マーク金井blog

2018年01月14日超私的な提案 50歳過ぎてドライバーの飛距離を伸すコツ、 その1

一昨日金曜日はライオンズCC(兵庫県)にて新製品の高反発ドライバーと高反発アイアンの動画撮影。昨日同様日は、アナライズ神田スタジオにで「インパクトセミナー」と
「シャフトセミナー(ウッド編)」を実施しました。動画撮影とセミナーは脈絡がなさそうですが、実はつながっています。

セミナーで説明していることを意識するだけで、クラブの性能を引き出しやすくなり、開発者が意図したショットが打てるようになるからです。守秘義務があるのでクラブ名は公表できませんが、今どきのクラブは性能を引き出せるスイングをしてやれば、パワーは必要ありません。体の負担が少ないスイングでヘッドスピードが40m/sぐらいでも250ヤード近く飛ばすことが可能です。

 

 

さて、今回も50歳から飛距離を伸す方法について超私的に説明します。前回のエントリーでも書きましたが、クラブの性能を引き出して飛距離を伸すために必要なことは、

 

・エネルギー効率が高い(エネルギーロスが少ない)インパクト
・テコの原理を上手く使うこと
・シャフトのしなりを上手く利用すること

 

この3つを実現できれば今どきの進化したドライバーの性能を100%引き出せますし、50歳過ぎてもドライバーの飛距離を20ヤード以上伸すことも十分可能です。ルールを超えた高反発ドライバーを使えば、さらに飛距離を伸ばせるようにもなってきます。

 

今回は、この3つの中でもっとも効果があって、もっとも手っ取り早く実現できるエネルギー効率が高い(エネルギーロス)が少ないインパクトについて説明します。

 

 

エネルギー効率が高い(エネルギーロス)が少ないインパクトというのは、弾道計測を使うと「ミート率」という数値で出ます。ミート率の数式は、、、

 

ボール初速÷ヘッドスピード=ミート率

 

例えば、ヘッドスピードが40m/sでボール初速が60m/sでならばミート率が1.5。ヘッドスピードが40m/でボール初速が56m/sならばミート率が1.4となります。

 

物理的にはミート率が1.5というのが理想値で、プロのミート率というは1.5に限りなく近いです。対して、アマチュアゴルファーの多くは1.45以下です。このミート率を上げることができれば、ヘッドスピードがまったく同じでも飛距離を5~10ヤードは伸ばせます。

 

ちなみにインパクト効率が低い人(ミート率が低い人)の場合、クラブを振った方向と全然違う方向にボールが飛び出しやすくなります。ドライバーの場合、クラブを振った方向ではなくて、インパクト時のフェース向きの方向にボールが飛び出しやすくなるからです。

では、どうすればプロのようにミート率を1.5に近づけることができるのか? キーワードとなるのが「分厚いインパクト」「厚い当たり」「捕まった手応え」です。これらの条件を満たすには、以下の3つの要素が求められます。

 

・芯に当てる(芯で捕らえる)
・ヘッド軌道に対してフェース面がスクエア、もしくはややクローズ
・シャフトがしなり戻りながらインパクトを迎える

 

プロのインパクトを分析するとこの3つの条件がすべて満たされてます。対して、アマチュアの多くはこの3つの条件がすべて満たされている人は少ないです。芯で打つことはできた時でも、ヘッド軌道に対してフェースが開いていたり、シャフトのしなり戻りがタイミング良く発生していない状態でインパクトを迎えています。このため、フェースの芯で捕らえて打った時でもミート率が1.4~1.45ぐらいに留まってしますのです。

 

ミート率が1.5に限りなく近い人を除けば、インパクト効率を上げることができればすぐに10ヤードぐらいは飛距離を伸ばせます。50歳以上の人でもインパクト効率を上げることは十分可能です。なぜならインパクト効率を上げるのにあパワーが必要ないからです。

 

次回はインパクト効率を1.5に近づけるコツについて、じっくりと説明します~。

 

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アプローチがとってもやさしくなる


2018年01月11日超私的な提案 50歳を過ぎてからドライバーの飛距離を伸すコツとは!?

今週末(1月13日土曜日)の

インパクト解析セミナー

シャフトセミナー(ウッド編)

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一昨日(平成30年1月9日)、キャロウェイの新製品「ROGUE」の記者発表がありました。昨年大ヒットしたEPICの流れを汲んだモノ作りがなされてますが、EPICのモデルチェンジではなく、新しいブランドとして売り出されます。名前がまったく違うわけですから当たり前と言えば当たり前な展開です。

 

ROGUE(ローグ)の発表前のキャッチコピーは「エピックを超えなければ出す意味がない」。なんとも挑戦的で魅力的なコピーですが、ローグの特徴は、、、

 

常識を変える、「飛距離性能」「やさしさ」「フィーリング」。

 

エピックの飛び性能を踏襲しつつ「やさしさ」を増しているのがローグということになるようです。実際、クラブを見比べてみてもローグの方がヘッドが大ぶりで、見た目のやさしさを強くアピールしています。重心が深くなるような設計もなされているので、エピックよりもローグの方がボールが上がりやすくなっているのでしょう。記者発表の席ではエピックよりもローグの方が慣性モーメントが10%増したとコメントされていたことを考えると、重心距離も少し長くなっているのかも知れません。

 

 

シャフトのバリエーションも豊富でストックシャフト(純正シャフト)で40g台、50g台、60g台をチョイスできます。3つの重量帯をラインアップすることで、40歳以下、50歳代、そして60歳代のゴルファーをカバーしようと考えているのでしょう。これは非常にユーザーにはありがたい配慮で、他のメーカーもぜひとも追従してもらいたく思っています。手前味噌ですが、アナライズのクラブもシャフト重量のバリエーションがあり、ウッド用シャフトは40g台、50g台、60g台、そして65g台の4つの重量帯をラインアップしています。

 

キャロウェイに限りませんが、新製品を出すときメーカーはマストセールスポイントとして「さらなる飛び」をアピールしています。来週発売されるピンテーラーメイドの新製品も「さらなる飛び」「史上最高の飛距離」を謳ってくるはず。実際、プロゴルファーがテストした場合、このキャッチコピーには嘘偽りがなく、新製品で飛距離アップを実現していると思います。

 

 

 では、アマチュアゴルファーがこれらの新製品を使えば、「さらなる飛び」を手に入れられるのか?

 

結論から先に言うと、「さらなる飛び」を得られるとは思いますが、プロに比べると「飛び」の恩恵を受ける度合いが少ない人の方が多いでしょう。ゴルフクラブは楽器と同じで、演奏者(プレーヤー)がどんな風に楽器(クラブ)を使うかで音色(飛距離)が変わってくるからです。誤解を恐れずに言えば、道具が進化すればするほど、上手な人が得られるメリットが大きく、下手な人は得られるメリットが小さくなるのです。

 

今どきの進化したゴルフクラブはパワーがなくても、スキル(技術)が高ければ道具の進化の恩恵を存分に受けることができ、飛距離を伸すことができます。ドライバーのヘッドがパーシモンでシャフトがスチールの時はパワーがなくては飛距離は出ませんでしたが、今どきの大型ヘッドでシャフトが軽いカーボンの時代は、パワーがなくても飛距離を出せます。スキル(技術)があれば、50歳を過ぎても、60歳からでもドライバーの飛距離を今よりも20ヤード伸すことは可能なんです。

 

では、どんなスキル(技術)があれば、50歳過ぎてもドライバーの飛距離を伸ばせるようになるのか?

 

50歳以上のゴルファーが飛ばすために必要なスキルは、、、

 

・エネルギー効率が高い(エネルギーロスが少ない)インパクト
・テコの原理を上手く使うこと
・シャフトのしなりを上手く利用すること

この3つです。この3つをスイング中に実現できれば今どきの進化したドライバーの性能を100%引き出せますし、50歳過ぎても飛距離を20ヤード以上伸すことも十分可能です。もちろんこの3つを会得することは簡単ではありませんが、ベンチプレスで100キロ持ち上げたり、フルマラソンを3時間以内で走るような体力は必要はありません。50歳過ぎた人で1日1万歩ぐらい歩ける体力、駅の階段を上り下りできる体力が備わっていれば、ことさら筋トレしなくても、会得できるスキルです。

 

 

50歳過ぎたら体力が落ちて飛距離も落ちるのは致し方ない、、、

 

 

それをカバーするために新しいドライバーを手に入れることは至極真っ当なことです。しかしながら、道具に頼って飛距離を伸すには、プレーヤーが道具の良さを引き出せるようになっていることです。次回は50歳から飛距離を伸すために必要なスキルの磨き方についてじっくり説明致します~。

 

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2018年01月09日超私的な考察 フィッティグしてクラブを選ぶことのメリットとデメリットとは!?

年初最初の3連休の昨日はアナライズセミナーデー。前半は「飛距離アップセミナー」、1時間の休憩を挟んだ後半はスイングプレーンが劇的に良くなる練習器具「フレループセミナー」を実施。2018年の初セミナーを無事やりとげました。フレループセミナーでは新しいドリルを紹介したのですが、これが大ハマり。わずか20分ほどで受講者のスイングが劇的に良くなりました。

 

アナライズのセミナーは受講者のゴルフの悩みを解消するために実施していますが、同時に、ゴルファーのリアルを知るためのリサーチの場でもあります。アマチュアゴルファーはどんな風にスイングを勘違いしているのか、どんなクラブを好んで使っているのか、どんなクルマに好んで乗っているのかを、マーク金井は念入りにチェックしています。そして、この時期はウインタースポーツをやっているのかも欠かさずヒアリングしてます。

 

そして、ゴルフクラブに関しては「何を使っているのか」だけでなく、「どのようにしてそのクラブを選んだ」のかも聞きます。衝動買いしたのか、試打して購入したのか、それともフィッティングを受けて購入したのかもヒアリングします。

 

セミナーは少人数制なので母数はそれほど大きくありませんが、2017年の受講者の間で多かったのは、試打して購入とフィッティングを受けての購入でした。最近だとミズノがやっている「3球試打」で購入を決めた受講者もいました。クラブメーカーが力を入れているというのもありますが、フィッティングからの購入が増えつつあります。

 

さて、このフィッティング。

 

ほとんどのメーカーは、ゴルファーのスイングを分析し、そのゴルファーのスイングにマッチした(相性が良い)クラブを推奨します。確かに、これは理に叶っている考え方で、スイングと相性がいいクラブを手にした方が、「振りやすい」「違和感が無い」「打ちやすい」というメリットを得られます。加えて、自分のスイングにマッチしていないクラブよりも、自分のスイングにマッチしたクラブの方がミスショットが減り、ナイスショットを増やすこともできます。

 

 

では、自分のスイングにマッチしたクラブ(相性がいいクラブ)は、まったくデメリットがないのかと言うと、実はデメリットも少なからずあるのです。アマチュアゴルファーの場合、スイングの仕方に問題を抱えている場合が少なからずあります。その状態で自分のスイングにマッチしたクラブを使うということは、

 

 自分のスイングを変えづらくなるのです!!!!
 スイングを変えることに二の足を踏むことになるのです!!!!

 

クラブ設計家の竹林隆光さんもおっしゃってますが、自分にピッタリ合ったクラブを使ってしまったら、もうスイングを変えてはいけないことになるんです。もしも、スイングを変えてしまったら、皮肉なことに、その時は自分にピッタリ合ったクラブは自分に合わなくなるのです。

 

フィッティングというシステムは非常に合理的なシステムですが、もしも、スイングを変えたい、スイングをレベルアップしたいと考えているならば、フィッティグに頼り過ぎない方がいいと思います。では、何を基準にしてクラブを選べばいいのかと言うと、自分が使いこなせるクラブ、自分が目指しているプレーがしやすいクラブを選ぶことです。

 

例えばボールが上がりづらいならば、ボールが上がりやすいクラブ。例えば、ショットが左右にバラつくのを軽減させたいならば(直進性が高い弾道を打ちたいならば)、操作性が低くて、直進性が高い弾道を打ちやすいクラブを選ぶ。シャフトに関しては、パワーやヘッドスピードに合わせて、重さや硬さをチョイスして下さい。もちろん、モデルよって挙動は異なるので、大まかなスペック(重さ、硬さ)が決まれば、その範囲の中でチョイスすればいいわけです。

 

フィッティングしてクラブを選ぶというのは、練習をあまりしない人、スイングを根本的に変えたくない人にとっては非常に優れたシステムです。しかしながら、本気でスイングを変えたいと考えている人にとっては、フィッティングしてクラブを選ぶというのは、「スイングを変えづらくなる」ということを理解しておいた方がいいと思います~。

 

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2018年01月07日超私的な考察 未経験者がゴルフを始めるのに最適な年齢とは!?

2018年もあっという間に一週間が過ぎようとしています。お正月休みが明けたと思ったら世の中は3連休。マーク金井は商売人の家に育ったこともあって、人様が遊んでいる時に仕事し、人様が仕事している時に遊びます。なので1月2日から仕事を始め、世間様が仕事始めとなる5日と6日はスノボとスキーに明け暮れてました。スノボは今年で5シーズン目で、スキーは38年振りの復活です。

 

 

スノボとスキー。どちらも雪の上を滑るスポーツで、斜面を滑り下りるスポーツです。そしてバランス感覚が求められますが、未経験者にとってとっつきやすいのはスキーだと思います。38年振りにスキーを履いたのですが、スノボに比べると違和感がありません。前を向いて滑ることができるし、両足が離れているし、両手(ストック)も使えるからです。未経験者が50歳からスノボを始めるのはそれなりの覚悟が必要ですが、スキーならば50歳からでも始めることはそれほど困難ではないと思います。そして、きちんとレッスンを受ければ、上級者の仲間入りすることも十分可能です。

 

では、ゴルフはどうなのか?

 

ゴルフはスノボのように50歳以上の人に向かないかというと、そんなことはありません。野球やテニスよりも体力的な負担が少ないことを考えると、ゴルフはスノボよりもスキーに近いスポーツです。実際、日本のゴルファーの平均年齢は楽に50歳を越えてますし、60歳以上のゴルファーの比率は50%以上。競技人口の年齢比率から言ってもゴルフは年を取っても楽しめるスポーツです。ハイキングやウオーキングができる体力があれば、50歳からでも60歳からでも始められます。

 

 

ゴルフは子供の頃から始めた方が上手くなるというのは事実ですが、プロになるという目的ではなく、大人の趣味(道楽)として考えるならば早く始める必要はまったくありません。超私的なことを言わせてもらうと、ゴルフにはお金がかかります。自分の稼ぎで楽しむという意味では、子供よりも大人の方がいろんな楽しみ方ができるからです。道具に凝るも良し、ウエアに凝るも良し、コースに凝るも良し、ゴルフ場の行き帰りで使う車に凝るも良し。スコアを良くすること以外にも楽しみ方があるからです。

 

 では、何歳ぐらいからゴルフを始めるのが良いのか?

 

 

始めたい時に始めるのがいいです。30歳でゴルフに興味を持ったなら30歳から始めればいいし、40歳で興味を持ったなら40歳で始めればいい。50歳、60歳でも興味を持ったなら、ためらわずにゴルフを始めてみればいいと思います。マーク金井は今年60歳になるから言うわけではありませんが、60歳でも始められるのもゴルフの良いところです。

 

ただし、ここで勘違いして欲しくないことがひとつあります。何歳からゴルフを始めててもいいのですが、ゴルフは簡単なスポーツではありません。他に例えるならば、社交ダンスや楽器の演奏と同じ。未経験者が何もしなくてもステップが踏めないと同じく、未経験者がいきなりギターを弾けないと同じく、未経験者がいきなりクラブを振ってもボールをちゃんと打つことは到底できません。始める年齢が遅い人ほど、お稽古事と同じで指導者からレッスン(指導)を受けて下さい。我流で始めるとゴルフの楽しさを味わう前に、ゴルフから離脱する羽目になりかねないからです。

 

 

ゴルフに限りませんが、40歳、50歳を過ぎて何かを始める場合は我流は禁物。大事なことは「身銭切ってその道のプロに教わる」ことです。大人がゴルフを始めるならば作法として恥ずかしがらずに指導を仰いで下さい。それがゴルフを楽しむ(楽しめる)一番の近道です。

 

 

「習うより慣れろ」という諺がありますが、ことゴルフに関しては「慣れる前に習え」がセオリーです。知らないことは訊けばいいんです。もしも、いきなり習うのにためらいがあるのでしたら、アナライズで開催しているゴルフの初心者セミナーを受講するのもありです。

 

 

 ジュニアよりもシニア。

 

マーク金井は今年60歳になります。これからの10年はシニアが気軽にゴルフを楽しめるクラブ、シニア向けセミナーを積極的に展開していきます~。

 

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2018年01月04日超私的な提案 冬場のこの時期、効果絶大なゴルフ練習法とは!?


新年あけましておめでとうございます。2018年は戌年。戌年は十二支の中でもっとも人口が少ないそうですが、マーク金井はそのひとり。今年で5回目の干支を迎えることになりましたが、昨年同様、冬場はスノボとスキー三昧。ウインタースポーツを存分にやりこんで春のゴルフシーズンに備えたいと思っています。今日もこのブログがアップされる頃は、ガーラ湯沢でサクッと滑っています。

 

1月から3月まではコースに出る機会を意図的に減らしてますが、クラブを握らない日はほとんどありません。神田のスタジオでは定期的にセミナーを実施してますし、クラブの試打、試作クラブのテストを日々やっております。そして、しょっちゅう衝動買いしている練習器具を試しています。もちろん、ビルドアップの練習も欠かしません。最近ハマっている練習器具は「フレループ」で、これを使ってスイングすると、ダウンスイングで一番大事な左腕の回旋(反時計回りのねじり)をタイミング良く行なう感覚を養えます。

 

 

冬場はウインタースポーツにとってベストシーズンで、ゴルフにとってはベストシーズンではありません。夏場よりもボールは飛びませんし、気温が下がればグリーンやティグラウンドは凍ってしまいます。アマチュアのみならずプロでも、夏場に比べると良いスコアが出づらくなります。冬場はいいスコアを出すのには適していませんが、逆に言うと、冬場はスイングをビルドアップするのには絶好の季節。自分のスイングの悪癖を矯正したり、スイング改造するならば夏場よりも冬場の方がやりやすいです。

 

 

では、どんな練習をすれば悪癖矯正、スイング矯正がしやすくなるのか?

 

回りくどい言い方をすれば、スイング矯正しづらい練習をやらないことです。具体的に言うと、

 

・ボールをたくさん打たない
・ボールを遠くに飛ばそうとしない
・ボールを真っ直ぐ飛ばそうとしない

 

多くのアマチュアゴルファーは、練習場に行くと無意識の内にこれらを達成しようと頑張ってボールを打っています。そして、自分にとって心地良い方法でボールをたくさん打ち、自分にとって良かれと思う方法で真っ直ぐ遠くに飛ばそうとしています。その結果、客観的に見れば非効率なスイングを何度も繰り返し、その結果、非効率なスイングでボールを打つ癖がついてしまっています。

 

悪癖を矯正する、スイングを改造するのに本当に必要なことは「ボールをなんとかしようとする」のではなく、「身体の動きをなんとかしようとする」ことに取り組む必要があります。そのために必要なのは、安易に結果を求めないこと。そして、反復練習です。具体的に言うと、

 

・練習器具を使って正しい動きを身体にインプットする
・自分のスイングを動画でチェックしながら練習する
・ボールをたくさん打たない、飛ばそうとしない、真っ直ぐ打とうとしない

 

アナライズではスーパーシャットくんという練習器具がありますが、これはクラブが短いので部屋の中でも練習できます。この練習器具はクラブが短いだけでなくヘッドは通常のアイアンよりも100g以上重く、かつ重心距離が約50mm。身体を使ってスイングする感覚、そして重心距離をコントロールする感覚を養えます。スイング中にフェースがどこを向いているのかをチェックしながら素振りし、それを動画でチェックすることで、スイングを変えていけます。

 

 

例えば、シャフトクロスになっている人の場合ならば、テークバックの軌道と右ひじのポジションをチェックしながらシャドースイングして下さい。スマホで自撮りしながらチェックすることで、どこに問題があるのかが分かり、修整ポイントも見えてきます。

 

練習場でボールを打つならば、ショートアイアンや7番アイアンを多用し、かつティアップした状態のボールを打つのがいいでしょう。ティアップしたら心理的に打つのがやさしくなるだけでなく、ヘッドの入り方をチェックできます。ヘッドの入り方が悪いとティを打ったり、ハーフトップするからです。そしてどんなクラブを手にした時もボールを飛ばそうとしないこと。普段7番で150ヤード飛ぶ人ならば、130ヤード。軽く打つのではなく、少しスイングのスピードを落とします。スピードを落とすことで、スイング中の動きを意識しやすくなり、身体の動きを変えやすくなるからです。

 

また、練習場でボールを打つならば超軟らかシャフトもお勧めです。シャフトが軟らかくなるほどにゆったりスイングしやすく、かつシャフトのしなりを上手く使う感覚を養えます。

 

寒さが厳しい冬場は春からのシーズンに向けて、いいスコアを出すためにコツコツと貯金をする。これがマンネリゴルフから脱出する一番の近道だと思います~。

 

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