マーク金井blog

2006年03月01日只今、氷点下5度‥‥!?

先週は九州小倉、今週は北海道札幌。
出張続きでブログをサボっているマーク金井ですが、月曜日に生まれて初めて冬場の北海道でボールを打ってきました。

で、札幌郊外の打ちっ放し(250ヤードの練習場)に入ってまず驚いたのがこれっ!!

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練習ボール代は「1球5円」と格安なんですが、暖房費は別。打席のそばにストーブがあるからしょうがないのかと思いましたが、都内の練習場だってストーブ完備の所は一杯あります。ストーブ代取るなんてセコイなぁと思っていたら‥‥

実物をみてびっくり!!!!!!!

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写真では大きさが分かりづらいですが、実物はストーブというよりは火炎放射器。これが打席の後ろにドカンとある。大きいだけじゃなくて、暖房効果も都内とは比べモノになりません。50センチ以内に近づいたら、ズボンが焼けちゃうぐらい熱い。2メートルぐらい離れてちょうど良いいぐらい熱量がある。200円は安すぎる~!!

正直200円では全然元が取れないぐらい灯油(だと思います)を消費してます。そのおかげで、マイナス5度以下の夜間であっても、

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案外と寒くありません(ボクが訪れた日は時期的には暖かいらしいですが‥‥)。火炎放射器のおかげでガクガクブルブルしないでドライバーからアプローチまで練習できました。6時に現地集合して9時まで練習。北海道のブロガーはホント練習熱心です。

で、北海道から帰って神田に戻ったら‥‥

「なんじゃこりゃ~???」というクラブが2本も手元に届いていました。

1本はビジェイ・シンが今シーズンから愛用しているクリーブランドの最新ドライバー

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ハイボア。ご覧のようにクラウンがカポッと凹んでいます。凹んだクラウンは前にもありましたが(トップフライトのギガ)、かなりユニークな形状。ルックス的には重心が低く設計しやすいので、低スピンのぶっ飛び弾道が打てそうです。

もう1本はFWなんですが、これも、ハイボアに負けず劣らず形状は独特・ユニーク‥‥異形。ヘクサスという新ブランドが立ち上げたFW

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名前もまんまでヘクサス フェアウェイウッド。こちらはハイボアと逆でクラウンがポッカリと凸ってますが、メーカー資料によると低重心になっているとのこと。

‥‥‥凹と凸。

クラブは見た目と性能が必ずしも一致するとは限りません。次回は、この2本の試打レポートしまっさ~

んじゃ(ふーっ、何とか終電に間に合った~)


2006年02月23日「460CC」ただ今急増中!!

今週にJGF(ジャパンゴルフフェア)があるからでしょう。
月曜日はタイトリスト、今日、水曜日はテーラーメイドの新製品記者発表。どちらも主力商品はドライバーで‥‥

タイトリストは905Tの後継機として

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(左が905T、右が905R)

905Rが登場。ヘッドサイズはルール最大級の460CC。シャローフェースを採用していることもあって、投影面積は「500CCぐらいあるんじゃないの?」というぐらいデカい!!!

テーラーメイドは

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r7 460。数字の通り、ヘッドサイズは460CCとルール最大級。ちょっと前に登場した425同様、重量調整ネジがついてますが、こちらはヘッドが大きいこともあって(大きくすると余剰重量を生み出しづらい)、ネジは2個(ネジ重量16グラム)に減ってます。ちなみに、こちらも
フェースがそれほど分厚くないので‥‥見た目は迫力満点。こちらも体感的には500CCぐらいありそうな感じがしました。

「大きいことはいいことだ~!!」

今年の米国メーカーは‥‥すでに460CCがスタンダードになってますわ~

おーっと、11時40分。終電の時間になってまった!!
(急いで帰らねば‥‥)

明日から3日間、東京ビッグサイトで「ゴルフフェア」が開催されます。
ボクも毎日出向いてます。ちなみに、明日午後1時半ぐらいから‥‥アキュベクター主催のセミナーの講師やってます。場所はゴルフフェア会場の2階、ミーティングルーム。

誰でも入場可能!!

ご興味ある方はふるってご参加下さい(参加料無料)

んじゃ。

 


2006年02月20日たかが5ミリ、されど5ミリ!!

更新遅れてスミマセンm(_ _)m
ターゲットドラコンを急遽、北九州(小倉)で開催することになり‥‥今ようやくネット環境が整っている○急インにチェックインしました。

さて、前回の続き。テーラーのr7 425にはノーマルとTPとが併売中ですが、

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ネック口径が違うだけでなく(ノーマル9ミリ、TP8.6ミリ)、接着寸も異なります。

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(短い方がTP、長い方がノーマル)

ノーマルの接着寸が約35ミリに対し、img20060218_2

TPのそれは約30ミリ。

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すでにコメントでもいただいてますが、同じシャフトを装着した場合(ネック形状がほぼ同じ場合で)、接着寸が短いほどシャフトの先端側が軟らかくなります。

たかが5ミリと思うかもしれませんが‥‥

振ってみると明らかに差が出ます。振動数の違いは微々たるものですが、先端側のしなりを感じやすいシャフトならば、誰が振ってもノーマルとTPを比較すればプロ、上級者向けのTPの方が軟らかく感じるでしょう。

では、なぜ先端側がしっかりしたシャフトを好む人(プロ、上級者)のヘッドの方が接着寸がわざわざ短いのか?

TPのヘッドはアイアンと同じ発想で設計されたドライバーなんだそうです。以前、クラブ設計家の竹林隆光さんに教わったのですが、テーラーの場合、ドライバーもネックを曲げることで、フェースアングルやロフトを調整しているとのこと。今でもツアーバンには調整用の治具があがって、「ちょっとフェースを開いてよ~」と選手からリクエストされれば、使っているヘッドのネックをグイッと曲げて調整。これを行うにはネック長がある程度必要なのと、ネックを曲げてもシャフトにダメージが出ないように、接着寸が短である必要があるんです。

他方、ノーマルの場合はネックを曲げることに対応する必要がない。なので接着寸は他社とほぼ同じぐらいの35ミリ。また、ネック口径を9ミリに設定しているのは、9ミリチップを採用することで、先端がしっかりしたシャフトを作りやすい(コストをあまりかけないで)からです。これはテーラーに限ったことではなく、プロ、上級者向けドライバーの一部を除けば、市販ドライバーの多くは9ミリチップを採用しています。

リシャフトする場合に関して説明を加えると、

8.6ミリ口径の場合(425TP)は8.5ミリチップのシャフトしか装着できませんが(アフターマーケットのシャフトの多くは8.5ミリ)、9ミリチップの場合(ノーマル425)は9ミリでも8.5ミリでもリシャフト可能。8.5ミリを装着する場合、セル管と呼ばれるフィルム状の素材を巻いたりすることで‥‥ネックが緩まないように接着します。また、ネックに多少の遊びがあるため、シャフトの装着角度を調整することでライ角度、フェースアングルを調整することも可能(TPに比べると)です。

ちなみに、ボクが425をリシャフトする場合、

ノーマル425は先端ノーカットで35ミリ接着。425TPの方は、最初はノーカットで30ミリ接着。試打してみてシャフトの先端が動き過ぎる場合、先端0.25インチカット、それでもダメなら先端0.5インチカットという風に、ちょっとづつ手元側をカットして好みの硬さに仕上げます。もちろん、クラブが短くなったら困るので、TPの場合、最初は自分が仕上げたい長さよりも0.5インチほど長めにしてクラブを組上げ。

そして実際にボールを打ってから、先端か手元をカットしていつもの長さに再調整。先端を詰める場合、シャフトを抜くのでダメージが残る危険性もありますが、今のところ特に問題は発生していません。アナライズ工房スタッフの○坂氏が丁寧にシャフトを抜き差ししてくれるからでしょう。

2本同時に買って分かったのですが、TPは従来通りのレンチ、レンチケースが付いてましたが、ノーマルは旧モデルよりも売価がかなり安くなったことも合って、

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レンチはシルバー塗装無しの黄色。ケースもなく丸裸でビニール袋に入ってました。ボクのようにすでにレンチを持っている人間にとっては‥‥レンチよりも重量調整ネジを1個でもいいからオマケにつけて欲しいなぁ‥‥テーラーさん是非とも検討のほどよろしく!!

んじゃ。


2006年02月16日似て異なるもの‥‥

テーラーメイドの最新モデル「r7 425」
もうすぐ460CCも出るみたいですが、個人的には420CCぐらいのヘッドは大き過ぎず、小さすぎず。扱いやすいサイズ、そしてヘッド形状のバランスがいいのでかなり気に入り、気が付いたら2本も買っちゃいました。

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1本は425TPで、もう1本は普通の425。
ご存じのようにこの2本、モデル名はほとんど同じなのに値段が全然違います。TPは7万ぐらいするのに、ノーマルの425は5万円前後。売価がこれだけ違えば‥‥対象ユーザーも異なると思いますが、一体どこが違うのは大いに気になるところ。

そんなわけで、今回のテーマは425の徹底比較。まず外見の違いはここっ!!

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ヘッドのトウ部分を見ると、ノーマルはアルファベット(なんて読むのか分からない)が書いてあり、TPには従来モデル同様、旗をあしらったTPのグラフィック。そして、価格の差が出たのがヘッドカバー!!!!!

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ノーマルは黒が主体でTPは赤が主体。凝った作りのTPのに比べると、ノーマルの方はかなりコストダウンされている感じですわ~(値段が違うから当たり前か)。

つづいてヘッドを抜いて重量を測ってみると、

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どちらも206gほど。アベレージ向けに比べるとプロ向きのヘッドは重く作る場合が多いですが、425の場合は同じでした。ちなみに、重量調整ネジを全部抜いたら(ネジ重量は28g)‥‥178g強。以前、クラブ設計家の松尾好員さんから「フルチタンで大型ヘッドを作る場合、180グラムは必要」と教わったのですが、このドライバーはまんまそのままでした。

ここまで読むと、シャフトが違う以外は「どっちも同じやないの?」と思いますが、実は、よ~くヘッドを調べてみると‥‥外観はそっくりでも、ノーマルとTPは設計意図がまったく違うことを発見しちゃいました。

それがこれっ!!

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ノーマルはネック内径が9ミリに対して、TPのそれは8.6ミリ。また、接着寸法を調べてみると‥‥ノーマルは36ミリ接着寸があるのに対し、TPはたった30ミリしかありませんでした。

なんで、こんな細かい所の設計が違うのか?

リシャフトに興味がない人、シャフトにこだわりを持たない人にとっては「それがどうしたの?」になると思いますが、実は、ここにはテーラーメイドのクラブ作りに対するこだわりがハッキリと出ているとボクは勝手に判断しちゃいました。

おーっと、11時50分。

この続きは明日か明後日書きまっさ~


2006年02月14日手元調子か? 先調子か?

過去記事はこちらから↓

「シャフト選びの極意!! その1」

「シャフト選びの極意 その2」

「シャフト選びの極意 その3」

グリップスピードなるものを提唱したプロギア。

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(手前の赤い箱がグリップスピード計測器)

ボクのスタジオにも計測器が1台ありますが、ホント、ヘッドスピードが同じでも‥‥
ゴルファーによってグリップスピードが全然違います。

さて、このグリップスピード。
「マークさんは何メートル?」という書き込みを頂きましたが、
ボクの場合、シャフトによってスピードが結構変わります。

手元がしっかりしたシャフト(先調子)でスイングする時‥‥
グリップスピードは遅めで、大体3.5~4m/s。
リストターン比率(ヘッドスピード÷グリップスピード)は

12~13

手元のしなりを感じるシャフト(元調子)でスイングする時‥‥

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(上の数字がH/S、下の数字がG/S)

グリップスピードはやや早めで、大体4.5~5m/s。
リストターン比率はというと、

9~10

なぜグリップスピードが変わるのか?

結論から先に言うと、シャフトの特性を生かそうとスイングすると、手元がしっかりしているシャフトの場合、ダウン前半部分でタメを作りたくなる。タメを作れば、ダウン後半からインパクトにかけてG/Sを遅くした方がタイミング良く振れる。

他方、手元のしなりを感じるシャフトはダウンでタメを作ろうとするとシャフトがしなり過ぎて多ミングが取りづらいし、クラブの挙動も不安定になりやすい。タメを早めにほどいた方がシャフトのしなりを上手く利用できます。

そして、ダウン前半でタメを早めにほどけば、ダウン後半で手の動き(G/S)を止める必要はありません。体感的には手(G/S)を等速に動かしながらインパクトを迎えられるので、手元がしっかりしたシャフトを振った時と比べると、G/Sが少し早くなってくるわけです。

もう察しのいい人はお分かりでしょう。

そうです。自分に合ったシャフトを選ぶ場合、一番大事なことは自分のスイングスタイルに合った、剛性分布のシャフトを選ぶこと。

普通の長さ(44.5~45.5インチ)のドライバーの場合、ダウンでタメがほどけやすいアマチュアの場合、H/Sの割にはG/Sが速くなります。こういう人は手元がしっかりした先調子シャフトよりも、切り返しで手元のしなりを感じやすい手元調子シャフトの方がタイミングが取りやすいし、スイングとの相性もいい。

メーカーもこのことが分かったのでしょう。以前と違い、最近のアマチュア向けドライバーの大半は手元のしなりを感じやすいシャフトが多くなっています。G/Sを調べたどうかは分かりませんが、先調子が多かった頃に比べれば、今どきのドライバーの方が、シャフトに関してはアマチュアと相性が良くなっているし、多くの人が「打ちやすい」と感じているはずです。

ちなみに、プロの多くはダウンでコックがほどけやすいアマチュア同様、H/Sの割にG/Sが早めです。

スイングが正反対なのに、どうしてリストターン比率が同じになるのか?

その理由については‥‥
次回じっくり説明しまっさ~。

んじゃ。