マーク金井blog

2018年01月28日超私的な提案 50歳過ぎてドライバーの飛距離を伸すコツ、 その4

1月29日月曜日21時から生配信します

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関東エリアに大雪をもたらした月曜日に合わせるかのように、不覚にも持病の喘息をこじらせてしまいました。火曜日はなんとかスノボに行きましたが、そのツケがまわって金曜日までは、毎日咳ざんまいでした(笑)。

 

改めて自分の年齢(現在59歳)を自覚させてもらえて良かったと思ってますが、ゴルフの飛距離だけは今の所、落ちる気配がありません。最近、導入したMEVOで計測してみても、ドライバーの飛距離は10年前と同じかやや伸びています。筋トレとかは特にやってませんが、これはひとえに道具の進化の恩恵を受けているからだと思います。

さて、今回も今回も50歳から飛距離を伸す方法について超私的に説明します。これまでのエントリーでも書きましたが、クラブの性能を引き出して飛距離を伸すために必要なことは、

 

・エネルギー効率が高い(エネルギーロスが少ない)インパクト
・テコの原理を上手く使うこと
・シャフトのしなりを上手く利用すること

 

この3つを実現できれば今どきの進化したドライバーの性能を100%引き出せますし、50歳過ぎても、60歳からでもドライバーの飛距離を20ヤード以上伸すことも十分可能です。ルールを超えた高反発ドライバーを使えば、さらに飛距離を伸ばせるようにもなってきます。

 

今回からは、この3つの中の2つめの要素である「テコの原理を上手く使うこと」について超私的に説明していきます。

 

 

飛距離アップセミナーでは、受講者に「テコの原理はどんなものかを具体的に挙げてもらうと、こんな回答が返ってきます。

・金づちでクギを叩く
・クギ抜きでクギを抜く
・栓抜き
・爪切り
・ボート漕ぎ

 

この中で、ゴルフスイングにもっとも近い動きと聞かれたら、皆さんはどれを選ぶでしょうか?

 

打撃するという点では、「金づちでクギを叩く」という答えが正解で、実際、飛距離が出ない人のスイングを観察すると、大抵は大工さんのように「金づちでクギを叩く」動作がちゃんとできてません。ダウンスイングの初期の段階で手首のコックがほどけてしまい、手首をまったく使わないでクギを叩くような動作になっています。

ドライバーが飛ばない人の場合、まずは大工さんのように「金づちでクギを叩く」ような動作を身に付ける必要があります。具体的に言うと、、、

 

 

ダウンスイング前半では、「手首のコック」をほどかないこと、「右ひじを下げて、右腕をたたんだ状態をキープ」する動作を身につける必要があるのです。

 

アナライズの飛距離アップセミナーでは、これらの感覚を養ってもらうために「ゴルフクラブを振り上げて、地面に刺さったクギを叩く」というドリルを紹介しています。

 

テニスのサービスを打つような感じで右手でクラブを振り上げる。
このとき、右ひじを頭の高さまで振り上げ、ヘッドを下げておく。

そこから、右ひじを脇腹の位置まで下げる(手首は曲げたまま)
このとき、シャフトは右肩にできるだけ近づけておく

そこから、右腕を真下に下ろす(手首は曲げたまま)
このとき、右ひじを背中側に少し引く

そこから手首を伸して、ヘッドで地面をポンと叩く

 ひじ→腕→手首

 

この順番を守ってクラブを振り下ろすようになれば、「大工さんが金づちでクギを叩く」感じになります。そして、この動作こそがダウンスイングでの正しい動作となり、テコの原理を使ってヘッドスピードを効率良く上げていけるようになるのです。

 

 

ゴルフスイングにおいてテコの原理を正しく使うには、関節を動かす順番を正しく守ることが必要不可欠です。これがちゃんとできればパワーに頼らなくても、ヘッドスピードを効率良く上げていけますし、飛距離も出るようになってきます~。

 

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2018年01月23日超私的な考察 打点が左右に外れた時、なぜロボットと人間とでは違う結果になるのか!?

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あと1日だけお待ち下さい(注文が殺到することが予想されます。随時発送しますが

到着が少し遅れる可能性がありますので、ご了承いただければと思います)


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昨日の関東エリアは記録的な大雪。アナライズの地元、神田も夜には雪国と見間違うぐらい雪が積もりました。首都圏では首都高が至る所で通行止めになり、電車も大幅に遅れ、加えて空の便もほとんどが欠航になってしまいました。

 

 

さて、今週はいよいよPGAマーチャンダイジングショーが開幕します。フロリダ州オーランドのコンベンションセンターで開催されますが、ここに国内外のクラブメーカー、アパレルメーカー、そして練習器具やゴルフに関連する会社がこぞって出店します。今年、その数は1100を超えるみたいです。日本のゴルフフェアと違って一般の人は入れませんが、PGAショーには世界中のゴルフ業界人が集まります。

 

 

PGAショーで目立つのは大手クラブメーカーのブースです。ブースの面積が非常に大きいですしデコレーションも派手だからです。ネットで調べてみたら、今回もテーラーメイドキャロウェイタイトリストのブースは面積が広くて目立つ場所に位置しています。

 

すでに米国メーカーは新製品を記者発表してますが、超私的に一番インパクトが強かったのはテーラーメイドの「ツイストフェース」。日本の記者発表では巨大なねじれたフェースがディスプレイされてましたが、恐らく、PGAショーでもこれと同じか、さらに巨大な「ツイストフェース」が展示されると思います。ねじれたフェースはビジュアルインパクトが強いですし、革新的なイメージをゴルファーに感じさせてくれるからです。

 

 さて、このツイストフェース。

 

フェースのトウ側は通常よりも右を向き、かつロフトが増えるようにねじれています。対して、フェースのヒール側は通常よりも左を向き、かつロフトが減るようにねじれています。こういう風にねじることで、ゴルファーの左右の曲がりを軽減させることができるとメーカー側はアピールしています。

 

ツイストフェースを採用する上で、テーラーメイドが分析したのは。ゴルファーの打点位置のばらつきとロボットと人間が打った時の弾道の違いについてです。打点位置においては、ゴルファーは芯を外した時、「ヒールの下側とトウの上側に偏りやすい」という結果が出ているとテーラーメイドは分析しています。この結果については、かつてキャロウェイも同じ分析結果を出していました。打点位置が斜めにズレるのは、恐らくシャフトのトウダウンが少なからず影響しているのだと思います。

 

 

 次に、テーラーメイドは打点位置が左右にブレた時、ロボット(スイングロボット)と人間とでは違う結果になったとコメントしてます。

 

ここ130年間、(パーシモン時代から)ドライバーはバルジとロールというテクノロジーを利用して曲がりを補正してきた。エンジニアは当然これを研究してきたが、バルジとロールがあるものは、我々がR&Dで使うテストロボットが打てば真っすぐ飛ぶ。いわば、テストロボットのために設計されていたと言っていい。ところが、人間では同じ結果にならない。バルジとロール以上に球が曲がってしまう。
(米国CEOデイビッド・エイプルズ氏、日本での記者発表時でのコメント)

 

これがツイストフェースを生み出すことのきっかけになったそうですが、では、なぜロボットと人間では、打点が左右に外れた時にボールの飛び方が変わってしまうのか?

 

この文言だけだと、「ロボットよりも人間の方がスイングが悪いから左右に曲がる度合いが大きい」と受け取られかねません。

 

しかしながらロボットのスイングと人間のスイングとでは根本的にやっていることが違うことを理解しておく必要があります。それは、、、、、、

 

 

 ロボットはスイングが一定なので、アドレス時のボール位置をわざと変えることで打点位置を左右に外しています。対して、人間の方はというとボール位置が同じで、スイングの仕方が変わることで打点位置が左右に外れるのです。

 

意図しているのかどうか分りませんが、テーラーメイドはこの点についてはアナウンスがなされていませんでした。

 

大事な事なので繰り返します。ロボットは意図的にスイングを変えることができないので、球位置を変えることで打点位置を変えます。対して、人間は球位置が同じで、スイングの仕方が変わることで打点位置が変わってしまうのです。やっていることがまったく違うわけですから、ボールの飛び方が変わってしまうことは致し方ないのです。

 

ゴルフは物理ですが、今の所、スイングロボットは人間のように球位置が同じで打点位置を変えるなんて器用なことはできません。今回、テーラーメイドヒューマンテストの結果からフィードバックをしたクラブ作りをしています。これはデータ収集に時間がかかって非常に面倒ですが、非常に理に叶っていると思います~。

 

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2018年01月21日超私的な考察 50歳からドライバーの飛距離を伸すコツ その3

フレループ!アナライズで発売開始

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昨日はアナライズセミナーデー。前半は自分のダウンスイングのヘッド軌道をチェックする「オンプレーンセミナー」。1時間の休憩を挟んだ後半は、ダウンスイングの軌道を正しく導くためのノウハウをレクチャーする「脱アンダー星人セミナー」を実施しました。

 

 

どちらのセミナーともダウンスイングの軌道についてレクチャーしてますが、セミナー受講者の95%以上は、自分のクラブヘッドがどこを通っているのかの自覚がありません。このため、ヘッド軌道をチェックするドリル(水平打ち、ひざ立ち打ち)をやってもらうと、これでもかってぐらい自分のイメージと実際の軌道との間にズレがあります。水平打ちにおいてはボールの20センチぐらい下にヘッドが通過し、ひざ立ち打ちに置いては、ボールの30センチぐらい手前をダフってしまいます。

 

 

セミナーでは問題点がどこにあるのかを自覚してもらい、そして問題点の解決法についてレクチャーしてます。解決法については「ボールの20センチ下を振っているから、20センチ上を振って下さい」なんてことは絶対に言いません。そんなことではスイング(ヘッド軌道)が修整できないからです。ボールの20センチ下を振ってしまうメカニズムを説明し、20センチ下を振らないためのメカニズム(コツ)をレクチャーします。言葉で説明するよりも実際にレクチャーのシーンをみていただいた方が分りやすいので、近日中にセミナーの模様をYouTubeにてオンエア致します。

 

さて、前置きが長くなりましたが今回は前々回の続きです。50歳からドライバーの飛距離を伸す具体的な方法について説明します。

 

前々回、スライサー(アウトサイド・イン軌道)のゴルファーがインパクト効率を高めるためのコツを説明したので、今回はフッカー(インサイド・アウト軌道の)のゴルファーがインパクト効率を高めるためのコツについて説明します。

 

まず、インサイド・アウト軌道のフッカーの場合、一番嫌なミスは引っかけとチーピンです。チーピンとは真っ直ぐかやや左に飛び出し、そこからギュイーンと急激に左に曲がるミスのことです。チーピン曲がりが強いためにOBになる確率が非常に高いミスですが、実は、チーピンというのはインパクト効率という観点が見れば、決して悪いショットではありません。その証拠と言っては何ですが、チーピンの弾道は非常に力強く、落下後のランもたくさんでます。フワッとボールが舞い上がるようなソフトな弾道のチーピンというは打とうと思っても打てません。

 

 ただし、チーピンは弾道が力強くても距離は出ません。なぜならチーピンは弾道が低くてキャリーが出ないからです。

 

では、どんな打ち方をしたらチーピンが出るのか?

 

チーピンはヘッド軌道に対してフェースがクローズ(左を向く)度合いが強い時に出ます。例えば、5度のインサイド・アウト軌道でフェースが3度クローズになるとチーピンが出ます。この場合、ヘッド軌道に対してフェース向きが8度もクローズになってしまっているからです。ヘッドスピード、ドライバーのロフトや重心位置によっても変わってきますが、一般的にはヘッド軌道に対してフェース向きが5度以上クローズ(左を向いた状態)になっていると、フックではなくてチーピン弾道になります。ヘッド軌道に対してフェースがクローズな状態というはインパクト効率は高いですが、クローズになりすぎた状態だと、ボールが上がりづらくなるだけでなく、スピン軸が左に傾きすぎてフックスピンが強くかかってしまうからです。

 

 

 では、どうすればチーピンではなくてドロー弾道で飛ばせるのか?

 

ヘッド軌道に対してフェースがクローズになる度合いを減らせばいいのです。例えば、インサイド・アウト5度でスイングしている人の場合ならば、インパクトでフェースが3度オープンになればいいい。フェースを3度も開いたら右にプッシュアウトしそうな感じがするかも知れませんが、そうはなりません。インサイド・アウト5度でスイングしているならば、ヘッド軌道に対しては2度クローズになっているからです。ヘッドスピード、ドライバーのロフトや重心位置によっても変わってきますが、ヘッド軌道に対してフェース向きが1度~3度クローズを保っていれば、チーピンは絶対に出ません。ドロー弾道で飛距離稼げます。言い換えると、フッカーの場合は、インパクトでフェースがやや開いているのが(実際は、これでインサイド・アウト軌道に対してフェース向きやややクローズ)、左曲がりの度合いが弱まるだけでなく、インパクト効率が良くなって飛距離を稼げるのです。

 

 

 では、ストレート弾道とドロー(フック)弾道とでは、どちらの方が飛ばせるのか?

 

超私的なことを言わせてもらえば、ストレート弾道よりも、チーピンにならない程度のドロー(フック)弾道の方が飛距離が出ると思います。チーピンにならない程度のドロー(フック)弾道を打った時の方が、ヘッド軌道に対してフェース向きがややクローズになっている分だけ、分厚い当たりになる(インパクト効率が上がる)からです~。

 

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2018年01月18日超私的な試打前インプレ テーラーメイド M3&M4のねじれフェースの効果とは!?

 

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1月20日土曜日

  • 脱アンダー星人セミナー

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米国PGAマーチャンダイジングショーのタイミングに合わせるかのように、米国大手メーカーが立て続けに新製品の記者発表を行なっています。キャロウェイゴルフは新ブランドのローグのドライバー、FW、UT、アイアン。ピンゴルフG400MAXドライバーG700アイアン、そしてテーラーメイドはM1&M2のリプレイスモデルとしてM3&M4を市場投入しました。

 

3つの記者発表すべてに出席しましたが、いずれのメーカーも新製品ではさらなる「飛び」をアピールしていますが、キャロウェイピンの新しいドライバーは、ヘッドを大型化することで「さらなるやさしさ」を強くアピールしています。キャロウェイの場合、エピックスターに比べると、ローグの方が一回り投影面積が面積が大きく、ピンの場合も、G400シリーズに比べるとG400MAXの方が一回り投影面積が大きくなっています。「人は見た目が9割」ではありませんが、クラブも見た目が9割。どちらのモデルとも、ボールを打つ前から「ミスに強い」ドライバーであることが分かり、そしてどちらのモデルとも慣性モーメントが大きい分だけ直進性が高い弾道が打ちやすいことが分ります。

 

 

ただし、見た目に大きなヘッド(慣性モーメント)が大きいヘッドというのはクルマに例えるならば大型トラックと同じです。操作性が低くなるので、運転の仕方(スイングの仕方)にもコツがあります。そのコツがちゃんと分っている人が使えば、さらなる飛びとやさしさを享受できると思いますが、そうではない人には慣性モーメントの大きさを持て余し、振り遅れのミスが出たり、ボールが捕まりづらくなる可能性もあります。

 

 

キャロウェイピンは従来モデルにバリエーションの追加というのに対して、テーラーメイドの新製品はモデルチェンジです。M1&M2の後継機種としてM3&M4が登場し、メーカー側もモデルチェンジしたことを強くアピールしています。そしてモデルチェンジの目玉として訴えているのが、、、、

 

 

 ツイストフェース!!!!!

 

 

ツイストフェースを日本語に訳すると「ねじれたフェース」となり、実際、ねじれていることをメーカー側もアピールしています。フェース面というのは、従来の常識ではトウヒール方向にラウンド(バルジ)があり、上下方向にもラウンド(ロール)があります。分りやすくいうと曲面形状になっているのですが、ツイストフェースはこの局面を意図的にねじっているのです。具体的に言うと、

 

  • フェースのトウ側はロフトが増え、かつフェースが右を向くようにねじれ、
  • フェースのヒール側はロフトが減り、かつフェースが左を向くようにねじれています。

これによりどんな効果があるのかというと、フェースのトウ側でヒットした時、ロフトが減りづらく、かつボールが右に飛びやすくなります。フェースのヒール側でヒットした時はロフトが増えづらく、かつボールが左に飛びやすくなります。テーラーメイドは、これを意図的に狙いたいがために、意図的にフェース面をねじっているのです。

 

 では、なぜフェース面を意図的にねじる必要があるのか?

 

テーラーメイドが公式にコメントしている文言は少し言葉が足りてません。超私的に言葉を付け加えるならば、、、

 

ゴルファーが芯を外して打った場合、次の傾向が見受けられる。フェースのトウ寄りにヒットしている時は、インパクトでフェースが被った状態(フェースが左を向いた状態)になっている。このため、フェースが被ってトウ寄りでヒットした場合、通常のゴルフクラブだとフェースが被っている分だけロフトが減ってボールが上がりづらくなり、かつフックの度合いも強くなる。ところが、フェースをねじってフェースのトウ側のロフトを増やして、かつフェース面を右に向けておくと、インパクトでフェースが被った状態になっていてもロフトが減りすぎないのでボールが上がりやすい。かつフェースが右を向いているので、フックの度合いも少なくなる。結果、左への曲がりを軽減できる。

 

逆もしかり。ゴルファーがヒール寄りでヒットしている時は、インパクトでフェースが開いた状態(フェースが右を向いた状態)になっている。このため、フェースが開いてトウ寄りでヒットした場合、通常のゴルフクラブだとフェースが開いている分だけロフトが増えすぎてボールが上がり過ぎる。かつスライスの度合いも強くなる。ところが、フェースをねじってフェースのヒール側のロフトを減らして、かつフェース面を左に向けておくと、インパクトでフェースが開いた状態になっていてロフトが増えすぎないのでボールが上がり過ぎない。かつフェースが左を向いているので、スライスの度合いも少なくなる。結果、右への曲がりを軽減できる。

 

 フェースをねじってもギア効果は発生します。打点が左右にブレるとインパクトの衝撃でフェースが回転するからです。そして、ギア効果に関しては昔ほどは強くかかりませんが、それでもゼロはありません。今回のテーラーメイドのツイストフェースはこのギア効果を上手くコントロールするために考えられたアイデアだと思います。

 

ちなみに、実際のクラブに装着されるツイストフェースはプレゼンで使われたツイストフェースほどのねじれはありませんでした。目で見ても、手で触ってみても、フェースがねじれているのかどうかが、分るか分らないかのレベルです。実際のクラブに装着されるツイストフェースのねじれ具合は微細なのでちょっと安心しました。極端にフェースをねじってしまうと、ねじの境目に当たった時に、予想も付かない方向にボールが飛んでしまう恐れがあるからです。

 

ゴルフは物理です。

 

M3&M4のツイストフェースはどれぐらいショットに影響を及ぼすのか? 近々、神田のスタジオで、高速度カメラを使ってじっくりとテストしてみたいと思います~。

 

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1月20日土曜日

  • オンプレーンセミナー
  • 脱アンダー星人セミナー

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昨日は今年初のゴルフ場でのプレー。2月にオンエアされる「武井壮のゴルフコロッセオ」に出演して5ホールプレーしてきました。場所は真名カントリー真名コース(千葉県)。生まれて初めて行きましたが、フェアウェイが広くゆったりと落ちついたレイアウトのコースでした。

 

冬場はスノボ三昧ということもあり、アプローチの距離感が今ひとつ出ませんでしたが、ロングショットはそれなりにイメージ通りのショットが打てました。普段、神田のスタジオでフレループ、ゴルフの竪琴、そして超軟らかシャフトのEF009を振っているおかげです。ボールを打つことよりも練習器具で正しい動きをチェックした方が、体にいい動きをインプットできます。昨日の撮影ではそれを再確認できました。

 

そして撮影を終えた午後には、メトログリーン東陽にて三菱ケミカルの新製品「KUROKAGE XD-Series」を試打。50g台のR、SR、S、X、60g台のSRとS、計6モデルを打ちましたが、いずれもしなり感はクロカゲならでは。シャフトの挙動は穏やかでコントロール性に優れています。XTシリーズに比べると、少しだけ手元側が軟らかくて、先端側の強度が上がっています。これにより、インパクトでしっかり叩けるテイストを実現しつつ、低スピン弾道が打ちやすくなってます。試打ヘッドがテーラーメイドのM1だったということもあり、直進性が高く、そして低スピン感が強い弾道。高弾道でキャリーを稼ぐというよりは、中弾道でキャリーとランが出やすい球が打てます。フォロー風よりもアゲンスト風で飛ばせるシャフトという印象を受けました。

 

 

さて、今回も50歳からの飛ばしのコツについて。キーワードとなるのが「分厚いインパクト」「厚い当たり」「捕まった手応え」です。これらの条件を満たすには、以下の3つの要素が求められます。

 

・芯に当てる(芯で捕らえる)
・ヘッド軌道に対してフェース面がスクエア、もしくはややクローズ
・シャフトがしなり戻りながらインパクトを迎える

 

芯で捕らえることについては説明の必要がないと思いますが、2つめの「ヘッド軌道に対してフェース面がスクエア、もしくはややクローズ」については、正しく理解する必要があります。ミスショットして飛ばない時、「インパクトでフェースが開いた」と口にする人がいますが、この「フェースが開いた」は何に対して開いたのかを理解しておかないと、効率の良いインパクトを迎えることはできません。

 

 

フェースが開いたというのは、正確に言うと、ヘッド軌道に対してフェースが開いたということです。アウトサイド・イン軌道のスライサーの場合、フェースが目標を向いた状態でインパクトを迎えても、ヘッド軌道に対してはフェースが開いた状態になります。例えば、3度のアウトサイド・イン軌道でスイングしている人の場合、インパクトでフェースがスクエア(0度)でもフェースが開いたことになりますし、インパクトでフェースが2度クローズでもフェースが開いたことになります。どちらの場合も、ヘッド軌道(3度のアウトサイド・イン軌道)に対しては、フェースが開いた状態になるからです。

 

 

そして、物理的な説明を加えると、アウトサイド・イン軌道の人の場合、フェースの向きが同じであっても、アウトサイド・イン軌道の度合いが強くなるほど、結果的にはフェースが開いた度合いが強くなり、インパクト効率が下がって飛距離が出づらくなるのです。すなはち、アウトサイド・イン軌道に振るというのは「インパクトでフェースを開いた」ということと同じなんです。

 

ですので、アウトサイド・イン軌道でスライスになっている人の場合、インパクト効率を高めるには、インサイド・イン軌道の人や、インサイド・アウト軌道の人よりも、かなりフェースを閉じる度合いを強くして、初めて「厚いインパクト」「捕まった手応え」になるのです。例えば、5度のアウトサイド・イン軌道の人の場合、インパクトでフェースが5度以上クローズ(5度以上被った状態)になることが求められるのです。

 

 

5度もフェースが被った状態でインパクトを迎えると「引っかけ」のミスが出そうな感じがするかもしれませんが、5度アウトサイド・イン軌道で振っている人の場合、フェース向きが5度クローズで、「5ー5=0」となり、ボールは左に5度飛び出しますが、ボールにはスライス回転がかかりません。5度左にストレート弾道で飛びます。このタイプの人の場合、フェアウェイに真っ直ぐ打ちたいならば、アドレスであらかじめ5度右を向いておけばいいだけのことです。

 

アウトサイド・インのカット打ちは飛ばないと言われてますが、これはアウトサイド・イン軌道そものもが悪いわけではありません。アウトサイド・イン軌道になるほど、インパクトでフェースが開く(正確にはヘッド軌道に対してフェースが開く)度合いが大きくなるからです。言い換えると、アウトサイド・イン軌道でも、しっかりフェースを閉じることができていれば、インパクト効率が高くなり、ミート率を1.5に近づけることが可能になるのです。次回は、フッカーがインパクト効率を高めるコツについて説明します~。

 

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冬場のアプローチがとってもやさしくなる