マーク金井blog

2016年01月31日これからのゴルフクラブはどんな風に進化していくのか!?

あっという間に1月も今日が最終日。このブログがアップされる頃には、羽田空港から北海道に飛び立っています。向かう先はとかち帯広空港。15時からゴルフ練習場、アップアイランドゴルフクラブにてマーク金井が講師を務める「シャフトセミナー」「シャットフェースセミナー」を実施します。冬場、北海道でゴルフプレーはできませんが、多くの練習場は年間通してオープンしてます。この時期の帯広はかなり冷え込んでますが、氷点下の中でも練習場には熱心なゴルファーがひっきりなしに来られています。

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アナライズのセミナーは神田のスタジオでも実施しますが、ご要望があれば国内はもとより、海外でも出張実施いたします。冬場に関しては、スノボを楽しめる寒い地域を大いに優先させていただきます。

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今回の出張セミナーでは、ヘッドが巨大なXLアイアン、フニャフニャシャフト、そしてスノボを自ら担いではせ参じます。背負子なるスノボケースは大変便利で、これがすべてひとまとめに入ってくれます(笑)。

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今月を振り返ってみると、スノボには9回行きましたが、ゴルフのラウンドは0回です。アナライズを作って11年目を迎えましたが、こんなことは初めて。ゴルフを嫌いになったわけではありませんが、寒い時は寒い時にしか出来ないことを存分に楽しみたくなったからです。なので、今のところ2月もラウンドの予定はゼロです。

 

ラウンドの予定はゼロですが、出張と試打の予定はかなり入っており、2月は毎週のようにどこかに出かけてクラブを試打し、神田のスタジオでも試打をしまくっています。今年に入ってすでに30本近くドライバーを試打していますが、目立つのがヘッドにカーボン素材や樹脂素材を採用したモデル。ざっと上げてみると、

 

テーラーメイド M1&M2、

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キャロウェイ グレートビックバーサビッグバーサα816ダブルダイヤモンド

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コブラ キングリミテッド、キングF6+

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ナイキ ヴェイパーフレックス

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ヨネックス E−ZONE XPG

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国内メーカーは少ないですが、米国メーカーはカーボンや樹脂素材を組み合わせたドライバーが一気に増えています。カーボンや樹脂素材はチタンよりも比重が軽いため、余剰重量を生み出せるからです。かつてプロギアがデュオをヒットさせていることを考えると、カーボン素材を用いたドライバーは弁証法で言うところの、らせん的発展を遂げています。
かつてのカーボン複合ドライバーは「打球音」が弱点でしたが、らせん的発展を遂げている今どきのカーボン複合ドライバーは弱点だった「打球音」がかなり良くなっています。加えて、余剰重量の使い方も進化を遂げています。

 

 さて、このらせん的発展。

 

歴史はらせん的発展を遂げて繰り返されることを考えると、カーボン旋風はドライバーやFWだけでなく、アイアンでも大いに考えられます。今から30年以上前、まだドライバーがパーシモンが主流の頃、カーボンヘッドのアイアンが市販されてました。フェース面はカーボン素材で、これがものすごく飛びました。当時は弾道計測器なんてなかったからでしょう。カーボンアイアンのキャッチコピーは、ズバリ、

 

カーボンは飛ぶ!!!!

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でした。ではなぜカーボンアイアンは飛んだのかというと、アイアンにもかかわらずスピンが非常に少なかったからです。フェース素材がカーボンのアイアンは、インパクト時、ボールはフェース面上をスリップします。いわゆるラフからフライヤーを打ったような感じの弾道になったため、例えば、7番アイアンでもスピン量が3000回転以下になっていたと思われます。カーボンアイアンは「高打出し、低スピン」の弾道がオートマチックに打てたから飛距離が出たのです。もちろんスピンが少ないわけですから、グリーンにピタッと止まる球は打てません。しかしながら、飛距離を求めるシニア、女性には、このカーボンアイアンは「飛ぶ」の人気がありました。

 

ちなみに、カーボンアイアンの弱点はもうひとつあり、フェース面の耐久性が高くありません。長く使っているとフェース面が摩耗します。

 

弱点が2つあるカーボンアイアンですが、これもらせん的発展を遂げると最新のアイアンになる可能性が大きいです。スピン量に関しては、低スピンのままで問題ないと思います。ヘッドスピードが遅いシニア、女性ゴルファーの場合、グリーンに止まることよりも距離が出た方がいいからです。

 

フェースの摩耗に関しては、これはらせん的発展で問題が解消できます。少し前にテーラーメイドがフェース交換式のウエッジを発売しています。ウエッジでフェース交換できるのであれば、アイアンでもフェース交換式を作ることは可能だと思います。かつては交換や調整機能というのはルール違反でしたが、2008年のルール改正によって交換、調整機能というのはルール適合になりました(ラウンド中の交換、調整はNG)。なので、カーボンアイアンの場合もフェースが摩耗したならば、交換すればいいだけ。らせん的発展を遂げることができれば、カーボンアイアンが復活することも大いにありえるのです。

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カーボンと言えば、国内メーカーではヨネックスの名前がまず浮かび上がります。同社は自社にカーボン成形工場も持っているので、自社開発ができます。ヨネックスがカーボンアイアンを復活して出してくれば、アイアンもカーボン時代が突入するかもです~。

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2016年01月29日米国クラブメーカーと国内クラブメーカーの類似点と相違点とは!?

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今週はアジアンツアーと日本ツアーの共同開催、SMBCシンガポールオープンがセントーサゴルフクラブ(シンガポール)が開催されています。初日を終えて、5アンダーでトップに立ったのがK・ホーンと、B・ヘンソン。1打差の3位に世界ランク1位のJ・スピース、昨季欧州ツアー新人王のアン・ビョンフン(韓国)ナムチョーク・タンティポカクル(タイ/14H終了)、小林伸太郎(12H終了)の3人がつけています。ほかの日本勢では、谷原秀人が3アンダーの暫定7位でホールアウト。1アンダーの暫定21位に、いずれもホールアウトした池田勇太貞方章男のほか、川村昌弘(17H終了)、高山忠洋(14H終了)が続いています。

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写真はGDOより転載 GDOの記事は写真を↑クリック

 

そして、今週は米国フロリダ州オーランドでゴルフ業界最大のイベント「PGAショー」が開催されています。PGAショーにはクラブメーカーはもとより、シャフトやグリップをはじめとしたパーツメーカー、練習器具、弾道計測器、ゴルフ場関連商品、そしてシューズやアパレルメーカーも所狭しと出展しています。来場者は全米、そして世界各地からやってきますが、いずれもゴルフ業界人。一般ユーザー向けではなくて、B to B向けの世界最大級のゴルフ用品イベントです。

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娯楽/スポーツのウェブサイト Square Shooter GOLF より転載  記事は↑写真をクリック

マーク金井もPGAショーには何度か行ってますが、現地に出向くたびに強く感じることがあります。それは、米国クラブ業界と国内クラブ業界というのは、クラブの販売方法というのが似ているようでかなり違っています。

 

似ている点は単純明快です。例えば、ドライバーならば、どのモデルも「飛び」と「やさしさ」をアピールしています。今年のPGAショーでも多くの新作ドライバーが登場していますが、いずれも前作よりも飛距離性能がアップしていると謳っていますし、前作よりもやさしくなっていることを謳っています。この点は日米とも同じです。

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相違点はクラブのラインアップと価格です。例えば、今年のPGAショーで大々的に注目を集めているドライバーと言えば、テーラーメイドのM2キャロウェイのXR16。どちらも主力製品ですが、どちらもフラッグシップモデル(トップブランド)ではありません。テーラーのM2キャロウェイのXR16もセカンドブランドです。米国メーカーはトップブランドだけでなく、セカンドブランドにもかなり力を入れてクラブ作りがなされています。他方、国内の主力クラブメーカーでセカンドブランドを作っているところはほとんどありません。かつてはセカンドブランド、サードブランドを作っていたメーカーも、今ではトップブランドだけを作って販売しています。マルチブランドを展開しているメーカーもありますが、その場合も、セカンドブランドという位置づけではありません。アスリート向けブランド、アベレージゴルファー向けブランドという風な商品展開なので、両者の間に明確な価格差も付けられていません。

 

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ちなみに、米国メーカーの場合あ、トップブランド、セカンドブランド、サードブランドには明確な価格差が付いています。加えて、多くのメーカーが、それぞれのブランドの価格を横並びで統一しています。例えば、ドライバーの場合だと、

 

トップブランド 499ドル(テーラーメイドM1)
 セカンドブランド 399ドル(テーラーメイドM2)
 サードブランド 299ドル

 

 

メーカーによっては399ドルのゾーンにトップブランド、299ドルのゾーンにセカンドブランドをラインアップしている所もありますが、米国では鰻の松竹梅のように価格でクラブが選べるようになっています。対して、日本国内の場合、価格でクラブを選べる所はほとんどありません。国内メーカーの多くは旧モデルのマークダウン品(特価品)が、セカンドブランド、サードブランド的な位置づけになっています。

 

加えて、国内メーカーの多くはトップブランド品の価格が米国メーカーよりも総じて高めです。例えば、大ヒットブランドのゼクシオは定価は8万8000円(税別)。1ドル120円で換算すると、約733ドル。値引き後の実売価格が600ドルぐらいだとしても、米国のトップブランドよりも約2割ほど高額です。その一方でマークダウン品は一気に値引きがなされているので、300ドル以下で購入できたりします。これもまた、日本ならでは。

 

そして、もうひとつの相違点がクラブのカテゴリー分け。米国は価格でジャンル分けされているのいで単純明快かつ分りやすいです。対して、日本では価格でジャンル分けされていないので、「アスリート向け」とか「アベレージ向け(アマチュア向け)」という風になされています。クラブに対する知識がある人にとっては分りやすい反面、これからゴルフを始めようとする人や、クラブに対する造詣が深くない人には、わかりづらいジャンル分けになっています。

 

日本だけにいると、クラブの売られ方に関して疑問を持ちづらいですが、米国に行くと、日本のゴルフクラブの売られ方がグローバルスタンダードではないことを思い知らされます。米国のクラブの売り方がベストだとは言い切れませんが、少なくとも、新規参入者がゴルフクラブを買いやすいのは、日本国内よりも米国の方でしょう~。

 

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2016年01月28日ゴルフの腕前を客観的かつシビアにセルフチェックする方法とは!!

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今月はまだ一度もコースではラウンドしていませんが、ゴルフ場には度々行ってます。昨日も和風のクラブハウスが美しい、富里ゴルフクラブに行きました。ゴルフ雑誌の撮影で、ピンの最新モデル、Gシリーズをドライバーからアイアンまで、すべて打ちまくってきました。ピンのGシリーズを試打するのはこれで3度目です。

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そして、夕方からは神田のスタジオで単行本の撮影。こちらも弾道分析しながらクラブを打ちまくりました。この時期、週に2回のペースでスノボに行ってますが、ゴルフクラブをじっくり打つ仕事は週に2~3回のペースを維持しています。加えて週末は、神田のスタジオでセミナーをやっており、ここでもクラブをじっくり打っています。

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当たり前ですが、スノボとゴルフとでは使う筋肉がまったく違います。特にスノボに行った翌日は全身筋肉痛(笑)。意外と思うかも知れませんが、スノボをやると下半身だけでなく、上半身や腕も筋肉痛になるのでかなり厄介です。スノボの翌日にゴルフクラブを振ると、あちこちが痛くて思うようなスイングをさせてもらえません。

 

ですが、試打の仕事でミスショットを連発するわけにも行きません。数発のウオームアップでベストに近い状態に戻す必要があります。そんな時にマーク金井が欠かさずにやっているのが、ヘッド軌道の客観的チェックと、インパクトの再現性を高めるための客観的なチェックです。具体的に言うと、次の2つのドリルをやっています。

 

ひざ立ち打ち

マーク金井の場合、コンディションが悪くなるほどダウンで振り遅れたり、ヘッドがプレーンよりも垂れ下がり、インサイド・アウト軌道が強くなり過ぎます。それを自覚させてくれるのがひざ立ち打ちです。ひざ立ち打ちだと、インサイド・アウト軌道がなり過ぎると、ボールの10センチ以上手前をダフります。自分の感覚ではなく、リアルなヘッド軌道がどうなっているのかを確認できます。ひざ立ち打ちでボールをクリーンにかつ、引っかけないで真っ直ぐ飛ばすことを練習すると、ヘッドの軌道が良くなります。

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水平打ち

胸の高さぐらいにボールをセットしたら、そのボールを打ちます。ヘッドの軌道としてはほぼ水平です。こちらもひざ立ち打ちと同じく、振り遅れたり、ダウンスイング後半でヘッドが下がると、ボールをクリーンに打てません。ボールの下のティやパイロンを打ってしまいます。ひざ立ち打ちと同じく水平打ちも、まぐれ当たりは出ません。自分の感覚ではなくて、客観的にクラブの軌道をチェックできます。これで、ボールだけをクリーンに打て、引っかけないで真っ直ぐ飛ばせるようになっていれば、ヘッドの軌道も良くなっています。

ビバ、水平打ち〜。これをやるとゴルフの腕前がバレバレになります〜(▼▼)b

Posted by 金井 マーク on 2016年1月26日

普通に構えて普通にボールを打っている場合、軌道が少々悪くてもインパクトのタイミングが合えば、ジャストミートできますし、真っ直ぐボールを飛ばすこともできます。逆に言うと、普通に構えて普通にボールを打っているだけでは、自分のスイングがどうなっているか客観的にチェックしづらいのです。

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これをつかってウォームアップ↑クリック

 

ひざ立ち打ちも、水平打ちも、かなり古典的な練習法ですが、スイングの善し悪しを見極めるのに役立つドリルです。この2つのドリルは、ゴルフの腕前がどれぐらいなのかを1発打っただけで見極められます。

 

スノボはまぐれでターンが決まることはありません。悪い動きをすればバランスを崩したり転倒につながります。自分の腕前がどれぐらいなのかをチェックしやすいスポーツです。対して、ゴルフはスイングが良くなくても真っ直ぐ飛んでくれますし、芯を喰ったナイスショットも打てます。実は、これが厄介で、腕前を客観的に判断しづらくさせているし、質の高い練習をしづらくなるのです。

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片山晋呉プロは、スタート前にいろんな器具を使ってウオームアップしていますが、トッププロでもただボールを打つだけではスイングの状態を客観的に判断しづらい。だから自分の感覚だけに頼らない方法でボールを打っているのです~。

 

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Posted by マーク金井のアナライズ on 2016年1月27日


2016年01月27日ゴルフの竪琴を使って練習すると、本当にスイングが良くなるのか!? 続編

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毎週火曜日は、もはや日課となりつつ早朝スノボ。昨日も、朝一の新幹線に乗ってガーラ湯沢に行き、2時間45分間ガッツリ滑ってきました。早朝スノボは大体ひとりで行ってますが、ひとりで滑っているわけではありません。ガーラのスクール校長、石川コーチにマンツーマンのレッスンを受けながら滑っています。ゴルフもそうですが、スノボも教わった方が、確実に上手くなりますし、変な癖も付きません。

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そして夜は、インターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」のオンエア。昨日のゲストはスタープラチナの美女軍団。スタプラのメンバーはビジュアルだけでなく、プロを目指しているだけあってゴルフの腕前も達者です。ベストスコアを聞いてみたら、いずれの美女も60台。一緒にラウンドすると、ドラコン勝負できたり、ガチンコ勝負も楽しむことができます。

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さて、今日のエントリーは前回のつづきです。

 

テークバックでもダウンスイングでも、ひとつの動作を正しく完成させるには2つの動作が求められるのです。

 

テークバックはクラブをトップまで引き上げる動作で、ダウンスイングはトップまで上げたクラブをインパクトの位置まで戻す動作です。どちらもひとつの動作ですが、実は前半部分と後半部分とでは動きが異なるのです。ちなみに、両手ではなく、片手でスイングした場合はテークバックもダウンスイングも一つの動作で行えます。ゴルフの場合、両手が同じ場所ではなく、両手が違う場所を握っているために、ひとつの動作を成立させるために、2つの動作が求められるのです。

 

言葉にすると難しくなりますが、ゴルフの竪琴を使うと、テークバックもダウンスイングも2つの動作を行えます。ゴルフの竪琴はゴルフクラブを手にした時よりも、右手と左手が離れた状態になっているからです。アドレスした時に右手が左手よりも上に位置しているのがミソで、この状態からスイングを始めると、テークバックでもダウンスイングでも、ひとつの動作を成立させるために、2つの動作を促してくれます。

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 前回はテークバックについて説明したので、今回はダウンスイングについて説明します。

 

ゴルフの竪琴を持ってスリークオーターのトップを作ったら、飛球線後方からその姿を見て下さい。右手は左手よ体の内側に位置してます。そこからインパクトの形を作って下さい。インパクトでは手の位置が入れ替わり、右手は左手よりも体の外側に位置します。ゴルフの竪琴を使ってスイングすると、ダウンスイングで右手の位置関係が入れ替れかえやすくなるので、正しいインパクトの形を作りやすくなるのです。

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テークバック同様、ダウンスイングでも正しい動作を仕上げるためには、表回りと裏回りがあるのです。ここを理解していないと、ダウンスイング(テークバック)は綺麗に仕上がってくれません。ダウンで右手の位置の入れ替えが正しくできないと、ダウンスイング後半でシャフトがプレーンよりも下がり、いわゆるアンダー星人となって、手前をダフったり、インサイド・アウトの軌道が強くなりすぎて、右へのプッシュアウトやチーピンのミスが出やすくなるのです。

 

この右手の入れ替えが正しくできているかどうかは、ひざ立ち打ちや、水平打ちをすると勘違いすることなくチェックできます。右手の位置の入れ替えができていれば、プレーンの下にヘッドが落ちません(アンダー星人になりません)。結果、どちらのドリルでもボールをクリーンに打っていけます。対して、ダウンスイングで右手の入れ替えが上手く出来ていないと(右手の入れ替えが遅れると)、クラブはプレーンの下に位置することになって、手前を大きくダフり、ボールをちゃんと打てなくなるのです。

ビバ、水平打ち〜。これをやるとゴルフの腕前がバレバレになります〜(▼▼)b

Posted by 金井 マーク on 2016年1月26日

ゴルフの竪琴でスイングすると、両手が離れていて、なおかつ右手が上になっているおかげで、テークバックでもダウンスイングでも右手の位置の入れ替えがスムーズにできます。対して、ゴルフクラブだと両手は離れてはいても、スイング中に右手と左手の位置関係をつかみづらくなります。このため、ゴルフの竪琴を振った時に比べると、スイング中に右手の位置の入れ替えが遅れたり、上手くできないために、クラブの軌道が乱れてしまいやすくなるのです。

 

練習場ではそこそこ上手く打てるのにコースに出ると、ミスを連発してしまう。ここ一番でボールが曲がる人の多くは、右手の入れ替えが上手くできていないと思って間違いありません。

 

ひざ立ち打ちも、水平打ちも、かなり古典的な練習法ですが、スイングの善し悪しを見極めるのに役立つドリルです。ぜひ一度試してみて下さい~。

 

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アナライズからのお知らせ!!

2月のセミナーラインナップ!

2月7日(日)

4スタンスセミナー(レッシュプロジェクト公認トレーナーによる)

10時開始

レッシュプロジェクト公認トレーナーの山下プロが講師です!

4スタンスの基礎知識から、ご自分のタイプ診断、スイングのアドバイスなど3時間みっちりやります。料金は8000円です


そして 以下すべてマーク金井がやるセミナーです

リピーターセミナー!

2月7日13時開催

アナライズのセミナーは1つのセミナーに一度だけしか参加できませんが、

今までセミナーに参加されて、質問や疑問、壁にあたっている人にリピーターセミナーを開催します

こちらのセミナーは、今まで受けたセミナーと、そして応募動機となる、今の課題を、疑問点を、明確に書いて送ってください。先着順じゃないです。応募動機を読んで選考させていただきます。

時間は1時間30分  お値段は4000円  人数は6名限定です。


 

ゴルフの竪琴セミナー

2月11日、28日 13時開催

時間は1時間30分  お値段は3000円  人数は6名限定です。

参加資格は、ゴルフの竪琴をお持ちの方。当日お買い上げいただける方となります。(同類他社製品はNG)


2月11日 11時開催 

脱フッカー、チーピン撲滅セミナー

時間は1時間30分  お値段は3000円  人数は6名限定です。

 

参加資格は、フックで悩んでいる方(スライサーだったら退場してもらいます(汗))

スーパーシャット君(もしくはレッスンワン)をお持ちの方。当日お買い上げいただける方となります。(同類他社製品はNG)


 

シャフトセミナー

2月27日13時開催

マーク金井が、シャフトのしなりの使い方を伝授します

時間は1時間30分  お値段は3000円  人数は6名限定です。


マーク金井のインパクト解析セミナー

あなたのスイング丸裸にします

2月27日11時開始

時間は1時間30分  お値段は3000円  人数は6名限定です。


 

2月28日 11時開催 

脱スライス、シャットフェースセミナー

時間は1時間30分  お値段は3000円  人数は6名限定です。

参加資格は、スライスで悩んでいる方(フッカーだったら退場してもらいます(笑))

スーパーシャット君(もしくはレッスンワン)をお持ちの方。当日お買い上げいただける方となります。(同類他社製品はNG)


すべて会場は神田アナライズです。

リピーターセミナー以外は先着順です。(リピーターセミナーは応募動機を検討して、連絡します)

お申し込みは yoyaku@analyze2005.com お名前とお電話番号を書いてメール下さい(携帯アドレスでないほうが後々助かります) よろしくお願いします!

あと当日ドタキャンしない人。人気なのでキャンセル待ちの方もいらっしゃいます。当日だとどうしようもありませんからね!!

よろしくお願いします。


2016年01月25日ゴルフの竪琴を使って練習すると、本当にスイングが良くなるのか!?

昨日の日曜日は、アナライズのセミナーデー。前半は「脱、アンダー星人、自転車に乗れるスイングを作るセミナー」、30分の休憩を挟んで後半は「ゴルフの竪琴セミナー」を実施しました。おかげさまでどちらも満員御礼。受講者の皆さんは、マーク金井からスイングの仕組みについてレクチャーを受け、マーク金井はアマチュアゴルファーが抱えている悩みをじっくりリサーチさせていただきました。

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さて、このアナライズのセミナー。冒頭ではマーク金井が受講者に質問します。今回もスノボとゴルフスイングを関連付けたり、伝言ゲームとゴルフスイングを関連付けた質問をさせていただきました。スノボとゴルフは身体の使い方はまったく違いますが、似ている点があるからです。それは、動きが切り替わる瞬間の動作が一番難しく、動きが切り替わる瞬間の動作が上手くできていないと、効率の良い動き、正しい動きを導き出すことが出来ないのです。

 

 では、動作が切り替わるのはどこなのか?

 

 

スノボ(スキー)において動作が切り替わるのは、ターンの切り替え部分。山回りから谷回りに切り替わる瞬間、そして谷回りの前半が上手くできると、スムーズにターンできるようになりますし、ターンの質が劇的に良くなります。言い替えると、スノボ(スキー)で転ばないで滑られるけど、上手くターンができていない人のほとんどは、山回りから谷回りへの切り替えが上手くできてません。ここが上手くできていないからターンがもたついたり、板がズレたり、急斜面になると途端にターンができなくなるのです。

 

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スノボのHOW TO サイト 『スノボのスー』から転載!スのボーダーはこのサイトをチェック!

 

ゴルフにおいては動作が切り替わるのは2つあります。ひとつはテークバック、もうひとつはダウンスイングです。どちらも動作の中間部分で動きが切り替わります。この切り替え操作が上手くできる、スムーズにスイングできますし、クラブは正しい軌道を描きます。インパクトの再現性もアップし、弾道が安定してきます。言い替えると、スイングに悩みを抱えている人、ショットが不安定な人ほど、テークバックやダウンスイングで切り替え動作が上手くできてません。切り替え動作が上手くできないがために、それが原因でクラブの軌道が乱れて(不安定になって)、インパクトの再現性が低く(不安定になって)、ミスヒットしたり弾道が不安定になっているのです。

 

 

スノボ(スキー)は右回りでも左回りでも、ワンターン中に、谷回りと山回りの2つの動作によって構成されています。ゴルフもしかりで、テークバックでもダウンでも、ひとつの動作を正しく完成させるには2つの動作が求められるのです。

 

 

ゴルフにおいては、テークバックはクラブをトップまで引き上げる動作で、ダウンスイングはトップまで上げたクラブをインパクトの位置まで戻す動作です。どちらもひとつの動作ですが、実はスノボ(スキー)と同じく、前半部分と後半部分とでは動きが異なるのです。ちなみに、両手ではなく、片手でスイングした場合はテークバックもダウンスイングも一つの動作で行えます。誤解を恐れずに言えば、ゴルフの場合、両手が同じ場所ではなく、両手が違う場所を握っているために、ひとつの動作を成立させるために、2つの動作が求められるのです。

 

 

言葉にするとかなり複雑ですが、ゴルフの竪琴を使うと、テークバックもダウンスイングも2つの動作を行えます。なぜなら、ゴルフの竪琴はゴルフクラブを手にした時よりも、右手と左手が離れた状態になっていますし、アドレスした時に右手が左手よりも上に位置しているからです。この両手が3次元的に離れているのがミソで、この状態でアドレスしてスイングを始めると、テークバックでもダウンスイングでも、ひとつの動作を成立させるために、2つの動作を促してくれます。

 

まずテークバック。

 

ゴルフの竪琴を持ってアドレスすると、左手は体に近く、右手は体から離れます。この位置関係を維持したままテークバックすると、途中でクラブが上がらなくなります。右腕が伸びたままだと、右腕が邪魔になるからです。なのでテークバックの途中からは右ひじを曲げて、左腕を伸ばしていく動作が入ると(手首のコックも発生し)、クラブがトップの位置まで上がります。ゴルフの竪琴を使うと、右ひじを曲げる(左腕を伸ばす)という動作が入りやすくなり、その結果、手の位置関係も入れ替わります。

 

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ゴルフの竪琴を持ってアドレスし、飛球線後方からその姿を見て下さい。右手は左手よ体の外側に位置してます。それが、テークバック後半では、手の位置が入れ替わり、右手は左手よりも体の内側に位置します。ゴルフの竪琴を使ってテークバックすると、右手の位置関係が入れ替れかえやすくなるので、テークバックの動作が正しく導かれ、トップの位置にクラブを上げやすくなるのです。ちなみに、片手でテークバックした場合、手は単独で動くので、両手の位置関係を意識する必要がありません。クラブを支えるのは難しいですが、トップにクラブを引き上げる動作自体はシンプルになります。

 

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スノボやスキーはひとつのターンを仕上げるのに山回りと谷回りがあるように、ゴルフスイングもテークバック(ダウンスイング)を仕上げるのに、表回りと裏回りがあるのです。ここを理解していないと、テークバック(ダウンスイング)は綺麗に仕上がってくれません。クラブの軌道が乱れたり、身体を正しく使いづらくなるのです。次回は、ダウンスイングの表回りと裏回りについて説明します~。

 

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