「適正重量について真面目に考える その1」←前回のブログ
すごく地味なテーマにもかかわらず‥‥反響の大きさに驚いてます。
今回もクラブの適正重量について話を続けますが、ここ数年疑問に思っているのが‥‥
「上級者=重いクラブ(重いシャフト)」
「アベレージ=軽いクラブ(軽いシャフト)」
という重量設定。例えば、来年モデルを見ても国内老舗メーカーのM社の場合、上級者向けには
66gのシャフトが装着され、クラブ重量は約320g
他方、アベレージ向けとなるとシャフトがグッと軽くなって(数年前の女性用と同重量)、
シャフト重量は50gを大きく下回り、クラブ重量も290g前後。M社だけでなく、ほとんどのクラブメーカーはこれと同じ戦略をとっており、06年のメーカー主力モデルのほとんどは、シャフトが45~50gぐらいで、ドライバーのクラブ重量は
290g前後!!!
推察するに、上級者の多くはアベレージゴルファーよりもヘッドスピードが速い。ヘッドスピードが速い人はパワーがある。パワーがあればクラブ(シャフト)はちょっと重めの方が適している‥‥他方、アベレージゴルファーはヘッドスピードが遅い。ヘッドスピードが遅い人は非力。非力ならば軽い方がヘッドスピードを上げて、飛距離を伸ばせる。という図式になっている感じがしてなりません。
確かに、この図式に当てはまる人もいると思いますが、ボクの中では「ヘッドスピードが遅い=非力」というのは、ちょっと違うような気がしてなりません。練習場でウオッチングしても、初中級者の場合、「正しいスイングを理解していない」、「単にゴルフに不慣れ」なために、体力は普通なのに(パワーがあるのに)ヘッドスピードが遅い人が少なくないからです。
加えて、そういう人の多くは適正重量のクラブを使うことの意味を知らないだけでなく、アンダースペック(必要以上に軽い)クラブを使ってしまうために上達を妨げている場合もある。
具体的に言うと、自分のパワーよりも軽いクラブを使ってしまうと、テークバックで体をしっかり使いづらくなります(手先でクラブを簡単に操ることができるので)。クラブ設計家の竹林&松尾さんから教わりましたが、テークバックが始まればクラブに慣性の力が働きます。結果、重さがあるクラブの方がこの慣性の力が強く働き、クラブによって体が引っ張られ、体しっかり作ったトップが作れるのです。
それだけではありません、クラブが軽すぎると‥‥初心者のみならず中級者にも多い
ダウンで左手が浮いて、「シャフトが寝る」「先っぽに当たる」ミスが出る危険性も高くなるんですわ~。
その理由については次回、カキコします。
んじゃ。