マーク金井blog

2016年08月08日超私的な考察 多くのアマチュアが、コースに出ると自分の実力を出せない理由とは!?

4年に1度のスポーツの祭典、オリンピック。今回は南米で初めての開催、ブラジルのリオデジャネイロで熱戦が繰り広げられています。柔道の軽量両級では男女とも銅メダル。競泳では、400M個人メドレーで、荻野選手が金メダル、瀬戸選手が銅メダル。競泳でのW表彰台は、なんと60年ぶりとのことです。重量挙げでも三宅選手が腰痛にもかかわらず2大会連続のメダル。見事、銅メダルを手にしています。

オリンピックを観ているとスポーツは自分との戦い、プレッシャーとの闘いであることをひしひしと感じます。国を背負い、そして多くの競技が1発勝負。失敗した選手がリベンジできるのは4年後ですし、4年後に選手として出られる保証もありません。どれだけプレッシャーがかかっているのかは、我々には到底想像も及びません。

 

オリンピックを観ていると、我々がゴルフで感じるプレッシャーは微々たるものです。スコアが悪いと悔しくなったり、落ち込んだりしますが、すぐに次のラウンドでベスト更新を狙えるチャンスがあるからです(競技ゴルフはそう何度もないので、オリンピックに近いプレッシャーがかかると思います)。

 

にも関わらず、アマチュアの多くは、コースに出るとプレッシャーに押しつぶされてスコアを大きく崩したり、日頃の力が出ないと嘆いている人が多数います。自分の実力よりもいいスコアが出る人よりも、自分の実力以下しかスコアが出ないと感じている人の方が圧倒的に多いです。

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そこで今回は、なぜアマチュアの多くは、ゴルフは自分の実力を出し切れないのかについて、超私的に考察してみたいと思います。

コースで自分の実力を出せないと感じている人の多くは、、、

 

練習場のナイスショット=自分の実力

 

と評価しています。練習場で打てた最高のショットが自分の実力(100点満点)で、コースでもそれを目指しています。気持ちは分らなくもないですが、練習場とコースはまったく違います。練習場は平らだからやさしいと言うのもありますが、何よりも練習場は次から次にボールが打てます。対して、コースはいつでもどこでも1発勝負。「今のは練習だからノーカウント」と言うわけにはいきません。

 

 気楽に打てる環境下でのナイスショット。

 

これを自分の実力と評価してしまうと、コースに出た時、途端に苦しくなりことはあってもリラックスできません。自分で自分のハードルを上げることになり、自分に対して必要以上のプレッシャーを掛けてしまいますし、そうなるほどコースに出た時、自分の実力も発揮しづらくなります。厳しい現実を突きつけてしまいますが、「練習場で打てたナイスショットの半分ぐらいが自分の実力」と思って下さい。自己評価を下げるだけで、「自分の実力が発揮できない」というフラストレーションはかなり解消されます。

 

そして、もうひとつ大事なポイントがあります。

 

コースに出てプレーしている時は、自分と戦うのではなく、コースと戦って下さい。先般、ラウンドセミナーを実施した時に思ったのですが、練習熱心な人、真面目な人ほど、コースとではなく、自分と戦い過ぎています。

 

例えば、ティショット。トップしても引っかけても、コスリ球を打っても、セカンドショットが打ちやすい場所に運べれば、そのティショットはナイスショットです。セカンドが打ちやすい場所にボールがあるという事は、コースをちゃんと攻略できているからです。
しかし、自分と戦っているゴルファーは当たりが悪いことに対して、自己評価しています。「今のは薄い当たり」「今のは引っかけた」「コスリ球になって距離が落ちた」などと、自分を卑下しています。こんなマイナスワードが出るのは、「本当の自分はもっといい球が打てる」というのがあり、それができないから、せっかくいい場所にボールを運んでも満足度が低くなっているのです。

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そして、コースとではなく自分と戦っている人には共通していることがあります。ショートホールのティショットで会心の当たりでグリーンオーバーしたり、ティショットがいい当たり過ぎて飛びすぎてラフに入っても、自己評価を下げません。「飛びすぎた」とか口では不平を言いながらも、なぜか機嫌が良いです。アプローチとかでもスピンが効き過ぎてショートした時でも、「上手く打ち過ぎた」なんてことを言ってます。説明するまでもありませんが、本気でコースと戦っているならば、上記のショットはすべて、コースとの戦いに負けているだけ。単なるミスショットに過ぎません。本当ならば、自分の下手さ加減を認めなければいけない局面です。

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ゴルフはボールを打っている時間よりも、ボールを打たない時間の方がはるかに長く、それゆえにメンタル面の影響が大きいと言われてます。確かにその通りなんですが、プロに比べると、アマチュアの多くは戦う相手を間違えているように思えてなりません。自分の実力が上手く発揮できないと嘆いている人ほど、練習場の自分と戦っているような気がします~。

 

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2016年08月07日超私的な考察、ゴルフクラブは一体どれぐらいの頻度で買い換えればいいのか!?

 

リオオリンピックが開幕しました。今回は史上最多となる205の国と地域から選手が出場しています。選手の総勢は1万人を超えています。開会式では日本は104番目に登場、338選手が金メダルを目指します。

マーク金井はテレビで観戦すると同時に、SNSでも観戦。ゴルフで出場している片山晋呉プロが、選手の立ち位置から数多くの写真をTwitterでアップされてました。片山プロの隣には巨漢の専属キャディのラジーフ・ブラサードさん(フィジー)も入場行進してました。

オリンピックは100年以上続いています。マーク金井は1964年の東京オリンピックから観戦してますが、毎回待ち遠しくてたまりません。理由は単純、オリンピックは4年に1回しか開催されないからです。サッカーのワールドカップも待ち遠しくてたまりませんが、こちらも開催は4年に1回です。

 

Face Book、Twitterではオリンピックのことで盛り上がっていますが、ゴルフ業界ではもうひとつ大きなニュースが飛び込んで来ました。世界を代表するスポーツメーカー、ナイキがゴルフクラブ、ゴルフボールのビジネスから撤退するということが公式発表されました。また、米国の大手量販店「ゴルフスミス」も倒産の危機に瀕しているというニュースも入っています。

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この2つのトピックはまったく関係ないように思われます。ゴルフ業界は競技人口が減っているから景気が悪いと言われてますが、まったく無関係とは言い切れません。ゴルフクラブが売れなくなった理由のひとつに、頻繁なモデルチェンジがあるからです。ナイキがクラブ事業に参入したのが1998年。今から18年前です。実は、この直後ぐらいから、クラブの売り方がかなり変わってきました。それ以前に比べると、モデルチェンジのサイクルが早くなり、多くのメーカーが1年ごとに新しいモデルを出し始めたのです。それまではモデルチェンジのサイクルは2年以上だったことを考えると、次から次に最新モデルが出ています。

 

モデルチェンジが毎年というのは、、、オリンピックが毎年開催されるようなもの。待ち遠しさとか、ありがたみというのが薄れてきました。
ギアマニアにとっては新製品が次々と登場するのは好ましいことですが、すべてのゴルファーがギアマニアとは限りません。プレーに支障がなければ使い続けるゴルファーも数多くいます。

 

そこで今回はクラブの耐用年数、買い換えるタイミングについて超私的に書いてみたいと思います。

 

まず、パターに関しては、耐用年数はかぎりなく長いです。ボールを強く打たないのでヘッドもシャフトもほとんど摩耗しません。グリップが経年変化で劣化するぐらいなので、グリップ交換をすれば50年前のパターも使えます。マーク金井は1960年代のウイルソン、1970年代のピンパターを所有してますが、今でも全然現役です。

ウエッジとアイアンに関しては、使用とともに溝とシャフトが摩耗します。使用頻度によっても異なりますが、アマチュアがプレーするのであれば6年ぐらいは全然大丈夫です。溝がすり減って無ければ8年使えます。グリップについては摩耗に加えて経年変化もあるので、1年に1度ぐらいの頻度で交換するのが望ましいです。

アマチュアの多くはアイアンを4~6年ぐらい使います。もちろんそれ以上長く使っている人も少なからずいます。

 

UT、FW、ドライバーに関しても、6年ぐらい使っても性能が大きく劣化することはありません。普通に使えます。カーボンシャフトはへたってくるといわれてたりましが、アマチュアゴルファーの使用頻度であれば、6年ぐらいでへたることはありません。ただしグリップは経年変化で劣化します。こちらも1年に1度はグリップ交換することをお勧めします。

 

松山英樹プロが使っているドライバー、ZR-30は2008年モデルです。世界のトッププロが8年前のドライバーを使ってしまうと、、、、クラブメーカーは痛し痒しです。「最新が最善」をアピールしづらくなるからです。

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写真はgolfwrx.comより転載

今どきのゴルフクラブはグリップをまめに交換すること、雨などで濡れた後、きちんと水分を拭き取っておけば、8年ぐらい使えます。ただし注意してほしいのが、車のトランクに入れっぱなしにしておかないこと。夏場のトランク内は高温多湿。高温も湿気もクラブに大きなダメージを与えてしまうからです。

 

最後にクラブの買い換えですが、買い換え時の目安は、、、、

 買い換えたくなったら買いましょう。
 合わないと思ったら、買い換えましょう。

 

新しいから買い換えるというのもありですが、替えたい時が替え時です。ちなみに、マーク金井の場合、アイアンは3~4年使い続けます。毎年、買い換えることはありません。アイアンは使うほどに慣れてきますし、距離感も合ってくるからです。

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ウッドに関しては、ドライバーは1~2年、FW、UTは2~3年ぐらいの頻度で買い換えてます。ドライバーはテストの意味もあって毎年数本買います。FWとUTも毎年1~2モデル購入しますが、こちらもテストも兼ねて購入してます。

現在使っているクラブはドライバーとFWが2016年モデル、UTは2年前のモデル、アイアンとウエッジは3年以上使っています。

 

車は耐久消費財ということもあって、モデルチェンジのサイクルはオリンピックと同じく4年ぐらいです。カメラはそこまで長くありませんが、2~3年でモデルチェンジされています。これらに比べるとゴルフクラブのモデルチェンジのサイクルはあきらかに短いです。新しいモノが次々と出るのは魅力ですが、ゴルファーがクラブを買い換えるサイクルと合致しているとは言いづらいです。

 

40年前に比べると、ゴルフクラブは劇的な進化を遂げています。40年前のクラブと現在のクラブを比較すれば、明らかに現在のクラブの方が性能が高いです。しかしながら、短いスパンで考えると、ルールの問題もあって劇的な変化を遂げているとは言いづらい。
ゴルフクラブの寿命の長さを考えると、現在はゴルフクラブが売れないというよりは、クラブが供給過多になっていると見た方が打倒でしょう~。

 

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2016年08月05日超私的な提案、オリンピックに適したゴルフ場とは、どんなゴルフ場なのか?

アナライズからお知らせ

8月7日(日)まだ間に合います

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リオオリンピックがいよいよ開幕します。ゴルフで出場する片山晋呉プロは開会式にも出ます。1964年からオリンピックを見ているので、すでに50年以上オリンピックを見ていますが、一緒に仕事をした人が選手として出るのは初めてです。いつもにもまして、今回の開会式はテレビの前にかじりつきたいと思います。

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リオに到着した片山晋呉プロ。写真はGDOより転載、↑関係記事は写真をクリック

 

今回、112年ぶりにゴルフがオリンピック競技として復活しましたが、開催コースはオリンピック用に作られています。GDOによると、、、

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GDOより転載 コース図詳細は↑をクリック

コースは男子7133ydで、女子6314ydのパー71。パー5は4つだが、パー3が5つある。芝は、ティとフェアウェイが高麗芝の一種である「ゼオン・ゾイシア」(Zeon Zoysia)で、グリーンは「シードワーフ」(Sea Dwarf)という品種のパスパラム芝。平坦な敷地にレイアウトされたコースだが、フェアウェイとグリーンがアンジュレーションに富み、ティショットは比較的寛容ながら、グリーンを狙うショットに高い精度が求められる設計となっている(以上、GDOニュースから引用)

 

オリンピックでは、開催国が開催に合わせて様々な競技施設を作りますが、土地が一番必要なのはゴルフでしょう。市街地でやる競技ではマラソンがありますが、マラソンは街中を走るので、わざわざコースを作る必要はありません。ゴルフの競技場(コース)を作ることは、オリンピック競技の中でももっとも大変な事業です。

 

ちなみに、2020年の東京オリンピックは、今の所、霞ヶ関(埼玉県)で開催することが予定されています。「東京でやるんだから、若洲ゴルフリンクスがいい」という意見も出ていますが、マーク金井が東京都知事ならば、迷わず、、、

 

 現存のコースで実施するならば軽井沢72。

 

軽井沢ならば夏でも暑くありません。2年前に世界アマチュア選手権を実施した実績もあります。加えて、新幹線を利用すれば東京からのアクセスもすこぶるいいし、宿泊や練習施設のインフラも整っているからです。霞ヶ関は非常にいいコースですが、都心から公共交通機関で向かうには、軽井沢よりも不便です。

 

そして、もしも本当にゴルフを普及させることを考えているならば、リオオリンピックと同じく、オリジナルのコースを作ってみたいです。ゴルフの普及を本気で考えているならば、求められる条件は2つです。

 

  • アクセスの良さ
  • 観戦のしやすさ

 

ゴルフに比べるとフィールドは狭いですが、野球場はこの2つを満たしています。東京ドーム、神宮球場、横浜球場、甲子園球場、、、ざっと上げても便利な所ばかり。加えて、野球は椅子に座って観戦できます。オリンピックもそうで、陸上競技、水泳、体操、柔道、レスリング、ボクシング、バレーボール、サッカー、、、、すべて椅子に座って観戦できます。マラソンは椅子に座ってみることはできませんが、街中を走るのでチケットいらずで手軽に観戦できます。

 

では、ゴルフはどうすればいいのか?

 

ヒントは全英オープンにあります。全英オープンはほとんどのホールに巨大がスタンドがあります。ゴルフの場合もホールを囲むようにスタンドが作れるようなコースにします。そして、スタンドに座っている人が見やすくなるようにするため、

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写真はGDOより転載 GDOの記事は写真をクリック↑撮影はJJ田辺カメラマン

 

6ホールのコースを作り、選手は6ホールを3回プレー

 

18ホールのコースだと、スタンドからだと1回しか見ることができません。でも、6ホールならば3回も見ることができるのです。加えて、6ホールならば土地の広さは18ホールの3分の1。土地代、そしてコース造成地を大幅に少なくできます。

 

それだけではありません。6ホール単位のコースを作れば、オリンピックの後、パブリックコースとして解放して運営すれば、収益も見込めます。ゴルフをこれから始める人を増やせるだけでなく、有効利用もできるのです。

 

もちろん、6ホールといえどもコースを作るとなると土地を下がすのは大変なことです。どこでも作れるわけではありませんが、超私的に言わせていただくと、都内でアクセスが比較的良い場所はあります。例えば、調布市にある野川公園。ここは昭和49年まで、国際基督教大学(ICU)のゴルフ場でした。もともと18ホールのゴルフ場があった場所ですから、6ホールのコースを作ることは十分可能だと思います。他の候補地としては、都立の砧公園。ここも元々はゴルフ場だと聞いてます。

 

6ホールのコースというと突飛に思うかもしれませんが、国内にはすでに6ホール単位のコースがあります。日本で4番目に作られた旧軽井沢ゴルフクラブは、アウト、インとも6ホールです。

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旧軽井沢ゴルフクラブ

オリンピックはアマチュア競技ですが、ほとんどの競技場は選手がプレーする場所よりも観客席の方が広いのです。ゴルフの場合、これがまったく逆転していますが、やりようによっては改善可能です。東京オリンピックが野川公園や砧公園で開催されると思うと、ワクワクしませんか~。

 

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2016年08月04日超私的な考察、アイアンに打感の良さを求めるならば、ライ角調整は必要不可欠!!

昨日発表された、ピンの新製品、i-blade。バックフェースにはなんの衣装もなく、素っ気ないほどシンプル。iBLADEというロゴが小さく入っているだけです。プロトタイプなようなデザインは、一部メディアの間で「ピンらしくない」とも評されているみたいですが、その中身はピンらしさにあふれています。どこがどうピンらしいかというと、、、

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  • ヘッド素材はステンレス鋳造(軟鉄鍛造ではない)
  • ライ角のバリエーションが13種類
  • ソールのバンス角が大きい
  • ロフト角、長さ、グリップの太さも調整可能

 

基本的なスペックを紹介すると、、、

 

3番  ロフト20度  ライ角58.88度 バウンス角4度
4番     23.5度    59.63度      5度
5番     27度     60.38度      6度
6番     30.5度    61.13度      7度
7番     34度     61.88度      8度
8番     38度     62.63度      9度
9番     42度     63.38度      11度
PW     46度     64度        12度

 

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今どきの7番のロフトは30度前後。それを考えるとi-bladeはロフトがかなり寝ています。そして、ピンらしさを感じるのがバウンス角が大きいこと。7番で8度もあります。表記したライ角は標準スペック(カラーコードブラック)ですが、これに対して±5度ぐらいのバリエーションがラインアップしています。マーク金井は5番で約65度のライ角が適正ですが、これもピンならば普通に手に入るのです。ピンらしさの定義は人によって違うと思いますが、ここまでライ角を選べるアイアンは他にはありません。また、ここまでバウンス角をつけているのもピンならではです。

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もしもマーク金井が使うならば、ロフトは2度づづ立てて、シャフトはカーボンのMCI80を装着して使ってみたいです。番手は7番からPWです。5番と6番の代わりはUTかやさしいG25あたりを入れたいです。

 

 

さて、今日のエントリーもアイアンの打感についてです。前回のブログで書きましたが、
アイアンはジャストミートしても心地良い打感は手に入りません。ほとんどのゴルファーは芯よりも少し下で打った時に、心地良い振動(手応え)が手に伝わり、打感の良さを感じます。

 

そして、打感について付け加えると、もうひとつ手に伝わる振動があります。それは、地面を叩いた時に発生する振動です。ドライバーの高さにティアップしたボールと、マットの上に置いたボールを打ち比べてみると分ります。ソールがまったく地面に振れない時の方が、インパクト時に手に伝わる振動は少ないはずです。対して、ダウンブローにヘッドを入れて、ソールが地面にコンタクトした時は、心地良い手応えがあるはずです。

 

打感=振動

 

 

と考えると、地面を捕らえた時に発生する振動も実は打感に大きく影響しているのです。そして、ここからが大事なポイントですが、ソールが地面と上手くコンタクトできているかどうかは、ライ角によっても大きく異なるのです。

 

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プロのアイアンショットを見ても分るように、インパクトではソール全体が地面に設置しているのが好ましい状態です。アイアンはインパクトでソール全体が地面に設置した状態でボールを打つことが前提にデザイン(設計)されているからです。プロのターフ跡はほぼ長方形ですが、これはソール全体が地面に設置するライ角(適正ライ角)のアイアンを使っているからに他なりません。

 

 

察しの良い人ならば、もうお分かりでしょう。そうです。アイアンに打感を求めるならば、インパクトでソール全体が地面に設置するアイアン、すなわち適正ライ角なアイアンを使う必要があるのです。ピンはこの必要性が分っているから、昔も今も、ヘッドはステンレス鋳造であっても、ライ角が調整できるアイアンを作り、そしてライ角のバリエーションが豊富になっているのです。

 

 

i-bladeもしかりです。ライ角が自分に合っているアイアンと、合っていないアイアンを打ち比べると、「これって同じアイアンなの?」ってぐらい打ち心地、手応え、そして打感が異なります。マーク金井はわざと合わないライ角のi-blade(カラーコード、ブラック)と自分にあっているライ角のi-blade(カラーコード、シルバー)をコースで打ち比べましたが、打ち心地、手応え、打感はかなり違いました。ライ角が合っていない方は、芯で捕らえづらく、手に伝わる感触も今ひとつ。もちろん、方向性も安定しません。対して、適正ライ角のi-bladeの方は、芯で捕らえやすく、いい感じで捕らえると心地良い感触(振動)が手に伝わりました。

 

アイアンの性能、打感の良さを引き出すには、自分に合ったライ角で使うことが必要不可欠です。ライ角の調整が必要かどうかは、ソールに市販のライ角チェックシールを貼ると簡単にチェックできます。これで、ソール全体に接地跡が残っていればいいのですが、もしも、トウ寄りやヒール寄りにしか接地跡が残っていないならば、ライ角は合っていないと思って間違いありません。ライ角が合っていないアイアンを使うことは、上達の妨げになるだけでなく、本当の意味での「打感の良さ」も味わうことはできないのです~。

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2016年08月03日超私的な考察、ゴルファーがこだわるアイアンの打感の正体とは!?

毎週火曜日はインターネットラジオ、ソラトニワ、「マーク金井のしゃべらずにいられない!」のオンエア日。ゲストはピンゴルフジャパンの山口さんと、安斎さん。偶然にもラジオのオンエア日と、ピンの新製品記者発表の日が同日。お二人には、記者発表が終えるやいなや、その足で銀座のスタジオに足を運んでいただきました。

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今回の記者発表で紹介されたのは、プロ上級者向けのアイアン、i-BLADEと、ステンレスの削り出しで作られたパター、VAULTシリーズ。アイアンはS55の後継モデルとしての位置付けで、ヘッドは小ぶりでソール幅も狭く、ピンの中ではもっともシャープな形状。ミスに対するやさしさよりも操作性の高さ、ラフからの抜けの良さにこだわって作られています。キャッチコピーは、、、

 

  • プロも唸らせる打感とルックス
  • 隠された部分に優しさを凝縮
  • プレーヤー指向の極上アイアン

 

性能もさることながら、キャッチフレーズの最初に出てくるのが打感。i-bladeはゴルファーの感性に訴えかけているアイアンです。最後のプレーヤー指向というのは意味が分りづらいですが、恐らく、上級者指向という意味なんでしょう。

 

さて、この打感。

 

一般的にはヘッドの素材の影響が大きいと言われ、軟鉄鍛造と呼ばれるヘッドは「打感が良い」とされています。また、打球面(フェース面)が分厚くなっているほど、「打感が良い」と評価されています。

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しかし、ピンのi-bladeは、このどちらにも当てはまりません。ヘッド素材は軟鉄鍛造ではなくてステンレス鋳造です。フェース面も見た目は分厚い感じがしますが、実際は中空構造になっているので、従来モデル(S55)よりも肉薄フェースになっています。従来の常識とは違う素材、構造にも関わらず、「打感の良さ」を強くアピールしているのです。

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マーク金井も実際に打ってみましたが、確かに打感はソフトで、心地良い手応えが手に伝わりました。軟鉄鍛造のマッスルバックとは少し違った感触ですが、いい感じでボールをヒットすると、インパクトでは心地良い振動が手に伝わります。i-bladeは「打感の良さ」が際立つアイアンです。

 

 では、なぜi-bladeは軟鉄鍛造でもなく、フェース面が肉厚でもないのに、打感が良いと感じるのか?

 

超私的に言わせていただくと、「振動」の出方が良いのでしょう。ゴルファーがこだわる打感というのは、2つの要素によって構成されています。

 

 

  • ひとつは音(インパクト音)
  • ひとつは振動(インパクト時に手に伝わる感触)

i-bladeは手に伝わる振動が、ゴルファーにとって心地良く感じ、それが「打感の良さ」につながっているのだと思います。i-bladeの場合、ヘッドの下半分は中空構造になっていますが、その中は空洞ではありません。大型エラストマーCTP(樹脂)が貼っています。これにより余分な振動が抑制され、心地良い振動が手に伝わるのです。PXGのアイアンもそうですが、今どきのアイアンはヘッド内部を中空にし、中に樹脂を入れるモデルが増えてきています。

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打感の正体は音と振動ですが、アイアンの場合、芯で捕らえると「打感の良さ」を味わうことはできません。本当に芯で捕らえてしまうと(ジャストミートすると)、インパクト時にヘッドがブレないからです。ヘッドがブレないと振動の度合いも当然少なくなります。ティアップして打てば分ります。芯で捕らえると、手応えが希薄なるので何となく頼りなく感じるのです。

 

アイアンの場合、実は、芯よりも少し下で捕らえた時、多くのゴルファー(プロ、アマチュアを問わず)、手応えが良い(打感が良い)と感じます。ほんの少し芯よりも下で打つと、芯を外した分だけヘッドが上下にブレます。そしてブレが分だけ振動が手に伝わるのですが、それを多くのゴルファーは心地良く感じ、今のショットは「打感が良い」と表現しているのです。

 

 加えて、芯よりも少し下で捕らえると、インパクトでヘッドはロフトが減る方向(縦方向)に回転します。結果、縦のギア効果が働き、スピンも掛かりやすくなるのです。

 

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打感が良いアイアンでナイスショットを打つと、なんとも言えない心地良い感触が手に伝わります。しかし、これはジャストミートではありません。アイアンの場合、芯を少し下に外したショットをナイスショットと感じ、イメージ通りにスピンがしっかり効いたショットになるのです~。

 

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