりません。

 

 

棒(シャフト)が長くなっても、振り遅れてなければダフりませんし、インパクトでもフェースがスクエアに戻りやすくなります。

 

 

棒(シャフト)が長くなっても、理にかなった振り方をすれば手先でフェースを返さなくても、フェースはスクエアに戻ります。

 

 

 

超私的には、慣性モーメントが大きな今どきのドライバーを上手く使いこなす感覚を養うのに役立つのはアイスホッケーのスティックではないかと思っています。

 

 

 

アナライズ神田スタジオでは、ゴルフスイングの仕組みが分かる道具、練習器具を各種揃えています。セミナーにご参加いただければ、これらの道具、練習器具も試すことができます。

 

 

 

ボールを打つだけが練習ではありません。

 

 

 

今どきの慣性モーメントが巨大なドライバーを使いこなすには、ゴルフクラブの仕組みを正しく理解することこそが近道です。

 

 

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アナライズセミナーは2月23日(金曜日)実施致します。お申し込みはこちらから、、、

 

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2024年02月08日超私的なシャフト試打  三菱ケミカル ディアマナWB

昨日は赤羽早朝でサクッと9ホールプレー。三菱ケミカルから発売されたディアマナWBを装着したドライバーをテストしてきました。

 

ディアマナは2004年に立ち上がったブランドで今年で20周年。今回で第六世代を迎えるプロユースのシャフトです。Wシリーズはいわゆる白マナで、手元側にしなりのポイントがあるのが特徴ですが、このモデルも切り返しで手元側がクイッとしなり、先端側の剛性が高く仕上がっています。この特性により、元調子に求められる低スピンで強い弾道が打てます。

 

 

先端側の剛性について補足すると、同社の手元調子系テンセイほどは硬くない感じがしました。これにより、超私的には捕まったフェードがイメージ通りに打てるシャフトです。

 

 

 

しなり感について付け加えると、テンセイの元調子系(テンセイプロ ホワイト1K)に比べるとシャフト全体のしなり量は大きめで、バネ感のようなムチのような挙動が手に伝わります。先端剛性もテンセイの元調子系に比べるとやや軟らかい。実際、メーカーの資料も見ても、ディアマナWBの方がやや軟らかめに設定されています。

 

 

 

ディアマナの元調子系とテンセイの元調子系、どちらも元調子であることは間違いありませんが、ディアマナWBの方はややダブルキック的な挙動が出るような剛性部分に設計されているようです。

 

 

 

切り返しがゆったりしている人はテンセイよりもディアマナの方がタイミングが取りやすく、切り返しがシャープな人(クイックな人)は、ディアマナよりもテンセイの方がタイミングが取りやすいと感じると思います。

 

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スイングの仕組みが具体的に分かる、アナライズセミナー。2月13日と23日に実施致します。こちらから申し込みできます。ふるってのご参加お待ちしております。

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2024年02月06日超私的な考察  慣性モーメントが巨大なドライバーを正しく使いこなせる人とは!?

先週の日曜日は北海道、旭川にてアナライズセミナーを実施。TUCゴルフラボのオープン記念のイベントとして、ゴルファーのスイングが大型ヘッドと相性が良いのかどうかを診断、そしてヘッド慣性モーメントが巨大なドライバーを上手く使いこなすスイングとはどんあものかをレクチャーしてきました。

 

セミナーの翌日、月曜日は富良野にてスノボ。早朝スノボと同じくサクッと2時間ほど滑り、北海道ならではのパウダースノーを堪能してきました。

 

 

 

今年発売されるドライバーはいずれも慣性モーメントの大きさを強くアピールしています。テーラーメイドとピンはヘッドの慣性モーメントが1万gcm2(数値は横方向と縦方向を合算したもの)と謳っています。

 

 

 

確かに慣性モーメントが大きくなるほどにミスヒットした時、ヘッドの挙動がブレづらくなり、飛距離、方向性が安定します。芯を外した時でも飛距離が落ちづらく、左右の曲がりを押さえることができます。

 

 

ただし、慣性モーメントが巨大になるのはメリットばかりではありません。

 

 

慣性モーメントの数値を上げるためには、重心(スイートポット)位置がシャフトの軸線から遠ざかります。偏重心の度合いが増してきます。加えて、メーカーはあまり表立ってアナウンスしてませんがヘッド重量が重くなります(重くしないと慣性モーメントの数値が上がらない)。

 

 

 

なので、多くのゴルファーは慣性モーメントが巨大なドライバーを振ると、慣性モーメントが小さいドライバーに比べると、振りづらく感じたり、ヘッドスピードが上がりづらくなるのです。

 

 

アナライズには、ヘッドが巨大なアイアン(XLアイアン)がありますが、これの慣性モーメントは1万gcm2をはるかに上回っており、これを振ると慣性モーメントの大きさがゴルファーにどんな影響を与えるのかを如実に知ることができます。

 

 

ゴルフは物理です。

 

 

慣性モーメントが巨大なドライバーを上手く使いこなせるかどうかは、このXLアイアンを振ることで即座に分かります。アナライズセミナーでは、このXLアイアンだけでなく、自分のスイングがどんなタイプなのかをチェックする器具を多数用意しております。

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アナライズセミナーの申し込みはこちらから。

https://www.analyze2005.com/seminar/no88_0212


2024年01月31日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 【変化球で攻める】

 

 

フェアウェイのど真ん中を目指して、真っ直ぐな球を打とうとしてもなかなか思う通りにはいかないもの。それは真っ直ぐに打ち出し、真っ直ぐにボールを飛ばす技術がないというよりも、そもそもそんな「難しいこと」をやろうとすること自体が無謀なのだ、という説もある。

 

 

昔、一般週刊誌でゴルフ関連記事を担当していた時に、某プロがこんなことを言っていた。

 

 

「グリーン上でラインをキャディさんに確認して、“真っ直ぐですね”って言われるのが一番嫌なんですよね。そもそも真っ直ぐなラインってあるの? 技術的にも真っ直ぐって一番難しいじゃんって思うんですよ。ほぼ真っ直ぐだとしても、気持ち的にはフックかスライスかどっちかに決めて打っていきたい、という思いがあるんです。それはショットでも同じですね。ラウンド中に真っ直ぐって考えることはないですよ」

 

 

例えば、野球のピッチングやテニスのサーブ。「ストレートでズドン!と一点を狙うよりも、意図的に曲げていった方が狙ったところに行きやすい。真っ直ぐ狙いではすっぽ抜けも引っかけもあり得るが、自分に曲げに行けば少なくとも逆球が出ることはない。その方が安心でしょ?」というわけである。

 

 

真っ直ぐ狙いでいると、左右に曲がった球、あるいは右や左に打ち出された球は全てミスショットだと感じてしまいやすい。

 

 

また、真ん中狙いで打ち出してしまうと、左右どちらかにブレた場合はフェアウェイの幅を半分しか使うことができなくなる。逆にフェードで狙いにいけば、左に打ち出すぶんフェアウェイ全面を使って攻めることができる。多少想定よりも曲がり幅が大きくなってもフェアウェイ右サイドに止めることができるわけだ。

 

 

今はゴルフクラブの開発も、どんどん「真っ直ぐ」が「簡単!」という風潮になっているけれど、本当にそうなのだろうか? 

 

 

テニスや卓球、サッカー、野球など他のスポーツにも視点を広げて考えてみると、何か気づきがあるのではないだろうか。直球とは、最もシビアで遊びがない「難しい」もののように感じてくるのではないだろうか。

 

 

私は「真っ直ぐ」にフェアウェイ真ん中を狙っていくならば……。「飛ばさないこと」が最も重要になるような気がしてならない。ドライバーで150ヤードなら、多少ブレたとしても何とかフェアウェイに残りそうな気がする(汗)

(書き手/高梨祥明)

マーク金井がピックアップしている「ヤングタイマー」モデルは、許容性がありつつも意図的に弾道を作っていけるコントロール性を備えています。ラウンドで活きるバランスのよいクラブとはどういうモデルなのか。ぜひ、Youtubeチャンネル マーク金井のオルタナゴルフ【YOUNG TIMER】印のアーカイブをぜひ、ご覧ください。

 

https://www.youtube.com/@Analyze2005

 


2024年01月24日超私的な考察 ドライバーのヘッド体積「460CC」は本当に適正サイズなのか!?

 

 

 

今週はゴルフ業界の最大イベント「PGAマーチャンダイジングショー」がフロリダのオーランドで開催されてます。ここではゴルフ用品メーカーが一同に集まり、世界中のゴルフ業界人が来場します。もちろん、国内メーカーも出展してますし、日本からも多くの人が現地に出向いています。

 

 

 

クラブメーカーは新製品を大々的に展示していますが、ドライバーに関しては共通点がいくつかあります。その最たるものはヘッド体積で、ほとんどのモデルが460CC。兄弟モデルをラインアップしている場合も、モデル毎のヘッド体積は460CCで横並びになっています。

 

 

 

さて、このドライバーのヘッド体積。

 

 

 

 ルールで体積は460CC以内と定められていることが影響していると思われますが、果たして460CCが適正なんでしょうか?

 

 

 

物理的に考えればヘッドは大きい方が見た目がやさしくなり、なおかつ慣性モーメントを大きくしやすいのでミスに強いクラブになります。

 

 

 

反面、大きくなるほどに偏重心の度合いが増し、シャフトの延長線から外れた位置に芯が位置します。また、ヘッドが大きくなるほど(振りづらくなって)ヘッドスピードが落ちるリスクが高まります。

 

 

 

そして、そしてゴルフはドライバーだけでプレーしません。ドライバーのヘッド体積が460CCになると、、、、他のクラブと比べて、、、ドライバーだけがヘッドが巨大な状態になるのを避けられません。

 

 

体積が460CCというのは、、、ドライバーだけが特殊なクラブになってしまうということです。

 

 

 

ドライバーだけが特殊なクラブという位置付けであれば、460CCでなんら問題はないかと思います。しかしながら、ゴルフはドライバーを振った直後に、FWやUT、アイアンやウエッジを使います。加えて、ドライバーを使う頻度よりも、ドライバー以外のクラブを使う頻度の方が多いです。

 

 

 

 これを考えると、ドライバーだけが特殊なクラブになるというのは他のクラブとのつながりが悪くなることはあっても、良くなるとは思えません。

 

 

 

では、どれぐらいの体積ならば、ドライバーは振りやすくなって、なおかつ他のクラブとのつながりがよくなるのか?

 

 

 

超私的には、ドライバーの適正サイズを模索するためにいろんな過去に発売された体積が異なるドライバーの試打を繰り返しています。ちなみに、今週は試打に新たに加わったのは、、、

 

2001年に発売したテーラーメイドのRシリーズです。

 

 

なぜこの24年前のドライバーを再び入手したかについては、近々YouTubeでじっくりと話させていただきます。

 

 

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