マーク金井blog

2013年06月16日人の振り見て我が振り直せ~ゴルフバージョン!!

昨日、イラストレーターでありゴルフ大好き人間の野村タケオさんからこんな本が届きました。

「ゴルフあるある」(実業之日本社、1000円+税)

ゴルフあるある 

ゴルフあるある

アマチュアゴルファーのならではのゴルフ場での振る舞いをイラスト入りであれこれ紹介されいます。誰もが一度はしでかしてそうなことが色々紹介されてますが、実は、上達のヒントがかなり紹介されてました。それをいくつか紹介しましょう。

まるで台本があるかのように打つ前に言い訳をする。

これはスタートホールに非常に多いです。誰も聞いていないのに、「昨日は仕事が遅くて3時間しか寝てない」「寝違えて体が痛い」「風邪気味」にはじまり、「クラブを買い換えたばかり」「最近シャンクが止まらない」なんて言い訳を打つ前に口に出しているアマチュアが少なくありません。

気持ちは分かりますが、これを習慣付けてしまうとベストスコア更新は非常に難しいでしょう。打つ前にネガティブワードを言ってしまうと、スイングに悪影響が出ることはあっても好影響が出ないからです。万全のコンディションであろうとなかろうと、ゴルファーがやるべきことは自分のできる範囲でベストを尽くすこと。スタート前に何かつぶやかないと気が済まないならば、「今日は寝不足だから力まないでスイングできていい」とかつぶやいてみましょう。実際、マーク金井はゴルフ前夜でも寝るのは大体、深夜2時。3~4時間睡眠でゴルフに行ってますが、打つ前に言い訳のたぐいは絶対に言いません。スタートホールのティグランドでは「右のラフ狙い~」と、やるべきことをつぶやいてます。この方が、間違いなくミスショットを減らせます。

NEWクラブの賞味期限は短い。

買ったばかりのクラブとうのは、使い初めは調子良かったりします。マーク金井はこれを「新車効果」と名付けていますが、これにはちゃんとした理由があるんです。新しいクラブは新車と同じ。最初の内はならし運転するがごとく、クラブに気遣いながら少し控えめにスイングします。これがナイスショットを生み出しているのです。ところが慣れてくるとブンブン振り回したり「もっと飛ばしたい」なんて欲が出てくるものだから、元の木阿弥。新車効果が切れてしまいます。マーク金井はクラブを仕事ではしょっちゅう取っ替え引っ替えしますが、普段のラウンドでは同じクラブ、同じシャフトを使っています。ここ1年で言えば、ドライバーはタイトのVG3テーラーメイドのグローレ。この2本、メーカーは違いますがどちらも遠藤製作所。そしてどちらも重心距離が長めで重心深度が深めです。

アイアンについても、エースはタイトのVG3ピンのG25。シャフトはどちらもフジクラのMCI80のS。どちらもヘッドが大きめでバンスが強め。重心距離が長めのアイアンです。もちろん僕の設計したLYNX SSアイアン同じ特性。こちらの使用頻度は少なめですが、他社製品を出来るだけテストすることが、クラブの設計に必要と思い、あえてそうしています。

前回のゴルフのセッティング

前回のゴルフはタイトリストVG3を使用

クラブをしょっちゅう買い換えることは悪いことではありませんが、重心距離、重心深度のスペックがガラッと変ってしまうクラブを買い換えてしまうと、スイングが不安定になるのを避けられません。自分がどんなスペックのクラブと相性が良いのか? これをちゃんと知ってから、クラブを選べば新車効果だけでなく、クラブを買い換えた効果を得ることもできます。

ツアープロの中には契約メーカーを変えたら途端に不調になってしまう選手がいたりしますが、これはアマチュアの場合とちょっと違います。ツアープロの場合、以前使っていたクラブと同じモノを新しいメーカーで求めすぎてしまうと、袋小路に入り込む危険性があります。クラブメーカーを変えたならば、ガラッとクラブを変えてしまう。まったく違うクラブを使うようにした方が、新しいクラブがすんなり馴染みます。逆に言うと、これができないならば契約メーカーを変えない方がいいでしょう。

球数を打たないと練習した気がしない。

気持ちは分かりますが、これは完全な自己満足です。たくさんボールを打てばタイミングを合わせる技術は身に付きますが。間違った打ち方、変なフォームを定着化させるリスクが非常に大きい。例えば、シャフトクロスになっている人の場合、ボールをたくさん打てば打つほどシャフトクロスのトップが体の中に形状記憶されてしまいます。

自分のスイング動画を見ると、めちゃくちゃガッカリする

最近は携帯やスマホ、iPhoneでかなり綺麗な動画が撮れます。自分のスイングを見ると大抵の人は落ち込みますが、ゴルフにおいても自分を客観視することが上達の近道。そして、スイングを正しい形に導く練習をすることが、上達の近道です。マーク金井はボールを打つ時間と同じぐらいの時間をかけてゴルフの竪琴を使って素振りしてます。ゴルフは右手と左手の位置関係を正しく把握することで、正しいハンドアクションが身に付きます。そして正しいハンドアクションを身に付けることが、体をしっかり使ったスイングを身に付けることにつながるからです。

ダウンから

人の振り見て我が振り直せという諺がありますが、ゴルフにおいてもまさしくこれが当てはまるでしょう~。

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2013年06月15日ロフト17度の3Wを作ってみたら‥‥

今どきの3Wは重心が浅いので、ロフトが少し多めがちょうどいいと書きました。15度ではボールが上がり切りません。ヘッドスピードが45m/s以下ならば‥‥ロフトは17度ぐらいあった方が打ち出し角度が確保されキャリーを稼げます。

では、市販クラブで17度の3Wはあるのか?

外ブラだとテーラーメイドが出しています。初代、2代目とも3HLというのモデルはロフトが17度。すごく扱いやすい3Wなのですが、なぜか日本未発売。米国だけでの販売(日本は並行輸入品のみ)です。
では、国内メーカーではあるのか?

色々調べて見ましたが、ほとんどの国内メーカーは判で押したように‥‥
3W=15度
というのが常識です。大ヒット商品であり、アベレージ向けブランドであるゼクシオも3Wのロフトは15度。ロフト17度の3Wというのはほとんど市販されていませんが、じっくり調べてみるとありました~。それがこれっ!!
SYB(サイブ)のW422Vです。ホームページでは14度と16度の3Wがラインアップされていますが、実は17度もラインアップされています。ちなみに、このブランドはフォーティーンと同じく、クラブ設計家の竹林隆光さんが作った会社です。

ロフト17度

ロフト17度

 

ヘッド体積    202CC
ヘッド重量    207g
重心距離     33ミリ

 

スコアラインはシンプル~

スコアラインはシンプル~

3Wとしてはヘッドはかなり大ぶり。投影面積は初代ロケットボールズの3Wとほぼ同じか、若干大きめ。構えた時の安心感があり、460ccドライバーとも相性が良い感じで仕上がっています。形状的には同社のFC-614に似た丸形形状で、デザインもすっきりしています。3Wとしてはヘッド重量が少し軽めなんですが、軽いヘッドは重く調整できます。アナライズではグルーを使って210gぐらいに調整し、43インチで組み上げました。

 

長さ       43インチ
バランス     D0
重量       329g
振動数      261cpm
リアルロフト   17度
フェースアングル -0.25度

 

丸形形状でオーソドックス

丸形形状でオーソドックス

 

シャフトの差し向きを少し調整することで完璧なスペックに仕上がりました。
アドレスするとすごくいい感じです。ヘッドとシャフトのカラーマッチングもいい感じです。

おーっと締切の催促が‥‥明日、早速コースでテストしてきます~。
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PSその1.ナチュラル ハンドファースト パターは7月上旬発売予定です。予約受付中。

関係過去記事 「3パットを減らせるパターって本当にあるのか?」

「どんなパターを作れば3パットを減らせるのか? その2」

DSCN0078

PSその2.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。

ゴルフの竪琴 関係過去記事

「誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント  その1」

「誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント その2」

「誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント その3」


2013年06月14日今年の全米オープン、いったいどのクラブが優勝するのか?

第113回全米オープンが始まりました。メジャーでは全英オープンに次に歴史がある大会で、4つのメジャーの中でもっともコースセッティングがタフです。今年も雷雨の影響で初日から波乱の幕開けです。

マーク金井は1991年(ヘーゼルタイン、P・スチュアート優勝)に取材で現地を訪れましたが、驚かされたのがグリーンの硬さ。マスターズのオーガスタがガラスのグリーンならば、全米オープンはフライパンのようなグリーン。とにかく表面が硬くて、受けているエリアを除けばボールが止まる気配がまったくありませんでした。ラフも「なんだこりゃ~」ってぐらい深く、プロでも飛距離を欲張ったクラブを手にすると、チョロとか平気で打ってました。

今年の全米オープンはメリオン。メリオンでの開催は実に33年ぶり。前回大会(1981開催)ではオーストラリアのデビット・ブラハムが優勝してます。ロングヒッターではなくアイアンショットの切れ味に定評があるプレーヤーで、ルーク・ドナルドと同じタイプです。ちなみに日本選手では青木功プロが11位に入っています。そして青木プロと言えば、その前年(1980年)はジャック・ニクラウスと4日間同じ組で回って2位に入っています。
さて、今年の全米オープン。あらゆるメディアで優勝予想が行われていますが、マーク金井的に気になるのは優勝選手の使用クラブ。どんなドライバー、どんなアイアンを使う先週が優勝するのかを予想したいと思います。
全米オープンの中でもメリオンは距離がそれほど長くありません。6996yでパー70。インは3240y(パー34)。白ティぐらいの距離なことを考えると、飛距離よりもアイアンの距離感がスコアに直結します。加えて、スピンコントロールも求められるでしょう。ショートアイアンで打つホールでバックスピンがかかり過ぎると、オンしたボールがバックスピンで後戻りしてグリーンからこぼれる可能性が高まるからです。

そしてメリオンは400ヤード未満のパー4が5つあり、113yのパー3がひとつ。ウエッジが上手い人がスコアが稼げるホールが6つもあります。パー5を加えると、100ヤード以内が上手い選手がスコアを稼げます。

そう考えると、優勝候補筆頭はルーク・ドナルド。2番手はタイガー・ウッズって感じがするので‥‥本命クラブはミズノナイキ。対抗馬として考えられるのが、タイトリストピンですね。アダム・スコット全米オープンになぜか強いアーニー・エルスが優勝争いに絡んできそうな気がします。
クラブ的に見ると、ラフの深さ、スピンコントロールのしやすさを考えると、マッスルバックよりもワイドソールのキャビティ、塚田プロが使っているピンのアイアンは全米オープンと相性が良いと思います。G25を筆頭にピンのアイアンは総じてソールが広めでバンスが強め。ラフでも芝の抵抗に負けづらいからです。加えて、ピンのアイアンはいい意味で鈍感なクラブ。コースセッティングがシビアな時ほど、クラブは少しアバウトな方が余計なプレッシャーがかかりません。高速グリーンに中尺、長尺パターが相性良いのと同じ理屈です。

塚田プロはPING G25を使用。GDOより転載。撮影JJ田辺

塚田プロはPING G25を使用。GDOより転載。撮影JJ田辺

ドライバーに関しては、フェアウェイバンカーの多さ、そしてタイトなホールレイアウトを考慮すると、ドーンと真っ直ぐ打てるタイプよりも、球筋を打ち分けやすいタイプの方がコースと相性が良いでしょう。具体的には距離が少し短めで、重心深度があまり深くないタイプ。テーラーメイドのR1ミズノナイキのVRツアーあたりがメリオンと相性が良いでしょう。対して、ピンコブラのドライバーはちょっと分が悪い感じがします。
パターはグリーンの硬さ、そして強いアンジュレーションを考えるとセンターバランスの大型マレットよりも重心距離があるピン型の方が有利でしょう。キャメロンオデッセイテーラーのピン型パターが大本命です。
メリオンでの過去の優勝者にはフェードヒッターのリー・トレビノもいます。それを考えると、マスターズでプレーオフに敗れたアンヘル・カブレラも優勝争いに加わる確率は大いに高いかも知れません。ちなみに、彼は重心距離の長いドライバー(ピン)でフェードを打つのが非常に上手い選手です。

日本からはアジア予選を勝ち抜いた、松山英樹藤田寛之上田諭尉、そして塚田好宣の4選手が出場してます。優勝争いになんとか加わってほしいと思いますが、そこは歴史ある全米オープン。そうは簡単に問屋が卸してくれないと思いますが‥‥活躍を大いに期待しながら明日からもテレビ観戦したいと思います~。

FBに優勝クラブ予想メッセージを受け付けます。当選者には(多数の場合は抽選)マーク金井からプレゼントを贈らせていただきます~。
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2013年06月13日今どきの3Wの理想的なロフト角とは‥‥

ズバリこれですっ!!!!

ロフト17度~

ロフト17度~

17度でヘッドの大きさは3Wと同じ~

17度でヘッドの大きさは3Wと同じ~

テーラーメイドの初代ロケットボールズの3HL。
なぜか日本では未発売モデルの3Wで、HLとはhigh launch(ハイローンチ)の略で、高い打ち出し確保ができるという意味。この3HLの場合、通常のロケットボールズの3Wよりもロフトが2度多く、ロフトは17度ついてます。3Wのヘッドのに4Wのロフトを着けたのが、この3HLの正体です。
では、なぜ浅い重心のFWはロフトが多い方がいいのか?
浅い重心はロフトが少ないとボールが上がりづらいからです。ドライバーに限らず浅重心のFWは低重心にもなっています。このため吹き上がりを抑えることができる反面、スピン不足でボールが上がりづらい特性があります。浅重心の3Wでボールを浮かせるためにはヘッドスピードは最低でも45m/s以上は必要でしょう。テーラー契約の女子プロ達もそれが分かっているから、ヘッドスピードが遅めの選手はロケットボールズのFWを使いません。先週のヨネックスで優勝した表純子を筆頭に、諸見里しのぶ辻村明須香らはグローレの3Wを使っています。
15度と17度。

左が15度、右が17度

左が15度、右が17度

たかがロフト2度と思うかもしれませんが、打ち比べると全然違います。マーク金井のヘッドスピードは46m/sですが、地面から打った場合、キャリーが5~10ヤード異なります。ティアップして打つならば15度の方が飛びますが、地べたのボールを打つとなると17度の方が飛びます。

加えて、視覚効果も見逃せません。15度と17度を比べると、17度の方がフェースがしっかり見えます。ボールが上がってくれるという安心感があるためにスイングに余計な細工が入るのも防げます。

 

すでにアナライズオリジナルシャフトW65にリシャフトしてますが、それにしても驚かされるのが純正シャフトの硬さ設定。米国仕様とはいえ、Rシャフトで振動数が‥‥
273cpm
これはツアーADフジクラランバックスディアマナBシリーズといったアスリート向けのSシャフトと同じか、それ以上硬いぐらいの設定です。日本向けのRシャフトと比較すると、米国モデルのRは2段階以上硬いでしょう。ヘッドスピードが40m/sぐらいの人が、この純正シャフトの状態で使おうとしたら‥‥硬過ぎて手に負えないでしょう。硬さに負けて、スイングが悪くなる危険性もあります。

 

ドライバーはボールを上げやすくするために、表示ロフトよりもリアルロフト(実際のロフト)の方が1~3度ぐらい多いのが当たり前です。10.5度表示の場合、リアルロフトは12度前後が常識になりつつあります。ところが、FWにはこのロフトの上乗せが今のところありません。3Wは15度というのがキッチリ守られています。
そしてリシャフトしてみて分かったのが、ヘッドの個体差。今回リシャフトした3HLの場合、

リアルロフト   18.25度
フェースアングル +1.25度
となっていました。これをシャフトの装着方向を変えることで、

リアルロフト   17度
フェースアングル ±0度

リアルロフトは専用計測器で測ります~

リアルロフトは専用計測器で測ります~

に調整。カチャカチャ式でなくてもこれぐらいの調整はシャフトの装着方向を変えることで可能です。というか、クラブには個体差があるのが当たり前なので、イメージ通りの弾道を打つためにはシャフトのリアッセンブル(再組み立て)というのはかなりの確率で必要なんです。FWは何本か組合わせて使うクラブなだけに、リアルロフトとフェースアングルの数値はちゃんと計測して、ちゃんと揃える必要があります。

アナライズではリシャフト時にこれらの数値を計測~

アナライズではリシャフト時にこれらの数値を計測~

たかがロフト、されどロフト。
FWは飛距離を稼ぎたいクラブですが飛ばすには、自分にぴったり合ったロフトを使うことが必要不可欠。3Wでボールが上がりづらいと感じるならば、それはロフトが足りていないと思って間違いないでしょう。
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PS.初代ロケットボールズの3HL、5本だけ入荷しました。すでに3本売れてしまい残り2本です。アナライズオリジナルシャフトW65付きで値段は1本3万9800円。ご興味ある方はyoyaku@analyze2005.comへメール下さい~。

 


2013年06月12日超私的なゴルフ場調査~米原GC 後編

千葉県には現在160近くのゴルフ場があります。これは全国3位。ちなみに1位は北海道、2位は兵庫県です。

160近くあるゴルフ場の中から、一昨日マーク金井がプレーしたのは米原ゴルフ倶楽部。超私的なゴルフ場調査の後編、コースインプレッションです。
7番 342yパー4

グリーン奥からは強い下り傾斜

グリーン奥からは強い下り傾斜

クラブハウスに向かって打つ真っ直ぐでフラットなホール。フェアウェイの左サイドには巨大な池、右サイドにはバンカー。グリーンは横に長く、奥は砲台形状。距離は短いが引っかけ癖のある人にはプレッシャーが強くかかる。マーク金井はティショットをUTで打ち、残り130ヤードをPWで3メートルに2オン。池とバンカーの配置がとにかく絶妙なホール。
8番 162yパー3

グリーンの両サイドはすべて池~

グリーンの両サイドはすべて池~

ティからグリーンまで両サイドは巨大な池。グリーン周りはぐるっとバンカーが囲んでいる。グリーンは大きいが、とにかく視覚的なプレッシャーがかかるホール。逃げ場がまったくなさそうだが、池越えではない。案外と結果オーライも期待できるホールだ。マーク金井は7番アイアンでピン奥8メートルにワンオン。グリーンは奥から下り傾斜で速い。
9番 357yパー4

260ヤード打てると池越えを狙える

260ヤード打てると池越えを狙える

ここも視覚的なプレッシャーがかかるホール。右ドッグレッグで右サイドは巨大な池、左サイドにはバンカー9つ縦に並んでいる。池を嫌がるとバンカーが待ち構える。そしてグリーンは3段グリーン。ピンと違う段に乗せてしまうと、パットの距離感が非常に難しい。白ティからだとキャリーで260ヤード飛ばせると右の池をショートカットしてグリーンそばまで運べる。7~9番はテレビのトーナメント放映を意識したレイアウトで、恐らく、トーナメントが開催されれば、アウトとインを入れ替えて使いそうな感じがする。

 

アウト総評

9ホール中、5ホールが池絡み。パー5は距離が短いのでバーディも狙えるが、ミスを取り換えそうとすると大叩きも出やすい。上がり3ホールは典型的なアメリカンスタイル。景色が素晴らしいだけでなく戦略性も非常に高い。

 

11番 523yパー5

DSCN0128

ティショットは豪快な打ち下ろし。300ヤード地点ぐらいから右サイドに巨大な池。ティショットが成功すれば2オン可能だが、左右がコーラの瓶のようにキュッと絞り込まれている。セカンドをどう打てば良いのか迷った時点で、設計家の罠に嵌ってしまう難ホールだ。
13番 339yパー4
左ドッグレッグのブランドホール。セカンドから強い打ち上げ。ティからグリーンまでバンカーがひとつもないが、グリーンは縦長で強い砲台。左右に外すと砲台グリーンに向かってのアプローチとなり、かなり上手く打たないと寄せワンが難しい。特にピンが手前に切られると難易度がグッと増してくる。
16番 376yパー4

グリーンは池に向かって下り傾斜~。

グリーンは池に向かって下り傾斜~。

右ドッグレッグのブランドホール。左サイドにフェアウェイバンカーあるので右サイドをショートカットしたくなる。グリーン手前左側の池は、グリーンエッジまで食い込んでいるので景色は美しいが、プレーヤーはその景色を楽しめないホールだ。グリーンは池に向かって傾斜しているので奥からは非常に速い。奥からアプローチやパットを打つ時は、「あっ、ショートした」ってぐらいの感じでもオーバーしやすい。

18番 506yパー5

この巨大な池はグリーンまで続く

この巨大な池はグリーンまで続く

かるい左ドッグレッグで、フェアウェイからグリーンに至るまで左サイドには大きな池が待ち受ける。右サイドから遠回りして3オン狙いするルートと、2回池越えを狙うルートと2つある。アマチュアへの配慮だと思うが、グリーンの近くにくると池の淵には「お助け用ネット」が張ってある。グリーンは縦長で正確な距離感が求められる。ここもオーバーすると下り傾斜で細心の注意が求められる。
インの総評
アウトに比べるとブラインドやドッグレッグホールが多い。1ホール、1ホール、個性的なレイアウトがなされているのでいろんなショットが楽しめる。クラブハウスは接待コース的な色合いが強いが、コース自体はシニアや女子トーナメントが開催できる戦略的なレイアウトである。

 

まとめ
このエリアには戦略性の高いコースが沢山ある。近くの鶴舞は松とバンカーで戦略性を高めているが、ここ米原は池とバンカーで戦略性を高めている。2つとして同じようなホールがないので何度もプレーしたくなるコースだ。プレー料金も平日はリーズナブル。プレー後に割引き券が配布され、7月下旬から8月は8500円(セルフプレー、昼食付)。食事付でアンダー1万円はかなりコスパが高いでしょう~。

 

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