マーク金井blog

2013年12月15日ゴルフクラブにおけるシャフトの本当の役割とは!?

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ブリヂストンの新製品、ツアーステージGRドライバーが売れに売れています。

11月の販売店ランキング1位に輝いてますし、ショップでも品切れしている所が続出。中古ショップにもほとんど出回っていません。マーク金井は発売直後、インターネットラジオ、ソレトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」のオンエア中、ゲスト出演していただいたブリヂストンさんからサプライズでモニター提供してもらい、それ以降GRがエースドライバーになっています。

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国内メーカーのドライバーがエースになったのは約10年ぶりのことで、すでに
赤羽GCイーグルポイント塩原CC馬頭GC大利根CC、そしてチェリーヒルズで使っています。もちろん、シャフトはアナライズのW65のイエローバージョン。

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スペックは‥‥

長さ   45.5インチ
総重量  318.7g
バランス D3
振動数  242cpm

長さは純正シャフトと同じですが、重さは約10g重め。これはシャフトが純正よりも10g重いからです。W65は元々、FW用に設計したのですが、あまりにも振りやすい(タイミングが取りやすい)、ミート率が良くなるのでドライバー用としても使えるようにしました。

さて、今日のエントリーはシャフトがゴルファーに及ぼす影響についてです。

シャフトメーカー、そしてクラブメーカーの多くは‥‥

シャフトはエンジン
シャフトでヘッドスピードが上がる
飛ぶシャフトで飛距離アップ

と謳っている場合が多々ありますが、シャフト自体にヘッドスピードを上げる効果、飛距離アップにつながる要素というのはほとんどありません。スイングロボットで試打すると、シャフトで飛距離が変わることがほとんどないです。

唯一、シャフトで飛距離に影響が出るとすれば重量です。スイングロボットで打った場合、重いシャフトよりも軽いシャフトの方がヘッドスピードが上がって、飛距離が伸びます。理由は単純、ロボットはモーターによってクラブを振ります。同じ出力で動いた場合、シャフトが軽い方がモーターに対して負荷が軽減されるため、その分だけヘッドスピードが上がるのです。

シャフト自体にはエンジンの要素はありません。しかしながら、ことゴルファー(人間)がクラブを振った場合、シャフトが飛距離、方向性に及ぼす影響は有形無形でかなりあります。マーク金井の場合、シャフトで飛距離が10ヤード以上は軽く変わってきます。

では、なぜシャフトが変わると飛びが変わるのか?

シャフトで切り返しのタイミング、インパクトのタイミングが大きく異なるからです。タイミング良く振れるシャフトを手にすれば効率良くボールにエネルギーを伝えられます。対して、タイミング良く振れない(タイミングが取りづらい)シャフトを振れば、振り遅れたり、手打ちになったり、ミート率が悪くなったりして、エネルギーロスが発生します。そうなれば、いくらヘッドの性能が良くてもボールを遠くに飛ばせないし、方向性も不安定になるのです。

では、ゴルファーはどんなシャフトを使えばヘッドの性能を100%引き出せるのか?

シャフト選びは短期的な視点と、長期的な視点があります。まず、短期的な選択肢は、1発目の結果が非常に大事。新しいシャフトを試打した時、タイミングが取りやすいと感じ、打点位置がフェースセンターにきていれば‥‥そのゴルファーにとって試打したシャフトは合っています。ヘッドの性能を100%引き出せます。逆に言うと、1発目でタイミングが取りづらいと感じたり、芯を大きく外れてしまうシャフトは、そのゴルファーに合っていません。ヘッドの性能を100%引き出すことも難しくなるでしょう。何発も打たないと芯に当たらないシャフトと言うのは、タイミングが取りづらいシャフトだと思って間違いありません。

タイミングに影響する要素というのは‥‥

重さ
硬さ
調子(キックポイント)
トルク
しなり戻りのスピード
剛性分布
素材

これらがゴルファーに有形無形の影響を与えます。

ちなみに1発目に芯を喰ったからと言って、それがゴルファーにとって100点満点のシャフトになるとは限りません。長期的な視点でシャフト選ぶ場合は、もうひとつ別の視点が必要になります。次回は、長期的な視点でシャフトを選ぶコツについて説明しましょう〜。

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マーク金井スペックで作っちゃいましたが現在ヘッドの入荷待ちで、売り切れとなっております。来週早々に販売再開する予定です

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グリップ側を重くするには、中尺用グリップを装着するのもいいですが、パター用シャフトスタビライザーはグリップ交換より簡単に、カウンターウエイトに出来ます!! ←クリック


2013年12月13日ツアーステージ NEW 「GR」ドライバーはなぜ飛ぶのか!?

昨日はコブラの新製品記者発表がありました。場所はコブラの親会社となっているプーマジャパンのカンファレンスルーム。天王洲アイル駅から徒歩10分。

オシャレな倉庫のような自社建物の中で開催されました。

新製品は2つのラインアップで

BiO CELLとBiO CELL+

それぞれドライバー、FW、アイアンが用意されています。UTはなぜかBiO CELLのみでした。アイアンについては軟鉄鍛造のAMP BiO CELLもラインアップされています。

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ドライバーはBiO CELLが460ccでフルチタン。これまでのコブラ同様、スイートエリアの広さをアピールしつつ、ヘッドは前作同様、ユニヘッド。ロフトは弾道調整機能で設定するタイプでした。カラーバリエーションが豊富で、

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米国仕様はオレンジ、レッド、ブルー、ブラックの4色展開。これに日本ではホワイトが加わり5色展開になっています。

BiO CELL+は440ccでチタンと新素材ヴェノラム合金のコンポジット。チタンと比べて比重が軽いヴェノラム合金をクラウン部分に採用することで、従来のフルチタンのドライバーより50%も低い重心位置を実現したそうです(前モデルとの比較)

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クラウン部分が軽くなっただけで、重心が50%も低くなった!!

常識的に考えると、こんなことはありえまえん。クラウン部分の重量は元々もそれほどないからです。メーカーの資料には50%重心が下がったと書いてありますが、クラウン部分の軽量化で重心が下げられるとしてもせいぜい5%ぐらいまでが限界です。ひょっとしたら、メーカー資料の後表記なのかも知れないですね。

実際のクラブを見た感じでは、モデルチェンジで目立っていたのはカラーバリエーション。クラブ自体は前作AMP CELLと劇的に変わったと感じはありませんでした。プレゼンテーションではスイートエリアが拡大したことをアピールしてことを考えると、モデルチェンジでヘッドの慣性モーメントがアップしたことが予想されます。このあたりは実際に試打して、前作との違いをじっくり検証したいと思います。

マーク金井的には「いいなぁ」と感じたのは、軟鉄鍛造の AMP CELL Pro アイアン。ヘッドのシェイプはタイトリストのマッスル同様、二枚目顔。バックフェース側はこだわりまくりで、番手によって構造が異なり、

3〜6番はデュアルキャビティ
7〜8番はシングルキャビティ
9〜PWはマッスルバック

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50度のGWが用意されているのはgood〜

50度のGWが用意されているのはgood〜

番手によってバックフェースの構造が変わるという、かなり凝ったクラブになっています。見た目はほとんど変わっていないのでギミック的な要素も強いですが、所有欲がそそられるアイアンです。これがコブラからではなく、タイトリストミズノ、あるいはテーラーキャロウェイから発売されていたら、スマッシュヒットしそうな予感がしました。

おーっと、前置きがかなり長くなりましたが、今日のエントリーはGRの飛距離性能についてです。

昨日のブログでも書きましたが、GRのヘッドスペックは‥‥

ヘッド重量  197g(スリーブ込み)
重心距離   36.5ミリ
重心深度   34.5ミリ
重心アングル 24.5度

重心の高さも取り立てて低くありませんし、浅重心でもありません。今時のぶっ飛びドライバーのような構造ではなく、ごくごく平均的なスペックです。今発売中のゴルフ雑誌イーブンでもコメントを残してますが、バランスの良さが特徴のドライバーです。

では、なぜ飛ぶのか?

マーク金井はクラブを弾道データを計測する時、必ずアナライズの神田スタジオで行います。同じボール、同じ計測器を使うことで、飛びの違いを正確にチェックしたいからです。

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GRに関していえば、とにかく初速が出ました。普段はボール初速が69m/sぐらい出ていると「飛ぶ」とジャッジしますが、GRは一発目から70m/sを超えてきました。マン振りしたら71m/s以上でました。普通の長さでこれは滅多にありません。というか今年試打したドライバーの中で最もボール初速が出ました。飛ぶ理由は、まさにボール初速が出ていたからです。

ボール初速は‥‥

ヘッド重量が重い
フェースーの反発が高い

この2つの要素でほぼ決まります。GRの場合はヘッドはそれほど重くありません。ごくごく普通の重さなことを考えると‥‥ルール適合のギリギリまでフェースの反発を高めていることを予想したくなりますね。

クラブフィッターの鹿又さんも、「これまでにない強い弾き感」を感じたとコメントしてましたが、ツアープロも弾き感が気に行ったことがGRへのスイッチにつながっているような気がしてなりません。

イエローをイメージカラーにデザインを一新したGR〜。すでにゴルフショップでは在庫がなくなるほど売れているそうですが、飛びを手に入れるにはシャフト選びも重要なポイントです。ヘッドの性能を生かすも殺すもシャフトです。なぜシャフトが重要なのかは次回じっくり説明しましょう〜。

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2013年12月12日宮里優作も使うNEW GR、どんなゴルファーと相性がいいのか?

日本シリーズで劇的なチップインでツアー優勝した宮里優作プロ。テレビ解説をしていた青木功プロは「あんなにドライバーが飛んで曲がらなかったらゴルフは楽だよね~」とコメントしてましたが、テレビを見ていても優勝争いをしていた谷原秀人プロ、山下和弘プロよりも20ヤード以上、飛距離が出ていました。もともと飛距離には定評がありましたが、日本シリーズでは方向性も抜群に良かったです。

その宮里優作プロが、今シーズン途中から使っているのがNEW GR~。ブリヂストンにはプロ、アスリート向けのブランドとしてXドライブ709シリーズがラインアップしているにもかかわらず、優作プロはあえてやさしさをアピールしているGRを使っています。昔風の言い方をするならば、GRは上級者向けではなくて、中級者向けのドライバーです。実際、メーカー側もアベレージゴルファーでも使える(使ってもらいたい)という位置付けのクラブとしてGRをラインアップしています。

さて、このGR

マーク金井も現在GRを使っていますが(国内メーカーのドライバーがエースになるのは10年ぶりぐらい)、とにかく曲がりません。そして飛距離もかなり出ます。

ブリヂストン ツアーステージGR

ブリヂストン ツアーステージGR

http://www.tourstage.com/gr/trial.html

市販ドライバーで一番飛ぶわけではないですが、飛距離と方向性のバランスが実にいいです。これまで5ラウンド以上使ってますがOBはゼロ。フェアウェイキープ率は75%を越えています。大利根でのラウンドではフェアウェイに点在する松に苦しめられましたが、それ以外ではドライバーがほぼノーミスです。宮里優作プロを含め、シーズン途中で変えたBS契約選手が17名もいたそうですが、打てば納得。ここ2~3年の間に発売されたBSのドライバーと比べると、「1発」で使いたくなるドライバーです。

では、GRは他のドライバーに比べて、どんな優位性があるのか?

ヘッドのスペックを調べてみると‥‥

表示ロフト9.5度
ヘッド重量  197g(スリーブ込み)
重心距離   36.5ミリ
重心深度   34.5ミリ
重心アングル 24.5度
リアルロフト 11.25度
フェース向き +0.75度

アベレージゴルファーを意識しているのでリアルロフトが多めです。そして、フェース向きも+0.75度とフックフェース。この2つのスペックを見る限りでは‥‥アマチュアには良くてもプロが使えるドライバーではありません。加えて、ヘッド重量もプロが使うには少し軽いです。重心距離に対して重心深度はわずかに浅いですが、重心アングルは24.5度とちゃんとあります(浅重心ドライバーの場合、重心アングルが20度以下)。

460CCにしては重心距離が短めで、重心アングルも平均を少し上回っている。フックフェースでこのスペックだと、スライサーにも扱いやすいドライバーと言っていいでしょう。テーラーメイドのドライバーで捕まらないと悩んでいる人ならば、GRを手にするだけでドローが打てるようになると思います。

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GRはカチャカチャ方式の可変ドライバーですが、少なくともノーマルポジションだと、プロが飛ばせるドライバーにはなりづらいです。

でも、ポジションチェンジをするとプロ好みのスペックになります。マーク金井もポジションを変え、そしてシャフトをアナライズオリジナル「W65」を装着してますが、こんなスペックです。

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表示ロフト9.5度
ヘッド重量  197g(ノーマルのまま)
リアルロフト 10.5度
フェース向き ±0度

カチャカチャで捕まらない方向にシャフトを回転させることで、ヘッドのスペックが少しハードになりました。宮里プロの場合はもっとハードにしていると思います。恐らくこんな感じではないでしょうか?

表示ロフト9.5度
ヘッド重量  200~203g(グルー注入)
リアルロフト 9.5度前後
フェース向き -0.5~-1度

ここまでスペックを変えていくと、BSのXドライブ709シリーズにかなり近づいてきます。調整機能付ドライバーならではです。

でも、スペックが近づくだけではGRを使う理由にはなりません。やはりプラスαがあったから、プロたちはこぞってGRを使い始めたのだと思います。

それは何か?

おーっと、原稿締切りの催促の電話が入りました。この続きは明日じっくり書きましょう~(▼▼)b

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2013年12月11日超私的なゴルフ場調査~大利根カントリークラブ(茨城県)後編

マーク金井の独断と偏見に満ちあふれた超私的なゴルフ場調査、今回は茨城県の大利根カントリークラブ東コース。名匠、井上誠一設計の老舗名門コースです。コース内に高低差はほとんどありませんが、フェアウェイの至るところに大きな松があって、空にハザードがたくさんあります。出だし1番ではセカンドがカップインしてイーグル発進でしたが、井上誠一のコースは甘くありません。2番以降はかなり苦戦しました。後編はじっくりとコースインプレッションしてきましょう~。

4番、474y パー5

ほぼ直角に左ドッグレッグしたロング。左サイドのバンカーの上をショートカットすると2オン可能だが、引っかけて左に曲げると林、そしてOBが待ち受けている。セカンドからはストレートだが、右には松の木、左にはバンカーが2つ並んでいる。2打目をフェアウェイキープできるとバーディも狙える。マーク金井はセカンドをUTで刻むも、少し左にひっかけてバンカー。バンカーから70ヤード弱をSWで打ってグリーンエッジに。そこからパターで2パットでバーでホールアウト。

5番、372y パー4

サブグリーンは右の林の向こう側~

サブグリーンは右の林の向こう側~

ティからグリーンまでストレートなミドル。フェアウェイの両サイドにはバンカーがあるので、ティショットは曲げないことが求められる。マーク金井はユーティティでフェアウェイキープ。セカンドはサブグリーンだと松の木の奥にグリーン。フェードを打つか、松の木の上を越えるかの選択を求められる。残り160ヤードを7番で手にしたマーク金井。林越えを狙ったものの球の高さが足りずに林の中にボールを打ち込む。林の中から3オンを果たすものの3パットして素ダボを叩く。

6番、355y パー4

見えないけれど左の林にはクリーク~

見えないけれど左の林にはクリーク~

ティからグリーンまでほぼストレートなミドル。林の影に隠れて見えないが左サイドにはクリークが配される。右サイドは松の木が張り出しているので、フェアウェイが必要以上に狭く見える。距離は短いが井上誠一らしいレイアウトで、頭脳的なプレーが求められる。マーク金井はティショットが少しコスリ球になって右の林。セカンド出しただけ、3打目は距離感を間違えてわずかにショート。4オンするものの3メートルのボギーパットを強く打ちすぎて3パットしてトリプルボギーでホールアウト。

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池は巨大だけど、グリーン手前のバンカーの方が曲者~

池は巨大だけど、グリーン手前のバンカーの方が曲者~

池越えのパー3。池は巨大だが距離が短いのでそれほどプレッシャーがかからない。それよりも厄介なのが手前の巨大なバンカー。花道はまったくなくて正確な距離感が求められる。バンカーを嫌がって距離を打ちすぎてグリーンオーバーすると、奥からは強い下り傾斜のアプローチが残りパーを取るのが難しくなる。マーク金井は9番で打って、ピン横5メートルにワンオン。強いスライス傾斜を読み切れず、2パットでパー。

8番、382y パー4

ドローが打てないと攻略が非常に難しい~

ドローが打てないと攻略が非常に難しい~

真っ直ぐなミドルだが、フェアウェイの右サイドと左サイドにそれぞれ大きな松の木がゴルファーに立ちはだかる。加えて左サイドにバンカー、そしてフェアウェイは右傾斜している。フェードボールだとフェアウェイにランディングしても右のラフに持って行かれてしまう。ティショットではドローを打つことを強く求めてくるホール。井上誠一らしさ満点で、アウトの中では最もティショットの難易度が高い。マーク金井はフェアウェイ右サイドに打ってしまったため、落下後、ボールは右に跳ねて林の中。セカンドでグリーン近く持っていくものの3オン、3パットの素ダボでホールアウト。

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フェアウェイに点在する松の配置が絶妙~

フェアウェイに点在する松の配置が絶妙~

軽く右にドッグレッグしたロング。ここもフェアウェイに大きな松の木が点在し、憎らしいほどゴルファーの行く手を阻んでいる。ティショット、セカンドとも松の木を避けてフェアウェイキープできるとパーを取りやすいが、松の木に当ててしまうと簡単にボギー、ダボが出やすい。マーク金井はティショットを右の林に打ち込み、4年2組のボギーでホールアウト。

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左サイドに隠れクリークあり~

左サイドに隠れクリークあり~

直角に左ドッグレッグしているロング。白ティからだと230y以上打つと突き抜けて右の林。左サイドをショートカットしたくなるが、左の林の中にはクリークが流れている。マーク金井はユーティリティで真っ直ぐ狙うものの、左のクリークに打ち込んでしまう。ドロップしてフェアウェイに戻し、残り205ヤードをUTで狙う。何とか4オンして2パットのボギー。グリーン手前にもクリークが横切っているので、2打目を刻むのかクリーク越えを狙うのか大いに迷わされる。スコアメイクを考えるならば、2打目はクリークの手前に刻んだ方がスコアメイクがやさしい。

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距離が長いショート。花道はあるにはあるが、グリーン両サイドにはバンカーが待ち受けている。グリーンは受けグリーンで縦長。ピンが手前か奥かで手にするクラブがガラッと変わる。マーク金井はピンが手前なのに、グリーン奥にワンオン。20メートルの下りのパットを1.5mオーバーさせ、そこから必死のパッチで返しを入れてナイスパーでホールアウト。

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これがハンモックバンカー

これがハンモックバンカー

ストレートなミドル。ここの特徴はグリー回りのバンカー群。グリーン回りには6つのバンカーがあるが、このバンカーの中には浮島が造られている。井上ハンモックバンカーと呼ばれており、井上誠一はここ大利根で最初にハンモックバンカーを造ったそうである。

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この松を上手く越えると2オンが狙える~

この松を上手く越えると2オンが狙える~

真っ直ぐなロング。ティショットのど真ん中に大きな松の木があって、ゴルファーの行く手を阻んでいる。ティショットでこの松の木を上手くさけてフェアウェイキープできると2オンを狙える。マーク金井はドライバーでティショットをキープ。残り210ヤードからUTでグリーンを狙い、右手前の花道付近に運ぶ。3打目で2メートルに付けるもカップに嫌われてナイスパー。

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最終はフェアウェイが広々~

最終はフェアウェイが広々~

ティからクラブハウスを望むホームホール。大利根の中ではフェアウェイが広く、セカンドでも空中にハザードがない。グリーン奥が吹き抜けた感じになっているので距離感が合わせづらい。マーク金井はフェアウェイキープから、セカンドは130y。少しアゲンスト風が吹いていたので9番で打つと、ピン奥8メートルに2オン。下りのバーディパットをど真ん中から放り込んでバーディフィニッシュ。

総評

東はとにかくフェアウェイに松の木が多く、ティショットでいかにフェアウェイキープできるかでスコアが大きく変わってくる。グリーン回りのバンカーはそれほどタイトではないので、ショットが安定しているとバンカーはそれほど気にならない。ドッグレッグはほとんどが左ドッグレッグ。2番、4番、8番、12番はドローを打つことを強く求めてくるレイアウトになっている。マスターズのオーガスタ同様、大利根の東はドローヒッターに有利なホールが多い。

プレーした日はグリーンが極端に速くなかった。エアレーションの穴の後も残っていた。これからの時期、グリーンが硬くしまってくると難易度が一気に増すだろう。グリーンは奥からだと砲台形状になっている所が多く、奥に外すとスコアメイクが非常に難しい。メインに比べるとサブグリーンは距離が短いが、林でスタイミーになるホールが多いので、メインよりも難しホールがいくつもあった。マーク金井はアウトが45、インが36。アウトはティショットが決め打ちできなくてスコアを崩し、インはティショットのミスが減って、パットが少し決まってくれたのでパープレー。名門らしい重厚なレイアウトが好きな人には大利根はまさに「これぞ林間」を堪能できるコースである。

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マーク金井のエースドライバー販売開始!!

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出来上がりまで、お時間少々いただきます 写真をクリック

ショートパットの極意は、カウンターバランスにしてグリップ側を重くすること!グリップ側を重くするには、中尺用グリップを装着するのもいいですが、パター用シャフトスタビライザーはグリップ交換より簡単に、カウンターウエイトに出来ます!! ←クリック

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2013年12月10日超私的なゴルフ場調査~大利根CC(茨城県)前編

マーク金井の独断と偏見に満ちあふれた超私的なゴルフ場調査、今回は関東を代表する名門、大利根カントリークラブ。設計は名匠、「井上誠一」。約42万坪の広大な敷地に東コースと西コースを合せて36ホールの林間コース。木々の95%は松。標高わずか16m。コース内の高低差は4~5mと超フラットなレイアウトです。昨日、ゴルフ雑誌「EVEN」の貸し切りコンペが大利根で開催され、マーク金井は東コースをプレーしてきました。

12月9日プレー。
スタート時間 8時28分
天候は曇り時々、晴れ。ほぼ無風。
朝は冷え込み、スタート時間の気温は1~2度。

概要

1960年(昭和35年)10月開場
設計 井上誠一
東コース   7024y パー72
コースレート 73.4
西コース   7065y パー72
コースレート 73.5

JGA KGA加盟
ベント、2グリーン
キャディ付で、歩きでのプレーのみ。

アクセス

車利用の場合
常磐自動車谷和原ICより約12km(25分)

電車利用の場合
つくばエクスプレス・守谷駅
守谷駅から30分(約4000円)
クラブバス有り。

マーク金井は神田からクルマで向かいました。常磐道・柏ICから16号線を利用してコースに向かった所、途中の芽吹大橋が大渋滞。迂回して新利根大橋を渡ってクラブハウスに到着しました。都心から40キロ圏内ですが、最寄りのICからのアクセスがあまり良くありません。朝も夕方も渋滞箇所があるので、時間に余裕を持って早めに出発した方がよいでしょう。

クラブハウス

東18番から望むクラブハウス~

東18番から望むクラブハウス~

36ホールのコースですがクラブハウスはそれほど大きくありません。レストランも18ホールのコースの1.5倍ぐらいのスペースです。2階建てのクラブハウスは歴史と風格があって落ち着いた佇まいです。1階に受付、ロッカールーム、風呂場。2階にレストランとコンペルーム。レストランからは東コースの18番ホールを見渡せます。

練習場

ドライビングレンジに加え、100ヤード近く打てるアプローチ&バンカー練習場があります。加えて、西コースのスタートホールの手前にもアプローチ&バンカー練習場が完備しています。

コース

林間コース。すべてのホールが松林でセパレートしており、コース内にも松が至る所に点在。空にもハザードがあるレイアウトは井上誠一ならではです。池も要所要所に配され、コースの難易度を高めています。マーク金井がプレーした東コースはフェアウェイに松が配され、ゴルファーに球筋を求めるホールが多いです。

フェアウェイ  短く刈り込まれていて地面が硬い。。
ソールが跳ねやすいのでディボット跡は深くなりづらい

ラフ      脱出に苦労するほど深くはない。
フライヤーで飛距離が出るので距離感が出しづらくなるが、
アイアンが飛ぶのでアマチュアには喜ばれそう

グリーン    スピードはやや早め。スティンプメーターで9.5フィート        グリーンはやや軟らかめ。

バンカー    バンカーも数多く配されるが、アゴが高くて脱出が大変なバ        ンカーは数少ない

マーク金井は東コースをプレー。
ティはレギュラー。グリーンはサブグリーンを使用。

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左サイドはOB~

左サイドはOB~

真っ直ぐで真っ平らなミドル。左サイドは練習場でOB。右サイドには松の木がせり出している。グリーン回りには手間にバンカーがひとつだけ。大利根の中ではハザードが少ないホール。マーク金井は、宮里優作も使っているブリヂストンツアーステージGRに、限定カラーのイエローのアナライズW65を入れた、アナライズ仕様のGRでティショットをフェアウェイキープ。残り91ヤードをSWで打つと、手前3メートルにオンしてスルスルと転がりカップイン。おはようイーグルを奪取する。

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アナライズW65にはスペシャルカラーバージョンがあります。GRにはイエローを入れて、アナライズバージョンで近日販売予定!

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直角に右ドッグレッグ~

直角に右ドッグレッグ~

フェアウェイの松がスタイミーになりやすい

フェアウェイの松がスタイミーになりやすい

直角に左ドッグレッグしたミドル。レギュラーからだと200ヤード打つと突き抜ける。アイアンで刻むとフェアウェイキープしやすいが、セカンドの距離が150ヤードぐらい残る。林の上をショートカットすれば距離を稼げるが、越えないと大きなトラブルに巻き込まれる。マーク金井はUTで真っ直ぐ狙うものの、引っかけ球を打って左の林に打ち込む。セカンドはフェアウェイに出して3打目でグリーンエッジまで運ぶものの、そこから3パットで素ダボを叩く。出だしの貯金をすぐに全部はき出してしまった。

この続きは明日アップします~。

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PS.

乗用カートでのプレーで役立つのが、このiPhone&スマホケース。分厚いエルク革が貴方のiPhone&スマホを保護してくれます。エルク革なので出し入れすると液晶画面が綺麗になるので使い勝手もGOOD~。

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