マーク金井blog

2013年04月02日ゴルフはスコアを付けない方が上手くなる!?

「多くの初心者はゴルフスイングの基本を理解する前に、

スコアをつけようとする。

これは歩くことができる前に走ろうとするようなものだ」。
byジーン・サラゼン

ゴルフは数字を争う競技です。
1打でも数字を縮めることが要求される競技です。
100を切れない人は99を目指し、90を切れない人は80台を目指すべく練習に明け暮れています。飛距離を競うドラコン選手を除けば、すべてのゴルファーはスコアにこだわってゴルフをしているはずです。

にも関わらず、サラゼンは初心者にはスコアを付けることに対して否定的です。
ボクも初心者とラウンドする時はまずスコアを付けさせません。スコアを付けることよりももっとやるべきことがあるからです。

それは何か?

サラゼンが言うように基本を理解してもらうことも大事ですが、実は、コースでのプレーの仕方を学んでほしいからです。ゴルフはボウリングのようにレーンを占有するわけではありません。初心者から上級者まで様々なゴルファーが同じフィールドでプレーします。例えるならば、スキーやスノボと同じです。

そうです、初心者にとって一番大事なことはフィールド(コース)を独占しないこと。他のプレーヤーに迷惑をかけないでプレーすることです。スコアを気にしながらプレーすることよりも、プレーの進行を意識した方がゴルフを楽しめるし、上達につながると思っています。

1ホールで使える時間は10~12分。4人のプレーヤーがこの時間内でホールアウトするための感覚を最初の内にインプットすることが重要なんです。ボクはハーフコース振興協会を主宰していますが、ここでの会則は2つだけ。ひとつは9ホールのコース、9ホールのプレーを楽しむこと、もうひとつはスロープレーしないこと。走らないでハーフ1時間40~50分でのプレーを義務付けています。プレータイムを強く意識してほしのは、他のゴルファーに迷惑をかけないこともありますが、実はプレータイムを意識した方が、スコアも確実に良くなると思っているからです。ゴルフも仕事も時間を限った方が、無駄を省けます。無駄を省いた方が余計なことをしなくなる分だけ、スコアを浪費を減らせます。

では、どうすれば時間の無駄を省けるのか?

まずは、やるべきことを減らしましょう。素振りを3回するなら1回にすればいい。プリショットルーティーンなどの儀式も可能な限り省きましょう。構えたから打つまでは「3秒以内」にしましょう。ボクは初心者には素振りしない方がいいですよとアドバイスします。特にパットは素振りをさせません。ボールの前にアドレスしたら、自分で距離をイメージしてもらい、そのイメージに対してボールを打ってもらう。この方が距離感の感性が磨けるからです。

初心者にはクラブの本数を減らすこともアドバイスします。最近は初心者もフルセット(14本)でプレーするのが当たり前ですが、クラブが多いとクラブ選択に迷い、迷うことで時間がかかります。極端なことを言えば、パターと6番アイアンだけでプレーするぐらいで構いません。これでかなりプレータイムを短縮できます。6番アイアンだけのプレーは坂田信弘プロがジュニアを教える時にやっていたことですが、すごく理に叶っています。今、ツアーで活躍している笠りつ子プロも、上田桃子プロも小学生低学年の頃は6番アイアンとパターだけで、名門、熊本ゴルフ倶楽部をプレーしていました。ちなみに坂田塾ではスコアが良くなるほどに使えるクラブの本数が増え、70台が出ると14本でプレーできるのです。この坂田プロの教え方は合理的ですし、ゴルフの感性、コースマネジメント、そして距離感を養うことができます。

ボクもクラブを試打する時やスイングチェックの時はスコアは付けません。スコアは付けませんが、一打一打集中しています。1人でプレーする時も絶対に2球は打ちません。コースに出たらいつでも1発勝負。ドライバーを試打する時も、パターを試打する時も、そして自分が作ったシャフト千葉市民ゴルフ場で試打する時も、いつも打つのは1球だけ。1球しか打てないというプレッシャーの中でクラブやシャフトをテストすることで、クラブの性能を見極めることができるし、自分との相性が分かると思っているからです。

アナライズW65ブラック。ヘッドスピード45以上用に作りました~(▼▼)b

アナライズW65ブラック。ヘッドスピード45以上用に作りました~(▼▼)b

ゴルフの基本とは何か?

正しいスイングを身に付けることも大事ですが、それと同じぐらいプレーの仕方を身に付けることも大事です。初心者だから、ゴルフが上手くないからハーフ3時間以上かかっても良いとは、ボクは思いません。初心者でも、ゴルフが上手くなくても、早くプレーすることは可能です。それには、スコアを付けないこと。ハーフ50台ぐらいで回れるまではスコアを付ける必要はありません。そんなことよりも、ハーフにパーが何個取れたとか、ボギーが何個とれたかにこだわった方がいい。そしてダブルパー以上叩いた時は、そのホールはボールをピックアップ。ギブアップしましょう。ゴルフはもともとストロークプレーではなくてマッチプレーの競技でした。マッチプレーだと考えれば、ギブアップは何ら悪いことではありませんし、なんら引け目を感じることもありません。スコアに一喜一憂したい気持ちは分かりますが、初心者にとって一番大事なことはプレーの進行に支障をきたさないこと。これがちゃんとできれば、そのゴルファーは立派なゴルファーです。

んじゃ(▼▼)b

 

 

 

 


2013年04月01日スイングのウソ、ホント その4 「正しいコックとは?」

昨日の女子ツアー、20歳の堀奈津佳が逃げ切りツアー初勝利しました。ルールの解釈で色々と物議があったみたいですが、競技委員が「無罰」と裁定を下したわけですから、その時点でプレーヤーには責任はないと思います。かつて日本オープンでは今野康晴プロが優勝争いの最中、「競技委員の裁定で2打罰」を受けてましたが、彼はその裁定を潔く受け入れました。ゴルフは自分自身が審判と言われますが、競技会においては競技委員が必ずいます。日本オープンであれ、ゴルフの場の月例競技であれ‥‥。

プレーヤーは競技委員の裁定に従うのがルールです。ルール専門家のマイク青木さんも、今回の件で問題があるとすれば日本女子プロゴルフ協会側にあるとフェースブックでコメントされています。
さて、今日のテーマはスイングの善し悪しについて。
格好いいスイングと格好悪いスイングは何が違うのか?
癖のないスイングと癖があるスイングはどこが違うのか?
自然に見えるスイングと不自然なスイングは何が違うのか?

前回のブログ(3月30日)で、ハーフバックの正しい形について説明しました。ヘッドをインに引き過ぎているのか、オンプレーン(シャフトプレーンに沿って上がった状態)になっているのかはハーフバックの位置で確認できます。

飛球線後方から見てシャフトが地面と平行、正面から見てもシャフトが地面と平行なポジションがハーフバックです。

ハーフバックの画像

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ここでヘッドがシャフトプレーン上にあるのが正しい形ですが、もちろん許容範囲はあります。ヘッド一個分ぐらいは前後に外れても問題ありません。インに引きすぎると、ハーバックでヘッドはシャフトプレーンよりも内側に入ります。アウトに上げ過ぎると、ハーフバックでヘッドはシャフトプレーンよりも外側に位置します。どちらも好ましくない形ですが、二者択一で言うならばアウトに上がる方が良いです。アウトに上がっている場合、シャフトクロスのトップになりにくいこと、そしてダウンスイング前半でヘッドをプレーンに乗せやすいからです。代表例としてはジム・フューリックや青木功プロ。二人ともテークバックはアウトに上がっていますが、ダウンでヘッドはちゃんとプレーンに乗っています。

対して、インに上がってしまうスイングには未来がありません。インに引きすぎるとシャフトクロスのトップになりやすく、そしてダウンスイング前半でヘッドがプレーンに乗りにくい。いわゆるアウトサイド・イン軌道のカット打ちになりやすいからです。ちなみに、今どきのドライバーはヘッドが大きくて重心距離が長い。シャフトクロスになってしまうと、重心距離の長さをもてあますことにもなって、プッシュアウト、スライス、引っかけが出やすくなります。

ハーバックのポジションではもうひとつチェックポイントがあります。それは手首のコック。手首のコックについては、プロの中には「自然にできる」「意識しなくていい」と教える人もいます。確かに意識しなくてもできる人はいますが、アマチュアのスイングを分析すると、そんな人はほんの一握り。アマチュアゴルファーの2割以下でしょう。それ以外の人達は誤ったコックをしているか、もしくは手首のコックがちゃんとできていません。いわゆるノーコックで上げている人が少なからずいます。加えて、ノーコックで上げている人の中には、

「手首を使う=悪い動き」

と決めつけています。高校生にはバイクは危険。だからバイクには乗らせない、みたいな感じで‥‥手首のコックをかなり悪者扱いしています。

確かに、手首を誤って使ってしまうと見た目に格好悪いスイング、美しくないスイング、球がちゃんと飛ばないスイングになる確率がグンと上がります。しかし、手首を使わないテークバックにも問題が「大あり」なんです。テークバックで手首を固定するとヘッドをインに引きやすくなってきます。テークバックで不可欠な右手と左手の位置関係を変えることもしづらくなるのです。そして何より、テークバックで手首を完全固定してしまうとプレーンに沿ってヘッドを上げづらくなるのです。

ツアープロのスイングを見ていると、ほとんどのプレーヤーはハーフバック付近で手首をコックが入っています。手首をコックすることでヘッドをプレーンに沿って上げています。本人に自覚があるか無いかは別にして、手首を使った方がオンプレーンに沿って上げていきやすいからです。

では、正しい手首のコックはどんな動きなのか?

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それを実感してもらうのに役立つのがこのドリル。ボクはゴルフの竪琴を使ってやってますが、ゴルフクラブでも可能です。ボールに入ったカゴ等、重たい物をヘッドで持ち上げてみましょう。これをやってみると、手首をちゃんと使えるかどうか、誰でも即座に簡単にチェックできるのです。

手首のコックの答え合わせは、水曜日か木曜日にやりましょう。
んじゃ(▼▼)b

関連記事リンク

「誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント  その1」

「誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント その2」

「誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント その3」


2013年03月31日テーラーメイドR1を丸裸にしてみた‥‥

白いヘッドでお馴染みのテーラーメイド。その最新モデルとなるのがこれっ。

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モデルチェンジで名前がR11sからR1になりました。数字を増やすのかと思いきや数字を減らしてのネーミング。テーラーならではではの販売戦略の上手さを感じます。R1については、ゴルフダイジェストオンラインですでに試打インプレをアップしています。なので、このブログではメーカーさんがあまり言わない(言いたがらない)ことをレポートしましょう(笑)

まず、R1で特徴的なのはヘッド重量。日本モデルは約207gと非常に重く、平行物となると約211gと超重くなっています。どちらもシャフト先端に装着したスリーブ含んだ重量ですが(写真は古いスリーブを秤に乗せてますが、新しいスリーブもほぼ同じ重量)、この重さは市販トップクラス。なのにテーラーはヘッドの重さについては、なぜかアピールしていません。重ヘッドをアピールしているピンのG25ですら「205g」。R1は市販で一番重いヘッドかもです。ちなみに、国内メーカーのダンロップは7代目ゼクシオでヘッドの「重さ」をアピールしていますが、ヘッド重量は190g台。R1に比べるとかなり軽いヘッドです。ゼクシオの場合、前作よりも5g重くなっているので、重さをアピールしているのでしょう。

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R1のもうひとつの特徴は重心距離。

スリーブが付いた状態で重心距離を計測してみると‥‥約36.5ミリ。体積460CCのヘッドとしては重心距離は短めです。ロケットボールズの重心距離が40ミリをかなり超えていることを考えると、ヘッドの操作性が高く仕上がっています。

では、R1は捕まりが良いかというと‥‥捕まるタイプのドライバーではありません。重心距離は短めですがスイング中にヘッドが返りづらい挙動を感じます。加えて、フェースアングル(フェース向き)が超オープン。ノーマルポジションでのフェースアングルは-3度。この強いオープンフェースのため、ストレートを打つつもりでスイングしても捕まりません。インからあおり気味に打って、ようやく軽いドローになります。ソールのダイヤルを回転させるとフェース向きを調整できますが、これはヘッドの座りを変えているだけ。、本当のフェース向き(シャフトの装着方向)が変わるわけではないので、捕まるようにダイヤル調整しても、ボールの捕まり具合はほとんど変わりません。ちなみに、ヘッドを1ミリでも浮かせて構えたら、ソールのダイヤル調整はなんの意味も持たなくなります。

R1はロフト調整できるのがセールスポイントになっていますが、R11同様、ロフトを変えるとフェース向きも変わります。テーラーに限らず、カチャカチャ方式の場合、シャフトの装着方向を変えていることでロフトを変えているからです。例えば、ロフトを増やす方向に調整すると、シャフトを左から装着することになります。結果、リアルロフトが増えると同時にフェースもフックになります。逆もしかり、ロフトを減らす方向に調整すると、リアルロフトが減って、フェースもオープンの度合いを増します。ゴルフ雑誌「EVEN」の試打企画でR1を打った時、マーク金井がもっとも良いデータが出たのは12度に調整した時でした。12度にした時、フェース角が-0.25度、リアルロフトは11.75度。フェースの向きがほぼスクエアになって捕まりが良くなったことが「飛び」につながったのです。

そしてR1は低重心でディープフェース。有効打点距離が長いクラブなのでオートマチックに低スピン弾道が打てる。このためロフトは11.75度でも吹き上がらない。これも「飛び」につながったのだと思います。
ちなみにボクは今、アナライズのW65+を装着してR1を使ってますが、設定は10度のアップライトポジション。ライ角をアップライトにして捕まりが良くなるようにしました。12度に設定しなかったのは、コースに出た時は低めの弾道を意図的に打ちたいから。無風やフォローの風の時よりも、アゲンストの風が吹いた時に「飛ぶ球」「強い球」を打ちたい。だから最適なロフトよりも1度ほど少ないロフトをチョイスしているのです。

平行物を新橋のジーパーズで購入したので、ヘッドは日本仕様と同じ重量に調整しました。米国仕様は1gと10gのネジがついているので、それを1gと6gに変更しました。米国仕様は値段が安いのが魅力ですが、アマチュアには211gのヘッド重量は‥‥重くて手に負えない可能性が高いです。もし平行物のR1を使っていて、「ちょっとしんどい」「重くて振り切れない」と感じているならば、ネジ交換でヘッドを軽くすることをお勧めします。10gのネジを抜いて6gのネジを装着するだけで、ずいぶんと振りやすくなるでしょう。
んじゃ(▼▼)b


2013年03月30日誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント その3

良いスイングと悪いスイングはどこが違うのか?

格好いいスイングと格好悪いスイングは何が違うのか?
癖のないスイングと癖があるスイングはどこが違うのか?
自然に見えるスイングと不自然なスイングは何が違うのか?

前回のブログ(3月25日)で、テークバック前半部分はクラブのライ角度を維持することが大事だと説明しました。インサイドに引き過ぎたり、アウトサイドに上げ過ぎるとライ角度が崩れます。最初の1mぐらいは手元もヘッドも飛球線に沿ってほぼストレートに動くのが好ましく、これでライ角度がキープできると書きました。

スイングは円運動とイメージしている人にとっては、ヘッドと手元がパラレルな状態で真っ直ぐ後ろに引こうとすると‥‥「とてつもなく外に上がる」感じになるでしょう。そして、もの凄く気持ち悪い。その違和感たるものや、右利きの人が生まれて初めて左手に箸を持ってご飯を食べるのと同じか、それ以上です(笑)。この強烈な違和感、錯覚を取り除く一番効果的な方法は、動画でチェックしながらテークバックの軌道をチェックすること。自分の感覚に頼る限りスイングは変わりません。本当にスイングを変えたいならば、外の目(客観的視)に頼ることが極めて重要です。ボクも調子が悪くなるとテークバックがインに上がりやすいのですが、そんな時はボールを打ちません。ビデオとにらめっこしながら、ひたすらテークバックだけを練習。1回上げるごとに動画をチェックし、軌道をチェックしてます。なので、テークバック30回練習するのに30分以上の時間が必要です。

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アドレス時のシャフトプレーン

オンプレーンのテイクバック

オンプレーンのテイクバック

 

手もヘッドもプレーンのイン側に入っている

手もヘッドもプレーンのイン側に入っている

手はプレーンよりアウト側に、ヘッドはイン側に

手はプレーンよりアウト側に、ヘッドはイン側に

ちなみにツアープロのテークバックをチェックしてみると、昔はインに上げているプロも少なからずいましたが、最近はほとんどいません。ビデオでスイングチェックするのが当たり前になったことで、プロのほとんどはプレーンに沿ってヘッドが上がっています。

では、なぜインに引き過ぎるのはダメなのか。

ゴルフはテークバックでボールを打つわけでない。ダウンスイングが良ければ、テークバックは個性があってもいいのではないのか?

そう考える人もいるみたいですが、ボクはこの考え方に賛同できません。テークバック前半でヘッドをインに引き過ぎると‥‥クラブはシャフトプレーンの下側(内側)居続けます。こうなってしまうと、テークバックの後半部分で、ヘッドを急激にプレーン上に持ち上げることになるのです。プレーンの下にいたままではトップまでクラブが上がらないからです。インに引き過ぎる人ほど、テークバック後半でクラブを急角度で持ち上げることになって‥‥

・シャフトクロスのトップ
・トップで右ひじが大きく空く
・トップでフェースがオープンになる

そうです。テークバック前半でインに引き過ぎる人は、誤った形のトップを作る可能性が非常に高くなるのです。そして誤ったトップを作るほど、ダウンスイングも誤った形になる可能性が極めて高くなるのです。今、トップの形はレイドオフな状態が良いと言われていますが、テークバック前半でヘッドをインに引き過ぎてしまうと、レイドオフからどんどんかけ離れ、真逆のシャフトクロスになってくるのです。

ヘッドをインに引き過ぎているのか、オンプレーン(シャフトプレーンに沿って上がった状態)になっているのかはテークバックの前半、そしてハーフバックの位置でチェックします。ハーフバックとは飛球線後方から見てシャフトが地面と平行、正面から見てもシャフトが地面と平行なポジションです。

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テークバック前半では手元とヘッドはほぼ平行に動きますが(手元よりもヘッドは外側に位置する)、ハーフバックの位置では手元もヘッドもシャフトプレーンにほぼ重なっているのが正しい形。許容範囲としてはヘッドが1個分くらいシャフトプレーンの上下に外れているぐらいです。

ハーフバックの位置でヘッドがプレーンよりも上や下に外れているならば、ボールを打つことよりも、軌道修正が大事です。やるべきことは左手と右手の使い方を正しく理解すること。右手と左手の役割分担を知るのに役立つのがゴルフの竪琴です。両手を写真のように上下、そして間隔を空けてクラブを持つと、左手と右手は同じ方向に動いてはダメなことが直感的に分かってくるからです。

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右肘を体に引き付けてテイクバック

左手は真っ直ぐ平行移動する感じで良いのですが、右手は右ひじを体に引きつけるように動かす。テークバックの始動ととも右手は少しづつ体に近づけていく。ハーフバックの位置では両方の握りコブシが横一直線になっている。これがちゃんとできると、オンプレーンにヘッドが上がりやすくなるでしょう。

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関係過去記事 ↓

「誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント  その1」

「誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント  その1」


2013年03月29日パターの打感はどこで決まるのか?

一昨年の秋にSSウエッジを設計&発売し、昨年秋にはSSウエッジの流れを汲んだSSアイアンを設計&発売。どちらも、クラブメーカーのリンクスさんからの発売で1本9800円。アンダー1万円にこだわったのは、ベテランゴルファーには衝動買いしやすい価格設定、初心者には買いやすい価格で提供したかったからです。どちらもヘッド素材はステンレスですが、ライ角、ロフト角が調整可能。リーズナブルなクラブだからと言って、ライ・ロフト調整が出来ない融通の利かないクラブは作りたくなかったからです。

そんなマーク金井が、今、クラブ設計の最終段階の入っているのが3パットを確実に減らせるパターバンカー専用サンドウエッジ。どちらもリンクスから5月頃発売を予定しています。価格は予定ですが、バンカー専用SWが9800円、パターが14800円ぐらいを考えています。

パター、SWとも設計で一番こだわったのは、これまでボクが設計してきたクラブ同様、ミスを軽減させるだけでなく、スイングに好影響が出るクラブを作ること。パターにおいては3パットを減らすというのがミッション。それをなしえるために考えたのが、2メートル以内のショートパットを正しく打てるパターを作ること。そしてアマチュアに多い、インパクトで手首をこねて打つのを解消できるパターを作ることを考えました。そのノウハウについてはこれから追々説明していきますが、今日は試作のパターヘッドが3つ届きました。

何をチェックするかというとフェースに入ったミーリング、フェースに刻まれるミーリングの深さをどれぐらいのピッチに仕上げるのかを決めることです。
パターの場合、フェース面に樹脂などを埋め込むと打感はソフトになります。鉄よりも軟らかい素材をフェース面に採用すると、インパクトの感触がソフトになるからです。ただし、フェース面に樹脂などを埋め込むとボールの転がりづらくなったり、インパクトの感触が希薄になる場合が少なからずあります。

写真 (41)

そして打感をソフトにするもうひとつの方法、それはフェース面にミーリング跡をわざと残すこと。樹脂フェースを採用しなくても、フェース面をミーリング仕上げにすると、打感はソフトになってきます。スコッティ・キャメロンのパターは打感がソフトなことで定評がありますが、それをなしえているものフェース面がミーリング仕上げになっているからに他なりません。

では、なぜフェース面にミーリング処理を施すと、打感はソフトになるのか?

諸説色々とありますが、深いミーリング処理を施すとインパクト時にボールが潰れやすくなってきます。その結果としてインパクト時に、ボールとフェース面の接着面積が減り、その結果として打感はソフトになってくるのです。

ゴールドファクトリーさんのHPには、ミーリングが及ぼす影響について、こう書いてあります。

「目の粗さは深いほどボールが潰れてくっつく時間が長くなるので、フェースの向きよりも振った方向に飛び出しやすくなり、細かいほどボールが潰れづらく、球離れが早くなるので、振った方向よりもフェースの向いている方向に飛び出しやすくなります」。
「打った時の感触ですが、粗目の場合はボールが潰れるのでボールが柔らかく感じます。細目になるほどボールが潰れづらく、力の伝道率が高くなるので、パターが柔らかく感じます」(ゴールドファクトリーHPから引用

それが本当かどうか確かめるために、ミーリングの深さが異なる3つのパターヘッドをリンクスさんに作ってもらいました。0.1mm、0.15mm、そして0.2mmです。たかが0.05ミリの違うと思うかも知れませんが、実際に手で触ってみると全然違います。指の腹の部分でフェース面を擦ってみると深くなるほど指の腹が引っかかってきました。

写真 (42)

 

ボクが採用したいミーリングの深さはほぼ決まっていますが、ゴルファーとしては実際に打ち比べてテストしてみたい。明日か明後日、ミーリングの深さが転がりに及ぼす影響をじっくりとテストしてみたいと思います。
んじゃ(▼▼)b