マーク金井blog

2013年07月11日超私的なゴルフ場調査~六甲国際パブリックコース(兵庫県)

マーク金井は9ホールのゴルフ場をこよなく愛し、日本ハーフコース振興協会の会長も務めている。ハーフ協会の会員数は500名を超えており、その中にはツアーで活躍する塚田好宣佐藤信人らも会員となっています。

そんなマーク金井が5回目に調査したのは、六甲国際パブリックコース。ここは関西の名門、六甲国際ゴルフ倶楽部に隣接しているパブリックで9ホールのゴルフ場。9ホールですが前半と後半で使用ティを変えることで18ホール 6048yds Par72。コースレートは68.2です。

コースは1975年に開場。コース設計は加藤福一。コースレイアウトはワイドでフラットなホールが多く、どのホールも林できちっとセパレートされています。グリーンはベント。グリーンの形状はオーソドックスで、ポテトチップのような凸凹な傾斜はほとんどありません。交通の便は非常に良くて、三宮市内からだと車で30分弱でコースに着けます。電車よりも車の方が地の利が非常に良いコースです。

6月28日プレー。
スタート時間、
7時28分
天候は晴れ時々くもり。微風
概要
1975年11月開場
設計 加藤福一
9ホール、3059ヤード、パー36
コースレート 68.2(18ホールの場合)
丘陵コース
ベントのワングリーン
モノレール式のリモコンカートを使用しての歩きプレー。
全組セルフプレーのみ
練習場 48打席
芝から打てるアプローチ&バンカー
アクセス
山陽自動車道/神戸西ICより4㎞(10分)
阪神高速7号北神戸線/箕谷ICより6㎞(15分)

電車利用の場合
神戸電鉄有馬線・箕谷駅
北神急行電鉄・谷上駅
駅からタクシーで2500~3000円
クラブバス 無し

三宮市内からだと六甲トンネルを使うとコースまで約30分。渋滞箇所もないので非常に地の利が良いゴルフ場です。電車利用だと最寄り駅は箕谷駅もしくは谷上駅。そこからタクシーで約15~20分ほどでクラブハウスに着けます。電車よりも車の方が便利でしょう。

クラブハウス

ゴルフ場のクラブハウスとしては質素でシンプル。平屋で入って右側にロッカーと風呂場、奥の右側に受付、左側にレストランとトイレがあります。入り口と反対側の出入り口からコースへ向えるようになっています。キャディバッグは自分で積み下ろしし、そしてモノレールカートへの積み下ろしもプレーヤー自身で行います。駐車場はクラブハウスの真正面。クラブハウスと反対側に立派な練習場があります。

レストラン

ハーフプレーなので食事はしてません。ドリンク、料理とも自動販売機で購入するシステム。高速道路のドライブインのような雰囲気~。

コース概要

クラブハウスを出た左側に1番ティ。真正面には練習グリーンが2面、その右側にはショートコースちっくなアプローチ&バンカー練習場が完備してます。
ホールは木々で完全にセパレートされていて落ち着いた雰囲気があります。乗用カートはなくて歩きのプレーのみ。フェアウェイ、ラフ、そしてグリーンは入念に手入れされてました。9ホールですが各ホール、2つのティグラウンドがあって2週目は違うティからプレーするシステム。プレーした日はバックティはありませんでした。

グリーンはスティンプメーターで9.5フィート前後(6月28日時点)。ものすごい高速グリーンではありませんが転がりはスムーズです。受けグリーンお所が多く、手前は上り、奥からは下りという感じになっています。

フェアウェイ  短く刈り込まれているのでフライヤーが出づらい。
ディポット跡は少なめでコンディション非常に良好

ラフ      やや脱出に苦労するほど深くはない。。
フライヤーが出やすい感じ

グリーン    スピードは普通だが、グリーン面はやや硬め。

バンカー    アゴはそれほど高くないが、ホールの要所要所にバンカーが        ちゃんと配されている。

ティはRT(白ティ)使用。
モノレールカートはスピードが出るので、
前が空いていればスイスイ回れます。

 

印象に残ったホール

1番 352y パー4

出だしからプレシャーがかかる

出だしからプレシャーがかかる

ティからグリーンまで真っ直ぐで軽い打ち下ろし。右サイドは狭いが、左サイドもノリ面になっていてそれほど広くない。左右はびっしり木々があって林間コースのような雰囲気。グリーン奥は崖のような感じになっているのでオーバーするとスコアメイクが非常に難しい。

3番 263y パー4

フェアウェイ中央には大木~

フェアウェイ中央には大木~

軽い打ち下ろしの短いミドル。距離的にはワンオンも可能だがフェアウェイ中央にはティショットを遮るような大木。グリーン手前もバンカーががっちりガードしているのでグリーンに直接キャリーさせないとワンオンできない。大木の右サイドからドロー、もしくは大木の左サイドからフェードを上手く打つとワンオンのご褒美が。マーク金井は左サイドからワンオンを狙ってグリーン奥のエッジに運ぶ。9mのパットを1発で沈めてイーグルパットを奪取!!!!

4番 469y パー4

左サイドのOBは見た目よりも浅い~

左サイドのOBは見た目よりも浅い~

右ドッグレッグでセカンドから強い打ち下ろしのロング。左サイドはOBが迫っているのでドライバーで打つ場合は右の山すそ狙い。ティショットが飛んで下り斜面まで飛ぶと2オンを狙える。グリーンを取り囲むように3つのバンカーが配置されている。そしてティからグリーンまで左サイドはずっとOB。バーディも出やすい反面。引っかけやすい人は大叩きも出やすいホール。

5番 358y パー4

雄大なレイアウト~

雄大なレイアウト~

打ち下ろして打ち上げるミドル。ティグラウンドに上がるとダイナミックな景色を楽しめるが、ドライバーが苦手な人には左右のOBがすごく気になる。セカンドは強い打ち上げでグリーン面はまったく見えない。2打目はショートしやすいので「あっ、オーバーかな」というぐらいで距離がピッタリ合うホール。

7番 455y パー5

セカンドは見た目以上に打ち上げが強い~

セカンドは見た目以上に打ち上げが強い~

左の谷が妙に気になる打ち上げのロング。左の谷を嫌がって右に打ちすぎてもOBになってしまう。ティショットを上手く運べると2オン可能。ここもセカンド以降は打ち上げでグリーン面が見えない。フェアウェイの両サイドにバンカー、グリーン回りは左サイドにバンカー。距離感が合えばイーグルも狙える。マーク金井はティショットを左ラフに運び、残り170ヤードを7番で打って2オン。4メートルのパットはカップ手前で右に切れて2パットのバーディー。

9番 350y パー4

2周回るので9番と18番~

2周回るので9番と18番~

最終ホールが最も難易度が高い~

最終ホールが最も難易度が高い~

ここも左サイドの谷が気になるミドル。ティショットは右サイドに運ぶのがセーフティ。グリーン手前には小さい池があり、小さいながらもコスリ球を打つと池ポチャになりやすい。グリーンの回りには3つのバンカーが配され、花道がやや狭い。2打目は距離感と方向性が求められる。このコースの中で最も難易度が高いホール。

総評

コースレートからも分かるようにそれほどレイアウトはそれほどタフではありません。特にロングは短めなのでティショットが上手く飛べばバーディが狙えます。反面、どのホールも左右がOBなのでドライバーが左右に曲がるとスコアメイクが難しくなります。9ホールだけサクッと回るのもよいし、2周する時は1周目のラウンドを元にコース攻略を考えるとスキルアップが狙えます。

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PS.ナチュラル ハンドファースト パターですが、ファーストロットは即日完売。次回は7月下旬に入荷予定です。次回も完売が予想されますので、ご予約はお早めに~。

 


2013年07月10日超私的なゴルフシューズの選び方 その1

軽い方がいいのか? それとも重い方がいいのか?
ゴルフシューズを選ぶポイントのひとつにシューズの重さがあります。昔は軽い靴は疲れる、革底の重いシューズの方がゴルフに向いているというのが常識でした。実際、プロ、上級者の多くは革底のフットジョイとかエトニックジョンストン&マーフィーといったブランド物のゴルフシューズを履いてました。

では最近はどうかというと、スパイクレス、そしてソフトスパイクが主流になるとともにゴルフシューズは軽量化の道を歩んでいます。ゴルフクラブのように重さをグラム単位で明確に打ち出すシューズは多くないですが、市販ゴルフシューズの主流は軽さをアピールしています。プロ、上級者でも革底の重いシューズを履いているのは2割ぐらいではないでしょうか?

そして、ここにきて軽さを強烈にアピールするシューズが登場。アディダスが今年から売り出したアディゼロは、片足でたったの300g(25センチ)。一般的なゴルフシューズは400~600gあることを考えると、アディゼロはとんでもない軽さです。ここまで軽いと、ゴルフシューズを履いた感覚がないというコメントもまんざらウソではないでしょう。新しいモノ好きのマーク金井も実際に履いて試したいのですが、残念ながら足が大きすぎてまだゴルフショップでは見つけることができてません。29センチで足幅が狭いタイプなのでまず国内のショップには在庫がないのです。

なので最軽量の善し悪しについてはまだ論じることはできませんが、軽さよりもマーク金井が靴でこだわっている部分があります。

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ナイキTW13、TW14は、ソールが分割していて素足感覚で履けるゴルフシューズ(写真はTW14)

それはここっ!!!!!!
靴底の追従性です。革底であれ非革底であれ、これまでのゴルフシューズというのは靴底部分は硬めに作られています。足袋と下駄とで例えるならば、大半のゴルフシューズは下駄に近い感じです。ところが昨年登場したナイキTW13はその常識を見事なほど覆しました。ゴルフシューズなのに靴底がグニャリといろんな方向に動き、あたかも裸足で歩いているような感覚を味わえるのです。なんでもナイキのフリーというランニングシューズがきっかけになって開発されたそうですが、裸足感覚のゴルフシューズはこのTW13が最初です。新しいモノ好きのマーク金井は市販されるやすぐに衝動買いし、コースで1ホールプレーしただけで「こりゃ、ええわ~」って名感じになり、それまで履いていたゴルフシューズをすべて断捨離。この1年間は2足のTW13でゴルフしています。

ではなぜ足裏がグニャリと動くのがそんなにいいのか?
その答えとなるのがこれっ!!!

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これはビブラムのファイブフィンガーズという靴で、靴なのに5本指が独立している形状です。加えて、靴底はTW13よりもさらにグニャグニャで地下足袋みたいなシューズです。山口県のカッパーワークスの松崎さんから紹介され、だまされたつもりでこれを履いてボールを打ってみたら、裸足でスイングしている感覚。そして、驚いたことに足指の力がフルに使える。靴はグニャグニャなのに踏ん張れて、下半身の力をしっかり使える。まったくもって不思議な感覚なのですがよくよく考えてみれば、5本指を独立させた方が、足指の力を使えるのは当たり前の通りです。靴だと思うからややこしいですが、手袋だと思うと謎がカンタンに解けました。5本指の手袋をしてもキーボードを打つことはできますが、ミトンの手袋だとどうですか、親指を除く4本の指はひとまとめにされて閉じ込められるから、指を動かそうにも動かせません。ミトンの手袋をしたら、どんなに器用な人でもキーボードでブラインドタッチは、不可能なのです。

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まさに足袋みたいな追従性!

マーク金井TW13を履くのと前後して、ビブラムのファイブフィンガーズを履くようになり、そして練習の時はファイブフィンガーズを履いて練習することが増えてきました。そして、コースではTW13を履いているのです。足裏がグニャリと動くということは靴と足とが一体になるので、靴を履いている自覚がなくなります。それは重さを感じさせないことにつながり、足が疲れるのも防げます。加えて、足裏感覚が研ぎ澄まされるので、グリーン上ではグリーンの起伏や傾斜を足裏で読み取れるようになるのです。

もちろん足裏がグニャグニャ動くというのは、初めて経験するとかなり気持ち悪いです。普段Xシャフトを使っていた人が女性用のシャフトを使うよりも違和感が大きいかも知れません。実際、TW13は「履きやすい」と感じる人が多い反面、「不安定だ」とか「気持ち悪い」という理由から敬遠する人も少なからずいます。

マーク金井はこの違和感をビブラムのファイブフィンガーズであっさりと克服しました。5本指ソックスもこの靴のおがけで違和感なく履けるようになりました。手も足も感覚器官であり、指の力を上手く利用した方が何事にも有利です。TW13は最近モデルチェンジがなされTW14が登場しています。

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左が新しいTW14 右がマーク金井が履き倒しているTW13

重さにこだわるも良し、足裏の追従性にこだわるもよし。ゴルフクラブに負けないぐらいゴルフシューズも進化しています。食わず嫌いは損をします。ぜひともまずは、ビブラムのファイブフィンガーズを体験してみて下さい~。

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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクシンを会得できるからです~。


2013年07月09日ショートパットを決めるためにゴルファーがなすべきこととは‥‥

先週のセガサミーカップゴルフトーナメントでは、2打差のリードをつけて単独首位からスタートした薗田峻輔プロが6バーディ、1ボギーの「67」で回り、通算20アンダーで逃げ切り勝利。2010年の「ミズノオープン」での初優勝から約3年を経て、待望のツアー通算2勝目を手にしました。

マーク金井も日曜日はTV観戦してましたが、ちょっと気になったのが薗田プロの終盤のパッティング。16番(パー3)はワンオンしながらも3パットしてボギーを叩き、18番では4メートルぐらいのパットをショートして2パットパー。どちらもテレビで観た感じではインパクトが緩んでいました。2位とは3打以上の差があったにもかかわらず、3パットを嫌がって弱気なパッティングになっていたように見えました。

さて、この1~2メートルのパット

生まれて初めてゴルフクラブを手にした人でもちょっと練習すれば1打でカップインさせることができます。反面、長年ゴルフをやっている人でも、パットが苦手な人にとってはやさしくありません。押し出したり、引っかけたり、インパクトが緩んでショートしたりします。これはプロでも同じで、短いパットほどプレッシャーが強くかかり、その結果、インパクトが緩んでしまうミスをしでかします。

1~2メートルのパットは
サッカーのPK(ペナルティキック)のようなもの。
入れて当たり前。
外すことは許されない‥‥

ゴルフの経験を積めば積むほど、ゴルフが上手くなればなるほどショートパットでビビるのは「入れる」ことよりも「絶対に外せない」と思ってしまうからです。Jリーグを代表するフォワードの選手と話したことがありますが、PKを蹴る時、「ゴールキーパーは全部止めてくる」ように見えてしまうそうです。シュートを決めるすき間がまったく見えないとも言ってました。

ゴルフも同じ。ゴルフが上手い人ほど、ドライバーでフェアウェイキープすることよりも、アイアンをベタピンに付けることよりも、1~2メートルのパットを確実に入れることの方がプレッシャーがかかることを知っています。そして、そのプレッシャーから開放するための手段として長尺や中尺パターを使っているのです。

対して、アマチュアは言うと‥‥ハンデ多い人ほど、ゴルフの経験が短い人ほど、ショートパットよりもドライバーでフェアウェイキープする方が難しいと思っています。1~2メートルのパットを1発で決めることよりも、池越えで150ヤード先のグリーンに乗せることの方が難しいと本気で思っています。

ショートパットというのは‥‥ゴルフが上手い人と上手くない人とでは、そのとらえ方が正反対なのです。そしてスコアが悪い人ほど、短いパットに対しての練習量が少ない。練習量が少ないから1パットの数も少なく、その結果、3パットの回数が多くなっているのです。15年ぐらい前、ダンロップフェニックスの会場でジャンボ尾崎プロが「2mのスライスライン」を1時間以上続けて練習しているのを見ました。トーナメント中のラウンド後に、スライスラインだけをひたすら練習していたのです。ショートパットはPKです。ゴルフの腕前に関係なく、外すとスコアに直接響きます。ドライバーを林に打ち込んでもリカバリーは可能です。アイアンでグリーンを外してもリカバリーが可能ですが、1~2メートルのパットを外すとリカバリーは聞きません。そのミスは絶対に取り返せないのです。

では、どうすればショートパットを確実に決めることができるのか?

メンタル面を考える前にまずやるべきことは目標(カップ)に対して、体の向きを正しくセットすること、フェースの向きを目標(カップ)に対して真っ直ぐ向けること。当たり前過ぎて拍子抜けしたかも知れませんが、実は、ハーフ45以上叩く人の50%以上はこれがちゃんとできてません。アドレスで体が右を向いていたり、フェースの向きが左を向いているなんてことがザラです。自分の感覚だけに頼っているから、真っ直ぐ向いて、真っ直ぐフェースを向けられないのです。

まずは、iPhoneやスマホで体の向き、そしてフェースの向きがどうなっているかチェックして下さい。アドレスが狂っていると、それだけでカップインの確率が下がります。パターマットでボールを入れる練習したり、メンタルを鍛える前にゴルファーがやるべきことは、カップインしやすい構えとちゃんと作ることです。
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PS.ショートパットのカップインの確率が上がる「ナチュラル ハンドファースト パター」。ファーストロットは即日完売しました。次回は7月下旬に入荷予定です。次回も完売が予想されますので、ご予約はお早めに~。

 

 

 


2013年07月08日プロゴルファーはサラリーマンよりも稼げるのか!?

 

今週、大学生プロゴルファー松山英樹くんがダンロップスポーツと用品契約を結びました。契約内容はボール、クラブ、グローブ、バッグ、キャップ、シューズ。ウエアは本人の希望もあって、東北福祉大のユニフォームを継続して着るそうです。契約金は3年9億円+インセンティブ(金額は推定 日刊ゲンダイ7月3日付けより引用)。先週はサングラスメーカーのオークリーと契約しているので、これで契約は2社目です。

松山英樹はダンロップと契約 GDOより転載

松山英樹はダンロップと契約 GDOより転載

今年はすでに賞金も1億円近く稼いでいる松山くん。これからも多くの企業とスポンサー契約することが予想されます。今年は年間3億以上稼ぎそうですが、これは大卒サラリーマンの生涯年収をはるかに上回っています。

日刊ゲンダイを読んでいると、プロゴルファーという職業がいかに稼げるかが描かれていますが、果たしてプロゴルファーはそんなに魅力的な職業なのでしょうか? プロ野球選手やプロサッカー選手と比べてみて、稼げる職業なのでしょうか?

まずプロゴルファーというのはプロテストがあります。テストに合格しなくてもプロゴルファーと名乗れますが、日本プロゴルフ協会(JPGA)は毎年、プロ資格認定試験を行い、50位タイまでの選手をプロゴルファーとして認定しています。そして、試合に出るためにはJGTO(日本ゴルフツアー機構)が主催する予選会に出場し、予選を勝ち上がらなくてはなりません。予選会からツアー競技に出られるのは年間40~60人ぐらいです。下部ツアーは、そこから120人ぐらいでしょう。レギュラーツアー、下部ツアーを合せても、試合に定期的に出られるプロは最大で250~300人ぐらいです。この出場枠はここ何十年も変っていません。

それに対して、プロゴルファーは約5000人ぐらいいます。そして年間50名以上の新規参入があります。もちろん、引退する選手もいるわけですから、トータルで見ればプロゴルファーの総数は急激に増えもしないかわりに、減りもしないです。と考えると‥‥プロの九割以上は試合に出ることができません。最初からレッスン活動だけのプロが半分いたとしても、

試合に出たいプロの数‥‥‥‥2500人
試合に出られるプロの数は‥‥250~300人

書いててすごく辛いのですが、プロゴルファーの9割近くは試合に出て賞金を稼げないのです。2000人以上のプロゴルファーは年に一度ある予選会を目指して練習に明け暮れるか、試合をあきらめてレッスン活動や他の仕事に就いしまうかの二者択一を迫られるのです。そして説明するまでもありませんが、
この不景気のご時世。よほど知名度のある人や、メーカーとコネがある人を除けば、試合に出られない人はメーカーや企業がスポンサー契約してくれません。

プロゴルファーはなるのも大変ですが、実はなってからの方が大変な職業なのです。プロゴルファーの場合、レッスンで稼げると思って入る人もいるみたいですが、年から年中レッスンしても稼げるのは最大で年間400~500万ぐらいでしょう。けっして稼げる職業ではないのです。

そして、書いててもっと辛いのが試合には出られるが、賞金が稼げていないプロの場合です。レギュラーツアーは70位までがシード選手ですが。70位の年間獲得賞金額は約1380万円。サラリーマンの年収よりも高いですが、試合に出るには経費がかかります。移動、宿泊、キャディフィー、諸々を含めますが

少なく見積もっても年間400~500万円かかります。

それを差し引くと年間の稼ぎは約700万円。2500人いるプロゴルファーの中の70番目の選手でも賞金だけでは1000万円稼げません。70位ぐらいだとスポンサー契約、用品契約があったりもしますが、それで獲得できるのは年間200~500万ぐらいでしょう。それを加えても上場企業の取締役の年収にはとどかないのです。

ちなみに70位以下の選手となるともっと悲しい現実が待ち受けます。賞金ランキングが100位ぐらいだと獲得賞金は500万円以下、試合に出るための経費も500万円。1年間試合に出続けても賞金での年収はゼロ。100位以下ともなれば、試合に出れば出るほど赤字になってしまうのです。

プロ野球の選手やサッカー選手の場合、チームに雇ってもらえれば給料が出ます。移動の経費もチームがまかなってくれます。野球の場合、1軍レギュラー選手は240人(1チーム20人と計算して)は最低でも1000万円以上の年収が確保されています。対して、プロゴルファーの240番目の選手の場合は、下部ツアーに出られるものの試合で賞金を稼げないのが現実です。

松山英樹プロ石川遼プロはスポンサー契約で年間数億円稼げていますが、そんなことが出来ているプロゴルファーは数名でしょう。賞金とスポンサー契約の両方を合せて5000万円以上稼げるのは、せいぜい40名ぐらいでしょう。言い換えると、プロゴルファーとしてしっかり稼ぐためにはトップ40の中にランクインすることが求められます。野球の一軍選手並に稼ぐにはトップ70
にランクインしなくてはらないのです。

テレビで放映されるゴルフツアー場合、優勝すると2000万円以上の賞金を獲得できますが、それはたった1人だけ。賞金で飯がちゃんと喰えるプロゴルファーの数は昔も今も70名ぐらいなんです。それ以外の4000人以上のプロは、すごく難関な資格テストをクリアしても賞金で生活できません。収入は極めて不安定になり、非常に過酷な世界を生きることになるのです~。

プロゴルファーは華やかで魅力的な職業であるのは紛れもない事実ですが、それはほんの一握り。プロゴルファーの90%以上は、華やかな舞台で活躍する夢を見ることはできても、現実世界でまっとうにお金を稼ぎづらくなるのです。
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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。

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アナライズもおかげ様で10周年!記念セール第一弾

大変お安くなっております

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大好評だったアナライズのオリジナルシューズも再入荷!

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2013年07月07日超私的なゴルフ場調査~ムーンレイクGC 市原コース(千葉県)後編

千葉県には現在160近くのゴルフ場がありますが、そんな中から今回マーク金井がプレーしたのはムーンレイクGC 市原コースムーンレイクという名前のゴルフ場は茂原にもあって、場所を間違えるゴルファーがたまにいるそうです。どちらもPGMの系列コースですが、この2つのゴルフ場はかなり離れています。クルマで30分以上かかりますので、間違えてしまうと遅刻は免れません(笑)

後編はじっくりコース紹介していきましょう。オープン当初はTPCという名前がついていました。その名前の通りコースはUSPGA TOURが設計。フルバックからだとコースレートは73.3とかなりタフです。

5番135yパー3

やや打ち下ろし~

やや打ち下ろし~

やや打ち下ろしのショートホール。ティグランドのすぐ前から左は谷のようにえぐれていてOB。右サイドは手前が林で、奥は広くなってセーフティゾーンがちゃんとある。グリーンの右サイドは凹んでいてグラスバンカーみたいな感じだ。グリーンは巨大でアンジュレ-ションも強い。10メートル以上のロングパットを残すと難しいラインが残る。

7番352yパー4

DSCN0253

DSCN0254

S字にうねったミドル。ティショットは右ドッグレッグで、セカンドからは軽い左ドッグレッグ。フェアウェイがタイトでプレッシャーが強くかかるホール。白ティからだと220ヤード以上飛ぶクラブを使うと狙い所が非常に狭くなる。ちょっとでも左に打つと突き抜けてOBになるからだ。グリーン回りも左サイドはOBが迫っている。ティショット、セカンドとも正確な方向性が求められ、アウトで一番難しいホール。

8番346yパー4

DSCN0258

7番同様、ここもホールの幅が狭く感じるホール。軽く左にドッグレッグしているのでショートカットを狙いたくなるが、少しでも左に曲げると即、OB。グリーン回りもセーフティゾーンが狭く、なおかつグリーンは縦長。距離は短いがティショット、セカンドともかなり正確なショットが求められるホール。グリーン奥もOBなので、ティショットをミスした時は手前に刻むぐらいの方が確実にスコアメイクできる。

9番452yパー5

DSCN0260

左ドッグレッグで打ち上げのロング。ティショットはコースなりにドローが打てると2オンが狙えるサービスロング。ただしティショットを引っかけてしまうと即OB。8番で2メートルのバーディパットを外したマーク金井。ティショットでドローを目論むも力んで引っかけてOB。打ち直しでフェアウェイをキープして何とかボギーでホールアウト。グリーン右手前のバンカー群に打ち込むと3オンが難しい。3打目は打ち上げでグリーンは砲台。セカンド以降はフェアウェイ左サイドから攻めるとパー、バーディを狙いやすい。

11番134yパー3

写真 (40)

軽い打ち下ろしのパー3。左サイドに巨大な貯水池があるが、これは気にならないハザード。左右が吹き抜けているホールなので風の計算が難しい。グリーンは縦長で巨大。アンジュレ-ションも強い。ピンが奥の場合、気合いをが入ってパンチが入ると奥のバンカーに入りやすいホール。

13番383yパー4

写真 (39)

右ラフからグリーンを望む~

右ラフからグリーンを望む~

打ち下ろしで池越えのミドル。ムーンレイク市原の名物ホール。ティからはホール全体が見渡せ、その奥にはクラブハウス。フェアウェイの左サイドにはクリークが流れ、セカンドは池越え、そしてバンカー越え。グリーンは縦長でピンが奥にあると距離的にもタフなホールだ。ティショット、セカンドともいい球を打たないとパーオンが難しい。白ティからだとドライバーよりも3Wや5Wで刻んだ方がフェアウェイキープしやすい。ティショットを右のラフに打ち込んだマーク金井。残り175ヤード、フライヤーを計算に入れて7番でピン横3メートルに2オン。1パットでバーディを奪取。

14番511yパー5

13番から折り返す右ドッグレッグのロング。ティショットは左サイドが広めだが、大きく曲げるとOB。右サイドは1ペナ。マーク金井は安全に左サイドを狙ったにもかかわらず引っかけてOB。セカンドからは真っ直ぐだが右サイドはずっと谷になっていて1ペナ。グリーンは縦長だが斜めに配されている。ピンが手前だと奥行きがないので距離感が合わせづらい。OB後、5打目を1メートルにつけたマーク金井、なんとか1パットで沈めてボギーでホールアウト。

16番337yパー4

左サイドはバンカーが並ぶ~

左サイドはバンカーが並ぶ~

緩やかに左ドッグレッグしているミドル。左サイドはネットが張ってあって、それを越えるとOB。加えてフェアウェイバンカーも左サイドに配されている。右サイドは広くてノリ面もあるのだが、なぜか左サイドをショートカットしたくホール。グリーンは縦長で巨大。段もあるのでロングパットは距離感がつかみづらい。
18番407yパー4

18

グリーン右サイドはバンカーだらけ~

グリーン右サイドはバンカーだらけ~

ティーショットが池越えのミドル。白ティからでも407ヤードあってタフだ。左右が1ペナで、白ティからだと右を狙うと突き抜ける怖さがある。ビビらないで左バンカー超えを狙うとフェアウェイキープできる。セカンドは軽い打ち下ろし。右サイドには池とバンカーが配され、レイアウトが美しいホール。グリーンは強い受けグリーン。奥からのアプローチとパットはボールが止まらないので距離感がつかみづらく、寄せワンが取りづらくなる。
コースの総評

TPCという名前の割には和風なレイアウト。コースはアウトは距離が短めでタイトなホールが多い。ドライバーが曲がる人には大叩きしやすいホールが多いが、反面、ティショットを上手くフェアウェイキープできるといいスコアを出しやすい。インはアウトに比べると距離が長めでホールの幅も広め。インはロングヒッターに有利なホールが多く、ティショットで飛距離を稼げるいいスコアを出せる。乗用カートにはGPS機能が付いていて便利。初めてプレーする人でも「どこに打てばいいの?」って迷わずにプレーできる。乗用カートは自走式でスピードが出るのでスイスイ回れる。隣ホールと隣接しているところが多く、隣のホールに打ち込んだ場合、黄色と黒の縞杭のところはワンペナで自分のホールにドロップ(最後にボールが横切ったところから2クラブレングスにドロップ)。杭がないところは、そのまま隣のホールから打てる。

練習場にはバンカーと芝から打てるアプローチ練習場があって、スタート前にいいウオーミングアップができる。レストラン、ロッカーはカジュアルな雰囲気で、接待よりもプレーを純粋に楽しみたい人向けか。コースのメンテナンスについては全組セルフなこともあって、フェアウェイはディボット跡が多めなのがちょっと気になった。プレー料金は平日はかなりリーズナブル。7月だと曜日によっては7000円台でプレーできる。夏場のこの時期、ナイターの最終スタートは19時。19時スタートで18ホールプレーできるのはgood~。

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バナー

PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。