マーク金井blog

2013年07月06日超私的なゴルフ場調査~ムーンレイクGC 市原コース(千葉県)前編

マーク金井の独断と偏見に満ちあふれた超私的なゴルフ場調査、第4回目はPGM系列のムーンレイクゴルフクラブ 市原コース。ここは名前が何回か変っており、オープン当初はTPC市原後楽園ゴルフ&スポーツ、その次がセントレジャーGC、そして現在はムーンレイクGC市原となっている。オープン当初にゴルフ&スポーツとなっていたのは、クラブハウスの左手前の敷地に天然芝のサッカー場とフットサルコートがあり、ほかにもテニスコートも完備されているあからです。

コースは2000年に開場。コース設計はUSPGA Tour。アメリカンスタイルなホールが多く、グリーンはポテトチップのように凸凹しています。自家発電の照明施設もあってナイタープレーも楽しめます。館山自動車道/市原ICより5㎞(10分)と交通の便が良く、神田から車で1時間ほどでコースに着けます。

6月22日プレー。
スタート時間、
9時28分アウトスタート
天候は晴れ時々くもり。やや強風~。

概要

2000年6月開場
設計 USPGA Tour・Chris Gray
18ホール、7031ヤード、パー72
コースレート 73.3
丘陵コース
ベントのワングリーン 651~800平米
乗用カート  リモコン式乗用カート GPS機能付き
全組セルフプレーのみ

練習場 250Y 14打席
アプローチ&バンカー
アクセス

車利用の場合
館山自動車道/市原ICより5㎞(10分)

電車利用の場合
JR内房線・五井駅(東口)
五井駅からタクシーで約15分
クラブバス 無し

館山道・市原ICから約5キロ。渋滞箇所もないのでインター下りて10分弱でクラブハウスに着けます。アナライズ神田スタジオからだとアクアラインよりも首都高湾岸線で千葉に向かい、そこから館山道を利用した方が少し早く付けます。電車利用だと最寄り駅は五井駅。タクシーで約15分ほどで付けるので電車族にも便利です。

クラブハウス

シンプルの極み~

シンプルの極み~

ゴルフ場のクラブハウスとしては質素でシンプル。外観はクラブハウスらしくなくて、体育館とかにも見えたりします。正面玄関が2階で、2階に受付があって、すぐ横にレストラン、コンペルーム。正面の階段を下りてロッカールームと風呂場があります。コースには1階から迎え、出入り口付近にトイレがあります。駐車場はクラブハウスの真正面。駐車場と練習グリーンが近いので、忘れ物してもあわてなくて済みます。
レストラン

ビバ、ローストビーフ~

我々がプレーした日はランチバイキング。お昼の定番のカレーにはじまり、サラダ、中華、洋食、お蕎麦、そしてデザート。プチトマトをはじめ新鮮なサラダが豊富なのがgoodです。カジュアルな感じなので接待には向きませんが、プレーを楽しむゴルファーには満足度が高いでしょう。

コース概要

PGMはスコアカードが同じデザイン~

PGMはスコアカードが同じデザイン~

かつてはTPCの冠がついてましたが、今は契約切れでTPCのTの字もありません。前回のきみさらずに比べるとアメリカンスタイルの雰囲気は少し薄いめですが、ホールによっては池とバンカーがダイナミックに配されていたり、「なんだこりゃ」っていうグリーンの起伏があったりします。13番パー4は名物ホールで、ティショットでは左サイドにクリーク。セカンドからは右サイドに巨大な池が配されて、グリーン手前左側にはバンカーが待ち構えています。

そして絶妙なのがティグラウンドの配置。チャンピオンティ、ブルー、ホワイト、レッドの4つのティがありますが、ティ位置でコースの難易度がガラッと変ります。ティグラウンドの位置でベテランからビギナー、レディスなど全ての方が気軽に楽しめるコースです。

グリーンはスティンプメーターで9~9.5フィート(6月22日時点)。何だこりゃってほどの高速グリーンではありませんが、転がりはスムーズ。グリーンはホールごとに形状が異なり、アンジュレーションも非常に強い。10メートル以上のロングパットを残すと、傾斜を読むのが難しくなってきます。

フェアウェイ  短く刈り込まれているのでフライヤーが出づらい。
ディポット跡は少なめでコンディション良好

ラフ      やや脱出に苦労するほど深くはない。。
ハードヒッターならばフライヤーがしやすいが、
普通のアマチュアだと芝の抵抗で距離が落ちるかも

グリーン    スピードは普通だが、グリーン面はやや硬め。

バンカー    アゴはそれほど高くないは、ホールの要所要所にバンカーがちゃんと配されている。

ティはRT(白ティ)使用。
自走式乗用カートなのでスピードがちゃんと出ます。
前が空いていればスイスイ回れます。

印象に残ったホール

2番、310y パー4

ティグラウンドからはかなりタイトなレイアウト~

ティグラウンドからはかなりタイトなレイアウト~

グリーン手前まで左サイドは谷~

グリーン手前まで左サイドは谷~

ティからグリーンまで打ち上げ。フェアウェイは途中で谷になっているので白ティからだと200ヤードぐらいに止めた方がセーフティだし、セカンドが打ちやすくなります。手前、そして左サイドはずっとOB。グリーンはアンジュレーションが強く、奥に外すとアプローチが非常に難しい。ティグラウンドからは非常にトリッキーに感じます。距離は短いがセカンドの距離感が悪いと簡単にボギーが出てしまうホールです。

この続きは明日レポートしましょう~。

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PS.ナチュラル ハンドファースト パターですが、ファーストロットは即日完売。次回は7月下旬に入荷予定です。次回も完売が予想されますので、ご予約はお早めに~。

 


2013年07月05日ショートパットをしっかり打つための極意とは!?

マーク金井が作ったパター、ナチュラルハンドファーストが昨日アナライズに入荷しました。発売前の予約が殺到し、ファーストロットはすでに完売。手元にはボクが使うためのが1本残っているだけです。次回は今月末に入荷しますが、これまた予約が次々と入っています。嬉しいことにツアープロからも問い合わせがあり、今週の試合でも試している選手がいます。

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ツアーで一番クラブに造形が深い男子プロが今テスト中です

このハンドファーストパターですが、設計のコンセプトは確実に3パットを減らすこと。

3パットを減らすためにはロングパットをOKの距離に近づけるか、1~2メートルのショートパットを確実に入れるかが求められます。ボクが求めたのは後者です。ロングパットは距離感、傾斜の読みが外れたら上手く打ってもOKの距離には寄せられません。対して、ショートパットはよほどの傾斜したラインを除けば、距離感やラインを読み違えません。正しいストロークをしたら1パットでカップインできあmす。

では、ショートパットにおける正しいストロークとは何か?
多くのアマチュアはインパクトが緩んでいたり、手首をこねて打っています。このため、インパクト時のフェース面が不安定になって、引っ掛け、押し出し、そしてショートのミスを繰り返しているのです。そしてインパクトで手首をこねてしまうのは、パターの構造も少なからず影響しています。多くのパターはシャフトが右から入っていため、もしくはロフトが少ないために、アドレスでシャフトが右に傾いています。結果、ヘッドファーストの状態になってしまうために手首が余計な動きをしやすくなるのです。

対して、ボクが作ったハンドファーストパターの場合は、シャフトをわざと左から装着。これはありそうで中々ありません。市販パターで意図的にシャフトが左から装着しているのは、オデッセイのバックストライクぐらいです。そしてハンドファーストパターではロフトが7度。通常パターはロフトが2~4度なのに対して、ハンドファーストパターではその倍近くのロフトを付けています。この2つの効果により、ゴルファーは自然にハンドファーストに構え、そして自然にハンドファーストに打ちたくなるのです。

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ロフトが通常のパターより多いのがわかる

もう一つの新機能はMOIグリップ。一般的なグリップよりも長く、そして重いグリップを採用することで(約115g)カウンターバランスを実現。パター全体の慣性モーメントが大きくしました。重いヘッドに、重いグリップを装着することで絶妙のバランスが実現し、プレッシャーがかかった場面でも手元がスムーズに動きます。プレッシャーがかかるショートパットでも、安定したストロークができるように作りました。
宮里藍プロをはじめ、ツアープロでパットが上手い人に共通しているのはハンドファーストの状態でボールをヒットしていること。ハンドファーストパターはプロと同じ打ち方がしやすく、そしてそれが正しいストロークにつながり、ショートパットのカップインの確率を上げてくれるのです。

もちろん、ハンドファーストに打ちやすいパターを手にしても、距離感が悪ければワンパットの数を増やし、3パットの数を減らすことはできません。1~2メートルの距離を確実にカップインさせるには、50~80センチぐらいオーバーする距離感でパットを打つことが求められます。

では、どうすれば50~80センチオーバーに打てるのか?

強く打とうとする気持ちは大事ですが、気持ちだけでは強気のパットを打つことはできません。強気のタッチで打つには明確なイメージを持つことが必要不可欠です。そのためにお勧めなのがこの練習!!

カップの前半分をスコアカードで隠し、そしてカップの奥側にスコアカードで壁を作りましょう。そうです、このスコアカードの壁を利用してボールをカップインする練習をすればいいです。こんな風にカップ手前側が隠されたら、ギリギリの距離感で手前からカップインさせることはできません。そして奥の土手が壁になっていたら、かなり強いタッチでもボールをカップインさせることができます。これで練習すれば、知らず知らずの内にインパクトが緩む癖を直せますし、強気のタッチが体に染み込ませることもできるのです。

しっかり打つ癖をつけたい

しっかり打つ癖をつけたい

実際のラウンドでも同じです。1~2メートルの短いパットを打つ時はカップ手前半分を蓋しておくぐらいのイメージを持ち、カップの奥半分でボールを入れるように心がける。単純に強く打とうとするよりも、明確に入れる場所をイメージした方がインパクトの緩みを防げ、強気のタッチで打っていけるようになるのです。
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PS.ナチュラル ハンドファースト パターですが、ファーストロットは即日完売。次回は7月下旬に入荷予定です。次回も完売が予想されますので、ご予約はお早めに~。

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2013年07月04日スライスライン、フックラインのパットを上手く決めるコツとは!?

ゴルフの週刊誌といえば週刊ゴルフダイジェスト(週刊GD)とパーゴルフ。マーク金井流は週刊GDに「新・買わずにいられない」というのを連載していますが、週刊ゴルフ誌のメイン企画といえば、昔も今もレッスンです。週刊GDの今週号も‥‥

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巻頭カラーではトップアマチュアの田村尚之さん(日本アマ最多23回連続出場)が「90切るって、超カンタン!」というのを16ページにもわたって記事がアップされていました。その中でさすがトップアマだと思ったのが、スライスラインのパッティングのライン取りのアドバイス。ちょっと長いですが引用します。

90切りたいならば覚えておいて!

「外すならプロライン」は大ウソです!

よく「外すならプロライン(傾斜の上側)」といわれますが、あれは大ウソだと思います。例えば、スライスラインを考えた時、ボールがカップの左側に止まるような狙い方は、仮にタッチ(距離感)が合ったとしても絶対に入らない。普段からアマチュアサイド(傾斜の下側)に外れるような狙い方をしておくことが大事なんです。

アマチュアの多くは、プロサイドに外すと「狙い過ぎた」とか「ラインを読み過ぎた」と言いますが、入っていないわけですから、狙い過ぎでも読み過ぎでもありません。単純にラインが読めていないだけです。そして、プロサイドに外す回数が増えてくると、もっと悪い病気が出始めるのです。トップアマの田村さんはそれが分かっているから、「外すならプロラインは大ウソ」と言い切っているのです(週刊GD7月16日号より引用

では、プロサイドに外すとどんなデメリットがあるのか?
まずインパクトが緩みやすくなります。プロサイドを外すようなライン
どりをすると、強く打つよりも弱く打った方が(カップギリギリの距離感)曲がりが大きくなるのでカップインの確率が上がるからです。一見、これは正しい選択にも見えますが、インパクトが緩んだり、弱く打つとタッチ(距離感)が悪くなるんです。そして、ますます曲がりを大きく読むことになって、インパクトが緩む感じになるのです。そして、パットがしっかり打てない、弱気な距離感が体に染み込んでしまいます。こうなると、ますますパット下手になるのです。

他方、アマチュアサイドに外すとどんなメリットがあるのか?
こちらは逆に、どんどん強く打ちたくなります。強ければ入るからです。タッチ(距離感)さえ合えば、曲がり少なくなってカップインの確率が高くなる。加えて、インパクトが緩みづらくなる打ち方も体に染みついてくるのです。意外と思うかも知れませんが、アマチュアサイドに外す方がパット上手になれるのです。ちなみにプロでもパットで苦労している人ほど、左右に曲がるラインではプロサイドに外すことが多いのです。

そして、左右に曲がるパットを上手く打つためにはフェースの芯で捕えることも重要なポイント。芯を外してしまうとインパクトの衝撃でヘッドがブレてしまい狙ったラインにボールを打ち出せなくなるからです。マーク金井は芯で捕える感覚を掴むのに、こんな練習をしょっちゅうしています。

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これは永井延宏プロから教わったドリルですが、棚板の角はボールよりも面積が小さい。パターで打つよりも芯で捕える感覚を養えます。ミート率を上げるには、パターで練習するよりも棚板でボールを転がした方がはるかに努力が報われます。パターマットを持っているならば、こんな棚板で練習して下さい。棚板でスコンスコンとカップインさせる感覚が身につけば、パターに持ち替えた時も芯で捕えやすくなりますし、直進性の良いパットが打てます。

そして、もうひとつお勧めなのがこの練習。例えば、フックラインが苦手ならば、こんな感じでカップの右側3分の1ぐらいをスコアカード等で塞ぎましょう。

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カップの左半分からボールを入れる練習をすれば、ラインを読み過ぎるミスを確実に減らせます。アマサイドからボールを入れようとすれば、プロサイドに外すミスを撲滅できます。

逆もしかりで、スライスラインが苦手ならば、こんな感じでカップの左側3分の1ぐらいをスコアカードを塞いで練習して下さい。

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カップの右半分しかカップインできないと思えば、ラインを読み過ぎるミス、そしてプロサイドに外すミスを確実に減らせるようになるのです。
ストレートラインに比べると左右に曲がるラインは難易度が増しますが、狙い方、カップどこから入れるかにこだわって練習して下さい。これで確実にフックライン、スライスラインが得意になるでしょう。
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PS.ナチュラル ハンドファースト パターは7月5日に入荷予定です。ファーストロットは売り切れが予想されますので、ご予約はお早めに~。←こちらをクリック

アナライズからお知らせ

パターをご予約いただいた方で、ご連絡の取れない方がいらっしゃいます。確認メールが届いていないお客様、至急アナライズまでご連絡下さい

 


2013年07月03日スイングが良くなるシャフト選びの極意とは!?後編

プロや上級者のほとんどは、メーカー純正のシャフトを装着したドライバーを使っていません。シャフトメーカーがアフターマーケット用に作ったシャフトを装着しています。その影響もあって、最近はアベレージゴルファーの間でもリシャフトするユーザーが増えてきました。
どんなシャフトを装着すれば、ドライバーの性能がアップするのか?
昨日のブログでも書きましたが、アマチュアの場合、多くの人は「自分に合った」シャフトを求めてリシャフトを感えています。アナライズでは8年前から有料のシャフト診断を実施してますが、診断を受けられるほぼ100%の人が、「自分に合ったシャフトが分からない」「自分に合ったシャフトを教えてほしい」マーク金井に聞いてきます。

にも関わらず‥‥

そんなアマチュアの期待を裏切るかのように、「そもそも自分に合ったシャフトなんてありません」マーク金井は言い切ります。アマチュアの大半は

「慣れている=自分に合っている」

図式が出来上がっているからです。良い悪いに関係なく長年使っているシャフトが、その人にとって「自分に合ったシャフト」という感覚が体に染みついています。それが分かっているから、あえてマーク金井は「自分に合ったシャフトはありません」と最初に言うのです。
では、マーク金井はどんなシャフトを勧めるのか?
答えは変化するシャフトです。例えば、弾道高くて飛距離をロスしているならば弾道を抑えられるシャフトを勧めます。捕まり過ぎて引っかけているならば、捕まり過ぎを軽減できるシャフトを勧めます。スピンが多いならばスピンが減るシャフトという風に、現状を改善できるシャフトを勧めています。リシャフトする最大の目的は現状を改善することだと思って入るからです。

では、飛距離アップを狙っているアマチュアゴルファーに対して、
マーク金井はどんなシャフトを勧めているのか?

シャフトメーカーの多くは、軽いシャフト、ヘッドが走るシャフトを勧めています。シャフトを軽くするとヘッドスピードを上げられます。またヘッドが走るシャフトはインパクトゾーンで加速感が増して、これまたヘッドスピードを上げて飛距離を稼げるからです。もちろんこれは正しい選択です。プロや上級者も飛距離を求める時は、軽めのシャフト、ヘッドが走るシャフトを選択しています。

でもマーク金井のスタンスは、ちょっと違います。アマチュアでドライバーのヘッドスピードが43m/s以下のゴルファーに対しては、手元が硬い先調子や中調子は勧めません。無条件に手元がしなる手元調子か、手元がしなる中調子のシャフトを勧めています。何故かと言うと、ヘッドスピードが43m/s以下のゴルファーというのはトップからダウンの切り返しで手首のコック、いわゆるタメがほどけています。タメがほどけているゴルファーの場合、手元が硬いシャフトよりも手元がしなるシャフトを使った方が、シャフトがタメを作ってくれます。そしてシャフトがタメを作ってくれれば、結果的にスイングが良くなってヘッドスピードが上がり、ひいては飛距離アップにもつながってくるからです。

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切り返しの時にヘッドが上に上がらないのが❍

切り返しの時にヘッドが上に上がらないのがタメのある切り返し

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ヘッドが切り返しで上↑へ上がってしまってコックがほどけている(手元が硬いシャフトは、こうなりやすい

手元が硬い先調子や手元が硬い中調子のシャフトを使っているゴルファーにとって、手元がしなるシャフトというのは何とも頼りなく、そしてタイミングが取りづらくなります。しかし、打ち比べるとダウンスイングの軌道がかなり変り、ほとんどのゴルファーは手元がしなるシャフトの方が、シャフトでタメがほどけづらくなるのです。加えて、手元がしなるシャフトを使うと、インサイドからヘッドを下ろしやすくなり、スライスや引っかけのミスも軽減できるのです。

マーク金井は手元がしなるシャフトのメリットを知ってもらうために、

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こんなとてつもなく軟らかいシャフトをゴルファーに打たせ、その時のスイングをビデオに収めて見せています。ほとんどのゴルファーは「ここまで軟らかいと気持ち悪い」とか「当たる気がしない」と打つ前に不安を漏らしますが、8割近くのゴルファーはジャストミートし、そして方向性の良いショットを打ちます。もちろん、ここまでシャフトが軟らかいとヘッドスピードは普段よりも遅くなりますが、スイング軌道、ミート率というのは普段よりも改善されていることが非常に多いのです。
シャフトというのはエンジンではなくてトランスミッション(変速機)のようなものです。シャフトは自分のパワーを上手くヘッドに伝えるための重要なパーツです。アナライズはドライバー用からウエッジ用まで10種類のシャフトをラインアップしていますが、どれも手元がしなります。手元がしなった方がスイングが良くなるし、スイングが良くなれば結果的に飛距離と方向性を手に入れられるからです。

ゴルフに限らず、喰わず嫌いは損をします。一生懸命スイングしているのにヘッドスピードが43m/s以下ならば、まずは手元がしなるシャフトを試してみることを強くお勧めしたいです~

動画で検証してみました~。

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PS.1年かけて開発した50g台のドライバー用シャフトが完成しました。硬さは1種類ですが、弾き系と粘り系の2種類ラインアップ。どちらも手元がしなる手元調子。対象ヘッドスピードは36~43m/s。タメが作りやすく、スイングが劇的に良くなるように設計されたシャフトです~。←Click

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TYPE H のスペック。Rシャフトぐらいのスペックですが、かなりしっかりしています


2013年07月02日スイングが良くなるシャフト選びの極意とは!?

先週のミズノオープンはロングヒッターのB・ジョーンズが逃げ切り優勝。最終ラウンドも「68」とスコアを伸ばし、通算19アンダーとして2位のキム・キョンテ(韓国)に3ストローク差をつけました。これで日本ツアー通算13勝目となり、外国人選手としての生涯獲得賞金もD・イシイを抜いてナンバーワンにもなりました。

BJはツアーでも人気 GDOより転載

BJはツアーでも人気 GDOより転載

上位4選手に7月の「全英オープン」の出場資格を付与する今大会は、ジョーンズ、キムのほか通算13アンダーの3位に入った井上信、11アンダー4位タイの片山晋呉が全英切符を獲得(同じく4位タイで並んだ平塚哲二は片山に世界ランクで劣り、権利獲得ならず)。また、シーズン初戦の「タイランドオープン」から今大会までの賞金ランキング(海外メジャーを除く)で有資格者を除く上位2人、小平智キム・ヒョンソン(韓国)も出場権を手にしています。

日本勢では昨年度「日本オープン」覇者である久保谷健一、昨季賞金ランキング上位2名の藤田寛之谷口徹のほか、2月にタイで行われたアジア地区予選を突破した松山英樹丸山大輔が既に出場資格を得ています。
テレビ観戦していたマーク金井が注目したのはブレンダンのドライバーに装着されていたシャフト。GDOに紹介されている彼のドライバー用シャフトはグラファイトデザインのツアーAD、DI-7でしたが、テレビ画面から映し出されたシャフトはまったく別物。フジクラのランバックス タイプSでした。ノリタケの陶器のようなデザインの白いシャフトで、彼は300ヤード越えのドライバーショットを放っていました。

FUJIKURAのランバックスType S ツアーでも人気のようだ

FUJIKURAのランバックスType S ツアーでも人気のようだ

ツアープロの場合、シーズン中にクラブを取り換えることは滅多にありませんが、シャフトを取り換えることは珍しくありません。ある選手が新しいシャフトで飛距離が伸びようものなら、次の大会ではそのシャフトを試す選手がゾロゾロ出てきます。シャフトとパターについては、抵抗感なく新しいモノを試すツアープロが多いようです。
さて、このドライバー用のシャフト。
ツアープロの場合、リシャフトしたドライバーは実際にコースで打ってみて「合う、合わない」をジャッジします。フィーリングが良くて、タイミングが合えばそのまま新しいシャフトを試合でも使います。弾道チェックももちろんしてます。対して、コースで打ってみてフィーリングが合わない、タイミングが取りづらい、イメージと実際の弾道が合わなければ‥‥すぐに元のシャフトに戻します。合わないシャフトを我慢して長く使い続ける選手はまずいません。
では、アマチュアの場合はどうか?

アマチュアの場合も、多くの人は「自分に合った」シャフトを求めてリシャフトしています。アナライズではシャフト診断を実施してますが、診断を受けられるほぼ100%の人が、「自分に合ったシャフトが分からない」「自分に合ったシャフトを教えてほしい」とマーク金井に聞いてきます。
にも関わらず、マーク金井は「そもそも自分に合ったシャフトなんてないんですよ」と期待を裏切るようなことをサラッと言ってのけてしまいます。もちろん、出鼻をくじくようなことを平然と言ってしまうのにはちゃんとした理由はあります。自分に合ったシャフトを選んでも得るものが少なく、失うものが多いからです。

例えば、長年先調子のシャフトを使っているゴルファーがいたとしましょう。

手元が硬く、先がしなる先調子になれている人にとっては、先調子のシャフトを試しても違和感がありません。タイミングが取りやすいシャフトになります。対して、手元がしなる手元調子のシャフトを振ると‥‥ものすごく違和感があってタイミングが取りづらい。また、先調子に比べると手元調子のシャフトは切り返しでシャフトの手元側がグニャリとしなるため、フィーリングも良くありません。「手元が頼りなくて気持ち悪い」「なんかいつもと違う」ので、自分に合っていないとジャッジしてしまうのです。

要するに、アマチュアの大半は
「慣れている=自分に合っている」

図式が出来上がっている。ですので、良い悪いに関係なく長年使っているシャフトというのが、その人にとって「自分に合ったシャフト」になってしまうのです。例えば、先調子を長年使っている人ならば、それに近いシャフトを勧めておけば「合ってる」と感じ、高い評価を下します。長年使っているシャフトと同じ感じで、それよりもちょっと軽い(重い)とか、それよりもちょっと軟らかい(硬い)とかを勧めると、「これ打ちやすくていいね~」なんてことになるのです。

ゴルフショップならばこれはこれでアリです。お客様が求めるモノを提供することは商売として正しいと思います。しかしマーク金井はシャフトを売るために高いお金をいただいて診断しているわけではありません。シャフト診断では、シャフトがスイングに与える影響はどんなモノなのか、そしてシャフトを変えるとスイングがどんな風に変るのかを、言葉だけでなく実際にシャフトを打ち比べることで体感してもらってます。具体的に言うと、自分に合ったシャフトだけでなく、わざと自分に合わないシャフトを打ってもらります。「なんだこりゃ!!」ってぐらい軟らかいシャフトを打ってもらいますし、普段使っているシャフトよりも重い(軽い)シャフト、普段使っているシャフトよりも硬い(軟らかい)シャフトも打ってもらいます。普段とは違うシャフトを打つことで、シャフトがスイングに及ぼす影響がいかに大きいかを体験してもらいます。

もちろん体験するだけではありません。シャフトが異なるとスイングがどんな風に変るのかをビデオに収め、シャフトでスイングが変ることを自分の目で確かめてもらっています。
おーっと、撮影の時間になっちゃいました。
この続きは明日アップします~(▼▼)

PS.1年かけて開発した50g台のドライバー用シャフトが完成しました。硬さは1種類ですが、弾き系と粘り系の2種類ラインアップ。対象ヘッドスピードは36~43m/s。スイングが劇的に良くなるシャフトで、スイングが良くなることで飛距離が伸びるシャフトです~。