マーク金井blog

2018年05月01日超私的な考察 石川遼プロも実践している水平素振りのメリットとは!?

アナライズのゴールデンウィークの営業について・・・

4月28、29、30日、5月3、4、5、6日は商品の発送、メールの返信、電話でのお問い合わせはお休みです。(もちろんセミナーは開催しております(GW中のセミナーは全て満席となっております)


先週の国内男子ツアー「中日クラウンズ」は首位と2打差で出たY.E.ヤン選手(韓国)が5バーディ、2ボギーの「67」で回り、通算12アンダーで逆転優勝しました。ヤン選手は2009年にアジア勢として初のメジャーに優勝(全米プロ)しており、今年から国内ツアー本格復帰。46歳のベテラン選手ですが衰えはまったく感じられません。賞金王争いに絡んでくるのは間違いないでしょう。

 

さて、今週はGWの真っ只中。男子のレギュラーツアーもお休みですが、マーク金井はとセミナー三昧。4月28日、29日、5月5日と6日はセミナー講師を務め、ゴルフスイングのタネと仕掛けについてレクチャーしています。

 

 

セミナーでは座学だけでなく、様々なドリルを受講者にやってもらいます。ドリルの種類は10種類以上ありますが、中でも、頻度が高いのが、、、

 

 

水平素振りとひざ立ち打ち!!!!!

 

まったくもって偶然だと思いますが、石川遼選手もツアー会場のドライビングレンジで水平素振りとひざ立ち打ちをやってます。

さて、この水平素振りとひざ立ち打ち。

実際にコースでプレーする時、水平素振りのようなスイングでボールを打つことはありませんし、ひざ立ち打ちでボールを打つこともありません。この2つのドリルは、あくまでドリルに過ぎませんが、実は、オンプレーンに振る感覚を養うのには、非常に役立つドリルなんです。

 

では、水平素振りとひざ立ち打ちにはどんなメリットがあるのか?

 

今回は水平素振りのメリットについて超私的に説明したいと思いますが、ヒントはクラブの軌道にあります。

 

普通にスイングする場合、背の高さとかアドレスの仕方、クラブによっても多少異なりますが、スイング中のヘッド軌道は水平でも垂直でもなくて、斜めです。テークバックでは斜め上に振り上げ、ダウンスイングでは斜め下に振り下ろし、インパクト以降は、再び斜め上に振り上げていきます。クラブの軌道を物理的に説明すると、2次元ではなく3次元に動がしています。

 

 

対して、水平素振りはどうでしょう。

水平素振りはクラブを胸の高さに持ち上げ、腕は前に習えした状態からテークバックを開始し、ダウンスイングし、インパクトを迎えて、フォローを取ります。この時、そして水平素振りの目的は、「クラブを地面とできる水平な状態をキープし、水平に振り」ます。
クラブを水平に動かすということは、即ち、、、

 

 水平素振りは3次元ではなく2次元でスイングすることになるのです。

 

通常のゴルフスイングは3次元な動きに対して、水平素振りは2次元の動き。例えるならば、通常のゴルフスイングは飛行機の操縦と同じで、水平素振りは車の運転と同じようになるのです。説明するまでもありませんが、ほとんどの人は例外なく、飛行機の操縦よりも車の運転の方が簡単に感じるし、実際、簡単です。

 

ゴルフスイングもしかり。

 

水平素振りはクラブを2次元で動かせるので、通常のスイングよりもシンプルに動きを捕らえることができます。また、クラブが水平に動いているかどうかも目視しやすいし、スマホで自撮りした時も「正しい軌道なのか、間違った軌道なのか」を簡単にチェックできます。初心者セミナーでは、最初に水平素振りを徹底的にやってもらっていますが、ほとんどの受講者は短時間で正しい水平素振りをやれるようになります。クラブを水平に動かそうするのは、3次元ではなく2次元だからです。

 

そして、そして水平素振りにはもうひとつ大きなメリットがあるのです。石川遼選手は自覚しているかどうか定かではありませんが、水平素振りをするとクラブをオンプレーンに乗せるために必要な動きというのは、直感的に体感できるのです。水平素振りのメリットについては次回じっくりと説明致します~。

 

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2018年04月29日超私的な提案 ドライバーの適正シャフトを選ぶのにこだわりたいポイントとは!?

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昨日は国道16号線沿いにある、千葉カントリー川間コースでプレーしてきました。雲ひとつない絶好のゴルフ日和。半ズボンに半袖ですが、足にはレギンス、腕にはアームカバーを装着。忍者のような格好ですが、肌を露出する部分をできるだけ減らすようにしています。日焼け対策もありますが、実は日焼けの面積が少なくなるほど疲労の度合いが減り、翌日に疲れが残りづらくなるのです。

 

寝違えてテークバックが満足に取れない中でのラウンドですが、これが功を奏してくれました。ドライバーのヘッドスピードを42m/s以上上げないようにしたら、ドライバーがほぼパーフェクト。千葉カンは林間コースですが、林の中に打ち込んだのはゼロ。左ドッグレッグのホールで色気を出して引っかけて池に入れたのと、最終ホールで左のOBを嫌がって右のラフに打ち込んだのを除けば、すべてフェアウェイキープ。アイアンもミスらしいミスは2発ぐらいでした。

 

西コース
ー△ーーーーーーー 37
222222222 18

東コース
ー○○ー△○ーー△ 35
211121211 12

 

前半はパッティングがいつも通りに入りませんでしたが、後半は出だしで大オーバーしたセカンドパットがコロンと入り、それからは面白いように1パットが続きました。ハーフに3つのバーディーは出来すぎです。

 

さて、昨日はドライバーに新しいシャフト装着してプレーしました。それは、、、

グラファイトデザイン ツアーAD iz-5(Sフレックス)

 

ヘッドはテーラーメイドのM4 TypeD。長さは45.5インチでシャフトはライ角がアップライトになる向きに装着してます。

M4にツアーAD iz-5を装着した組み合わせは1発も打ったことがありません。いきなりの1発目がスタートホールです。スタート前の練習でボールを打ってしまうと先入観が入るので打ちません。コースの1発目でどんな球が出るかを知ることが、シャフトの特性を知るのにもっとも適していると思っているからです。1番は左に林がせり出しているホールで、フェアウェイ右サイドからドローを打ちたくなるホール。軽いドローを打つイメージで打ったら、イメージ通りのドローが打てました。

 

察しのいい人はもうお分かりだと思います。超私的なことを言わせてもらうと、シャフト選びで大事なことは2つです。振り心地と同じぐらいこだわりたいのが、

 

  • ひとつはイメージ通りの弾道が打ちやすいこと。
  • もうひとつは打点位置をコントロールしやすいこと。

 

 

飛距離やスピン量、ボールの捕まり具合もシャフト選びの大事な要素ですが、いくら飛ぶシャフトでも、自分のイメージと違う弾道が出たり、打点位置をコントロールしづらいシャフトというのは、コースでは通用しません。説明するまでもありませんが、コースに出たらいつも1発勝負。1発勝負を成功させる確率を上げるためには、イメージ通りの弾道が打ちやすいこと、そして打点位置をコントロールしやすいことが必要不可欠なんです。

 

ゴルフはミスのゲームです。

 

 ナイスショットを増やすことよりも、ミスを減らした方がスコアメイクがしやすくなります。加えて、ミスした時に大けがになりづらいミスを増やした方がスコアをまとめやすくなるのがゴルフです。

 

ナイスショットを打つとなんとも言えない快感を得られます。対してスコアに悪影響が出ないミス(軽度のミス)ショットというのは、打っても快感は得られません。快感は得られませんが、大叩きを防げ、かつパーで上がれる確率を確実に上げていけます。スコアアップを本当に狙っているならば、快感よりも確率にこだわるクラブやシャフトを選ぶことが必要不可欠です~。

 

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2018年04月26日超私的な提案 弾道解析計測器を上手に使いこなすコツとは!?

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今週月曜日に弾道解析のセミナーを受講してきました。カナダ人のLiam Mucklow氏が通訳を交えて約3時間の講習を行なってくれました。講習内容をざっと挙げると、

 

・弾道計測器にはどんな種類があるのか?
・レーダー式計測器はどんな方法で、どこをどう計測しているのか?
・カメラ式計測器はどんな方法で、どこをどう計測しているのか?
・ボールが真っ直ぐ飛ぶメカニズム、ボールが曲がるメカニズム
・弾道計測器の数値をどう読み取るのか?
・弾道計測器の数値から、どんな風にレッスンを行なうのか?

 

こんな感じでした。セミナー受講者から、「弾道計測器によって数値が違うのは何故か?」という質問が出ましたが、それについても具体的な説明を受けました。マーク金井は弾道計測器オタクですが、今回のレクチャーで弾道計測器の数値の違いが出る理由が分り、かなりスッキリしました。当たり前と言ってしまえばそれまでですが、クラブヘッドやボールの動きは目視では正しく確認できません。弾道計測器は人間の目よりも精度が高い装置を使っていますが、クラブのどこをどう計測するのかで、導き出される数値が変るのは致し方ないことが、今回のセミナーで学ぶことができました。

 

 

アナライズには1秒間に1000コマ撮影できる高速度カメラを使ったディテクトの弾道計測器を設置しています。この弾道計測器を主に使っている理由は、インパクトの瞬間だけでなく、インパクト前後のクラブの軌道、ヘッドの入射角、インパクト時の打点位置、インパクト直後のボールの飛び出し方向(上下、左右)を数値ではなく、画像で黙視できるからです。

 

計測された数字だけを見るよりも、実際にクラブがどんな風に動いているのか、実際にボールがどんな風に飛び出すのか、そしてミスヒットした時(芯を外した時)、ヘッドはどんな風に動いているのかを、静止画、コマ送り静止画、スローモーションで確認できます。単に飛んだ、飛ばなかっただけでなく、インパクト前後でのヘッドの挙動を知ることができるから、ディテクトの弾道計測器を主に使っています。

 

 

さて、この弾道計測器。ゴルフショップにも完備している所が増えてますし、弾道計測器を使ってクラブフィッティングするお店も多くなりました。これにより、クラブによって飛距離がどれぐらい変るのかを感覚だけでなく、数値で具体的に知ることができます。

 

では、弾道計測器を使って試打すれば、今より良いクラブが手に入るのか?

 

 

一番飛距離が出たクラブを買えば、コースに出た時も一番飛距離が出るかと聞かれると、答えはイエスでもあり、ノーでもあります。何故かと言うと、ゴルフ場と室内のショップではコンディションが大きく異なるからです。加えて、メンタル面も大きくことなります。お店は狭い鳥かごのような中でボールを打ちますが、ゴルフ場は広く、そして様々なハザードがあるからです。お店で試打した時とまったく同じスイングができる人ならば、弾道計測器で一番飛んだクラブが、コースに出た時も一番飛ぶクラブになる確率は非常に高いです。しかし、そうでない人の場合、弾道計測器で一番飛んだクラブが、コースに出た時も一番飛ぶクラブになる確率は下がってきます。

 

 では、どんな風に弾道計測を使うと、本当に飛ぶクラブ、スコアアップにつながるクラブを手に入れられる確率が上がるのか?

 

スコアメイクを考えるならば、ナイスショットした時とミスショットした時の飛距離差が少ないクラブ、曲がりの度合いが少ないクラブを選んで下さい。そして、逆球ができるだけ出づらいクラブ、打点位置がフェース中央に集まるクラブを選んで下さい。

 

 ゴルフはミスのゲームです。

 

10発打って1発飛ぶクラブは魅力ですが、残りの9発がちゃんと飛ばないクラブを使ってしまうと、スコアメイクが難しくなります。また、飛ぶけど曲がる不安が大きいクラブほど、コースに出た時、スイングに悪影響が出やすくなるからです。

弾道計測器で試打する時は、ナイスショットした時よりもミスショットした時の飛距離や方向、数値(データ)をちゃんと調べる。これが弾道計測器を上手く使いこなす基本であり、極意です~。

 

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追伸  前回のブログでスイング中のシャフトの回転角度(左腕の回旋角度)に誤りがあったので、正しい数値に修整させていただきました。ご確認いただけると幸いです。

超私的な考察 ドライバーとパターの打ち方の違いを正しく理解していますか!?


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2018年04月24日超私的な考察 ドライバーとパターの打ち方の違いを正しく理解していますか!?


先週の国内男子ツアー「パナソニックオープン選手権」は最終日に3アンダーでプレーしたインドのラリヒ・ガンジー選手が1打差で逆転優勝、国内女子ツアー「フジサンケイレディスクラシック」はプレーオフの末、永峰咲希選手がツアー初優勝しました。昨日は久しぶりに男女ツアーをテレビ観戦しましたが、どちらも手に汗握る展開で、なおかつ生放送。なおかつプロ野球の巨人阪神戦も同時にやっていたので、数秒刻みにチャンネルを切り替えながら観戦してました。

プロ野球は巨人が大量得点を重ねたので早々と観るのを止めましたが、男女ツアーは最後の最後まで勝負がもつれました。男子ツアーは18番のティショットが勝負の分かれ目になり、女子ツアーはプレーオフでのパッティングで優勝者が決まりました。テレビを観ていて改めて思ったのですが、ゴルフは大胆さと繊細さの両方が求められるスポーツです。

大胆さとはボールを遠くに飛ばすドライバーショット、繊細さとはボールをカップに沈めるパッティングですが、ここで皆さんに質問があります。「ドライバーとパッティングの違いは何?」と聞かれたらなんと答えますか?

アナライズのセミナーでは、必ずこの質問をします。受講者の多くは、、、、

・ドライバーは飛ばす、パターは飛ばさない
・ドライバーはスイングが大きい、パターはスイングが小さい
・ドライバーはリストターンがある、パターはリストターンしない

・ドライバーは速く振る、パターはゆっくり振る

 

ドライバーは遠くに飛ばすクラブで、パターは遠くに飛ばさないクラブ。これは至極真っ当な答えですし、実際、そういう風に作られています。ドライバーで1mのパットを打つことはまずしませんし、パターで200ヤード以上飛ばすのは不可能に近いです。ドライバーもパターも使用目的に応じて設計がなされています。だからでしょう。受講者の多くは、振り幅やスピードのことについて言及します。

 

そして、ここからが大事なポイントですが、ドライバーとパターはクラブの構造が違うだけでなく、打ち方も大きく違います。ドライバー(アイアン)とパターというのは、クラブの動かし方が根本的に異なるのです。どこが根本的に異なるのかと言うと、

 

 スイング中のシャフトの運動方向です!!!!!!!!!!

 

パターは振り幅が小さいだけでなく、ストローク中、シャフトはほとんど回転しません。それに対して、ドライバー(フルショット)というのは、スイング中、シャフトが回転します。シャフトを回転させないと、クラブを正しく振り上げることができませんし、クラブを正しく振り下ろすことができません。

 

ドライバーショット(フルスイング)においては、テークバックでシャフトが時計回りに約80~110 60~80度ぐらい回転し、ダウンスイングではシャフトが反時計回りに約80~11060~80度ぐらい回転します。このシャフトの回転があってこそ、クラブは正しい軌道、すなわちオンプレーンに沿ってクラブを動かすことが可能になるのです。

 

このシャフトが回転することの重要性を知るのに役立つのが、片山晋呉プロ、石川遼プロも使っているシャフトが曲がった「フレループ」マーク金井もセミナーでは「フレループ」を積極的に使ってますが、シャフトが反っていると(曲がっていると)、シャフトを回転させないことにはクラブがトップに上がらないこと、そしてオンプレーンに振り下ろせないことが、体感できますし、かつ可視化できます。フルショットにおいては、シャフトをタイミング良く回転させることが、正しい軌道を生み出すことを即座に体感できるのです。

 

 

ゴルフスイングはできるだけ手や腕を使わない方がいいと言われてます。確かに使い過ぎると手打ちになったり、スイング軌道が不安定になります。しかしながら、手や腕を全く使わないでいると、スイング中にシャフトを回転させることはできません。スイング中にシャフトを回転させるためには、腕(特に左腕)の回旋(ねじれ)が必要不可欠だからです。

 

ゴルフスイングには数多くのセオリーがありますが、シャフトが反っている(曲がっている)フレループを振ると、ドライバーショット(フルスイング)を成立させるには、シャフトの回転(腕の回旋)が必要不可欠であることが即座に分ります。また、シャフトの回転(左腕の回旋)させた方がボールを真っ直ぐ飛ばせることも分ってきます。シャフトを反時計回りに回転(左腕を反時計回りに回旋)させるとリストターンした感じになって、ボールが左に飛びそうな感じがしますが、これも勘違いであることが分ってきます。

 

ゴルフは物理です。

 

ドライバーショット(フルスイング)とパターはまったく別物です。ここを正しく理解していないと、スイング作りが難しくなるだけでなく、クラブの軌道が不安定になるリスクも高まるのです~。

 

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2018年04月22日超私的な考察 ゴルフ雑誌やYouTubeを観てもスイングが変らない本当の理由とは!?

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昨日はアナライズのセミナーデー。午前中は「アプローチセミナー」、1時間の休憩を挟んで午後からは「シャフトセミナー ウッド編」を実施しました。どちらもおかげさまで満員御礼でしたが、受講者の顔ぶれが変ってきました。かつてはブログを読んだ人が多かったのですが、最近は「YouTubeを見て来ました」という人が増えてきました。YouTubeはスマホで手軽に観られるのに加え、検索のしやすさも魅力です。アナライズは昨年夏ぐらいから本格的にYouTubeに動画をアップしてますが、ようやく認知度が上がってきました。

 

 

セミナーの内容についてはYouTubeにすべてアップしてますが、マーク金井のセミナーは毎回やることが異なります。大筋は変えませんが、受講者に応じてドリルや説明の仕方を変えています。昨日のセミナーでもフレループを使って新しいドリルを2つほどやりました。

 

アナライズのセミナーはスイングのタネと仕掛けについての説明、受講者への質問、そして実技(実際にスイングしてもらう)の3つで構成されています。実技ではスポンジボールを打ってもらうことが多いですが、時にはゴルフボールも打ってもらいます。ボールを打ってもらうのは、ほとんどの人が素振りと、実際のスイングとで動きが異なってしまうからです。

 

加えて言葉での説明というのは「頭で理解」する半面、感覚として理解するのが難しい。実際にボールを打ってもらうことで、言葉だけでなく感覚も体験してもらってます。昨日のセミナーでは、極端にインサイド・アウトに振る受講者がいました。この受講者に手取り足取りで「正しいダウンスイングの軌道」を体験してもらったのですが、その時、「こんなにアウトサイド・インに振るんですか」と。体験することで、初めて自分の感覚がいかにズレているかが分るのです。

 

 

ゴルフ雑誌は文字情報(言葉)と写真でゴルフスイングを理解し、YouTubeでは説明(言葉)と動画でゴルフスイングを理解することになります。どちらも主たる情報源というのは言葉と視覚です。

 

 

さて、前述したように最近のセミナー受講者はYouTubeをご覧になってから参加して下さってます。にも関わらず、いざセミナーに参加して実際にボールを打ってもらうと、ほとんどの受講者は正しい動きになってません。頭では分ったつもりになっているのですが、行動が伴わないのです。

 

 

 ではなぜ、頭には正しい情報が入っているにも関わらず、実際にスイングすると自分が思い描くスイングからかけ離れてしまうのか?

 

言葉や視覚情報では正しい知識を知ることはできますが、いざ具現化(実際できるようになる)することが難しいからです。

 

知るということはすごく大事ですが、その次に立ちはだかるのは「行動の壁」。頭で分ったことが実際にできるようになるためには、この「行動の壁」を乗り越える必要があるのです。これはゴルフに限らないことで、例えば、クルマの運転の仕方を言葉や視覚情報で知っても、それだけではクルマを運転できないのと同じことです。スノボにしても、本やYouTubeを観ただけで、上手にターンできるようにはなりません。「行動の壁」を乗り越えるには知識を理解した次に、正しい感覚を養うことが求められるのです。

 

感覚は言葉によって置き換えられますが、言葉によって置き換えられた感覚は言語化された瞬間に、言葉になります。感覚を養うために本当に必要はことは、実際にやってみて動作を感じこと、そして自分のイメージしている感覚と実際の感覚のズレを実際に身をもって経験することが必要不可欠なんです。

 

ゴルフ雑誌もYouTubeも、ゴルフ上達に有益な情報が満載されています。しかしながら、これらの情報を正しく活用するためには、「行動の壁」を乗り越える体験が必要なんです。本を読んだり映像を見ただけではクルマの運転はできませんし、スノボも滑ることはできません。クルマの運転を会得するには教習所に通って実際にクルマに乗った練習が必要ですし、スノボが上手くなるには実際にゲレンデに出て滑ること、そしてレッスンを受けて正しい感覚がどんなものかを体験することが必要です。

 

スノボもそうですが、ゴルフも我流で上手くなる確率は非常に低いです。ゴルフ上達を本気で考えているならば、迷わずちゃんとしたインストラクターからレッスンを受けることをお勧めします~。

 

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