マーク金井blog

2017年03月22日超私的な考察、ドライバーとパットとでは、どちらの方が芯で打つのが難しいのか!?

3連休の最終日、ガーラ湯沢に行ってきました。この3連休、ガーラ湯沢では「AIR MIX」が開催され、その決勝大会を見学するために行ってきました。「AIR MIX」は国内最大級のスノボイベントで、大会では2つのキッカー(ジャンプ台)を選手が飛んで技を競います。出場するトップライダー達は、落下するスピードを頼りに10メートル以上空中に浮き上がり、そこでいろんな技を繰り広げます。初めて生で観ましたが、その迫力に圧倒されてきました。

 

 

そして「AIR MIX」では同時開催で来季モデルのスノーボードの試走会もやっており、
多くのスノボーダーが新しいボードを試してました。もちろんマーク金井も2メーカー、5つのタイプのボードをガッツリ試走してきました。硬い板と軟らかい板、反発の違う板、長さの違う板をわざと乗り比べることで、板と自分の相性とをチェックし、来季購入するボードも決まりました。来季は国内メーカー、アクトギアのBCストリームの「R-2」、157cmのワイドボードで滑ることにしました。

 

 

そして、スノボから戻るや神田のスタジオでドライバーとアイアンの試打。ディテクトの高速度カメラを使って、インパクト画像をチェックしならが弾道計測。今シーズンもスノボをガッツリやっているおかげで、58歳の現在でもドライバーではヘッドスピード46m/sで弾道計測できます。弾道計測する時は、ボール初速、打出し角、スピン量、飛距離、左右の曲がりに加えて、高速度カメラを駆使して

 

 

 打点位置を正確にチェックします!!!!

 

打点位置にこだわるのは、打点位置が変われば、、

 

  • インパクト時のフェース向き(ボールが飛び出す方向)
  • インパクト時のロフト(ボールが飛び出す高さ、ボール初速)
  • スピン量
  • 左右の曲がり

 

に影響を及ぼすからです。また、打点位置にどんな偏りがあるのかもチェックします。説明するまでもありませんが、自分と相性がいいドライバーは1発目から芯(フェースセンター)でボールをとらえれます。自分と相性がよろしくないドライバーの場合、打点位置がトウやヒールに偏ったり、打点位置にバラつきが出やすくなります。

 

さて、この打点位置ですが、マーク金井はドライバー以外のクラブでも打点位置のチェックをしょっちゅうします。アイアン、ウエッジはもとより、パターにおいても試打する時は打点位置を必ずチェックします。ドライバーと同じく、パターも打点位置がボールの転がりに大きな影響を及ぼすからです。

 

 では、ドライバーとパターとではどちらの方が、打点位置が狂いやすいのか!?

 

ビギナー(初心者)やスイングが不安定なゴルファーの場合、スイングがしっかりしていない分だけドライバーの方が打点位置が狂いやすいです。例えば、ゴルフ未経験者の場合、パターで空振りすることはありませんが、ドライバーだと何度も空振りすることがあります。100以上叩く人の場合も、ドライバーの方が打点位置のバラつきは大きくなるでしょう。

他方、スイングがしっかりしている上級者やプロに関して言えば、結果が逆になる場合があります。ドライバーの方が打点位置のバラつきが少なく、パターの方が打点位置がバラつきが大きい人もいます。これはスノボで例えるならば、上級者ほど急斜面で転びづらく、緩斜面で転びやすいのと同じです。

 

 

ドライバーとパターを比べると、ドライバーの方がスイングが大きくてかつ、動きも複雑です。動きだけを考えるとパターよりも打点がブレやすくなりますが、ドライバーの場合、ひとつだけパターよりも勝っていることがあります。それは、スイングスピードが速く、そして外力(遠心力)が強く働きます。スイングがしっかりしている人の場合、スピードがあった方が軌道が安定します。

 

 

対して、パターの場合、ドライバーに比べるとストロークのスピードが非常に遅いです。特に、下りの早いラインのショートパットとかになると、ボールをひと転がりさせるぐらいのだけしかヘッドを動かせません。これを自転車やスノボに例えるならば、止るか止らないかの速度で真っ直ぐ走るようなもの。自転車やスノボはスピードが極端に遅くなればバランスが崩れやすくなって転びやすくなりますが、パターも同じです。ストロークのスピードが遅くなるほど外力(遠心力)を使えないので、ヘッドを真っ直ぐ動かすことが非常に難しくなるのです。

 

加えて、パターの場合、ヘッドの動きがゆっくりなために(ドライバーに比べると)、ストローク中にゴルファーが余計な動作を付け加えやすくなります。例えば、左に引っかけるのを嫌がると右に押し出すような動作が入って打点位置、フェース向きがブレやすくなります。オーバーを怖がるとインパクトが緩んで、これまた打点位置、フェース向きがブレやすくなるのです。

 

 

パターの場合、ヘッドスピードは非常に遅いですが打点位置が左右にブレるとブレた分だけフェースの向きが変わります。トウ寄り(先っぽ)に外れるとインパクトの衝撃でフェースは右を向き、ボールは狙いよりも右に転がります。逆に、ヒール寄り(ネック寄り)に外れるとインパクトの衝撃でフェースは左を向き、ボールは狙いよりも左に転がります。ショートパットで押し出し、引っかけのミスを分析すると、その多くは打点位置が左右にブレていることによって発生しているのです。

 

昔と違って、最近はネオマレットと呼ばれる大型ヘッドのパターが増えてきましたが、
パターもヘッドが大きいほど慣性モーメントが大きくなって、打点のブレに対して強くなっています。グリーンが速くなればなるほど、パターを動かすスピードは遅くなります。ショートパットで方向性が不安定な人は、練習を重ねてヘッドの軌道を安定させる練習を積むか、もしくは打点のブレに強い大型ヘッドパターを使うことをお勧めします~。

 

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マーク金井が作った高慣性モーメントのパター↓こちら


2017年03月20日超私的な試打インプレッション、アナライズ MMウエッジはなぜミスに強いのか!?

最高気温が15度を超えてくるとゴルフに行きたくてウズウズしてきますが、厄介なのが花粉症。マーク金井は35歳に花粉症が発症し、この時期は薬が欠かせません。セレスタミンというステロイド薬を飲んでいますが、飲み忘れると途端に、目が猛烈にかゆくなり、鼻水とくしゃみが止らなくなります。

さて、このブログがアップされる時間はガーラ湯沢にいます。週末のスキー場は混在していますが、今日はほぼノンプレーで、ムラサキスポーツがスポンサードしている、「エアミックス」を観戦します。プロとアマチュアが日本最大級のジャンプ台で様々なトリックを披露する大会で、今日が最終日。トップスノボーダーが繰り広げる技をじっくりと見て来ます。

そして、もうひとつのお目当ては試走会。練習場で開催されるゴルフの合同試打会と同じく、スノボにも合同試走会がり、そこではメーカー各社の新製品のボード(板)を試すことができます。今回はメイドイン新潟のBCストリームサロモンのワイドボードを試したく思ってます。

さて新製品と言えば、アナライズのMMウエッジがご好評をいただいてます。そこで今回はMMウエッジの開発背景と超私的な試打インプレです。マーク金井はすでにウエッジを3モデルを設計していますが、設計コンセプトは「ダフりのミスに強いこと」「距離感が安定すること」「ミスの許容範囲が大きい」です。

説明するまでもありませんが、ドライバーやアイアンと違って、ウエッジは飛ばすクラブではありません。主に100ヤード以内の距離、アプローチ、バンカー、ラフからのショットでピンを狙うクラブです。また、ボールを止めるためのスピン性能も求められます。

 

 

これまでの3モデル同様、MMウエッジも同じコンセプトで作っていますが、今回は新たにもうひとつ設計意図を加えました。それは、、、

 

 アイアンとの流れ(つながり)を重視したヘッドサイズ、ヘッド形状に仕上げました!!

 

今どきのアイアンとマッチングがいいウエッジをあれば、アイアンからウエッジまでの、トータルセッティングが良くなります。アイアンとウエッジは別物という考え方もありますが、アイアンとウエッジとの流れが一致している方が、アイアンと同じ感覚でウエッジを使えます。ゴルフをやさしくシンプルできますし、それはスコアアップにもつながると思っています。なので、ヘッド形状はキャビティ構造にしました。

 

・ヘッドは大きめ
・ソール幅はフラットで広め
・バンス角は大きい
・グースネック

 

ヘッド素材は軟鉄鋳造。軟鉄を採用することでライ角、ロフト角が調整できます。軟鉄鍛造ではなく軟鉄鋳造にしたのは、軟鉄鋳造の方が打感が少しマイルドになるからです。
ストレートネックでなくグースネックにしたのは、グースの方がアドレスした時に方向を出しやすく、ダウンブローに打ちやすいから。加えて、アイアンがグースネックならば、ウエッジもグースの方がマッチングが良く、クラブ全体の流れも良くなります。

 

では、実際に打ってみてどうなのか?

 

 とにかくミスに強く、結果オーライが出やすいウエッジです!!!!

 

トップアマチュアからMMとは「ミスがミスにならない」という評価を頂きましたが、このコメントがまさにMMウエッジの性能を表しています。アプローチで一番避けたいのはザックリ、ダフり、トップです。そして距離感のミスが出づらいこと。スピンが強くかかるウエッジは魅力的ですが、上手く打ち過ぎてスピンがかかり過ぎるとピンをショートすることがままあります。MMウエッジでは上手く打っても、スピンがかかり過ぎないようにしています。それでいて、ダフり気味に打ってもちゃんとハイバウンス効果でスピンがかかります。

 

 MMウエッジはクリーンに打っても、少しダフらせて打っても結果がほとんど変わりません。これにより距離感が安定し、スコアメイクが簡単になるのです。

 

スコアメイクで一番大事な事はナイスショットの数を増やすことよりも、ストロークを失うようなミスを減らすこと。加えてアプローチにおいては、緊張した場面でいかに狙った場所にボールを止められるかです。片山晋呉プロは著書「SHINGO IZM」で、「ゴルフはボールを止めるゲーム」と行ってますが、MMウエッジの真骨頂もそこにあります。上手く打っても、あまり上手く打てなかった時でも、同じような場所にボールが止るように作られています。

アマチュアがスコアアップできない原因の50%以上は「100ヤード以内」でミスが多いと言って過言ではないのです~。

 

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マーク金井設計

アナライズMMウエッジ販売開始しました

(申し訳ありません すでに注文殺到のため、発送にお時間いただいております。来週月曜日以降となる予定です)

基本性能の高い『ミスがミスになりにくいウエッジ』です

2本以上購入で(もちろん同時購入に限ります)

マーク金井と片山晋呉プロの本 

シンゴイズム!プレゼントします


2017年03月19日超私的な考察、なぜアマチュアゴルファーは我流だと悪い癖が付きやすいのか!?

一昨日の金曜日は、今シーズン22回目の早朝スノボに行ってきました。スノボシーズンもいよいよ終盤に迫ってきていますが、今年は昨年に比べて降雪量が多いのでまだまだ滑りに行けます。4年目のシーズンの目標はバックサイドのターンの精度を上げることですが、一昨日もひたすらバックサイドを練習しました。練習ではビデオを積極的に使い、自分の感覚と実際の動作のズレをかなり細かくチェックしています。ゴルフスイングでもそうですが、感覚だけに頼ってしまうと「やりたい動きと、実際にやっている動き」に大きなズレが生じやすいし、そのズレを感じ取ることができないからです。

そしてズレと言えば、アナライズの「オンプレーンセミナー」では参加者にこれでもかってぐらい、自分のイメージと実際のスイングのズレを感じてもらっています。昨日も水平振り(胸の高さにあるボールを打つ)をしてもらいましたが、ボールだけを正しく捕らえることが出来た人はひとりもいません。ほとんどの受講者はボールではなくて、ボール下のパイロンをこれでもかってぐらい叩いて飛ばしています。この水平振りは2回やってもらうのですが、2回目で修正してボールだけを打てる人はほとんどいません。受講者の中には、修正しているつもりなのに、実際は2回目の方がインパクトでヘッドがさらに下がってしまいます。

 では、なぜセミナー受講者はボールではなくてボール下のパイロンを気持ち良く打ってしまうのか? ぜは、なぜ受講者はパイロンを打った直後にスイングした時も(自分では修正してスイングしているはずなのに)、続けてパイロンを打ってしまうのか?

 

修正方法に問題があるから続けて同じミスを繰り返すわけですが、パイロンを打ってしまう本人は、「パイロンを打たないように、ボールだけで打つ」方法を探ってスイングしています。客観的に見て正しい選択をしているという意味ではありません。あくまで本人にとって正しい選択をしているのです。

 

 スノボでも同じで、生まれて初めてスノボをする人、スノボ経験が浅い人ほど、立った瞬間に転んだり、少し進んだだけですぐに転んでしまいます。しかしながら、転んでしまう人を見ていると、「本人は転ばないようにしている」方法を選択しているのです。

 

どちらにも共通していることは、本人は正しい選択をしているつもりなのに、実際は誤った選択をしている。誤った選択をしているから、結果が改善されないし、同じ失敗を繰り返してしまうのです。スノボもゴルフも上達が難しいのは、この「負のスパイラル」が出やすいからに他なりません。

 

加えて、ゴルフもスノボも我流で練習している人ほど、本来の動作からかけはなれたフォームになっています。いわゆる悪い癖、変な癖が付いてしまいます。例えば、ゴルフならばインパク直後に左ヒジが引けたり(左ヒジが曲がったり)、すくい打ちになったり、トップで左ヒジがぐにゃりと曲がったり、アウトサイド・インのカット打ちになったりしている人がいます。

これらの悪い癖は、誰が見ても悪い癖に見えます。スマホで自撮りして自分のスイングがそうなっていたとしたら、「なんだこりゃ」、自分のイメージしているスイングと全然違うと思うはずです。

 

では、これらの悪い癖は、「本人がわざと悪い動作をしようとしている」のかと言えば、そうではありません。わざとインパク直後に左ひじを引く人はいませんし、わざとすくい打ちする人もいません。バンカーショットやアプローチを除き、わざとカット打ちする人もいません。悪い癖、変な癖がついてしまうのは、「自分では良かれと思った選択」をした結果生じているのです。我流な打ち方をしている人ほど、自分では北海道に向かっているつもりなのに、実際に車が進んでいる方向は九州になっているのです。

 

では、我流なアマチュアゴルファーは、自分では正しい選択をしているのに、実際は間違った選択をしてしまうのでしょうか?

 

スノボもゴルフスイングも、正しい動作というのは、日常生活の動作とかなりかけ離れているからだと思います。そして、どちらも道具が動作に与える影響が強いからだと思います。スノボもゴルフクラブも何もしなければ道具はじっとしていますが、いざ動作が始まると、道具が発生するエネルギーが大きくなります。そして道具の動きをコントロールするのが難しいがために、我流な人ほど本人の意識(気持ち)とは裏腹な選択をさせられていると思います。例えば、インパク直後に左ひじが引けてしまう人の場合も、その動作を必要に迫られて「させられている」のです。

 

スノボもゴルフスイングも、正しい動作をするには練習が必要ですが、その前にやるべきことは、自分が選択している動作が、客観的に見て正しい選択をしているのかどうかをチェックする必要があります。オンプレーンセミナーでやっている水平打ちもそのひとつですし、ひざ立ち打ちもそのひとつです。

 

練習しても上達しないと嘆くアマチュアゴルファー、悪い癖を直そうと思っても治らないで苦労しているアマチュアゴルファーが少なからずいますが、そこから抜け出す確実な方法は、自分の選択していることが間違っているという体験をリアルにすることです。癖を治すことは、それからでも決して遅くないのです~。

 

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2017年03月17日超私的な考察、ドライバーで効率良く飛距離を伸ばすコツとは!?

小学生の頃、夏休みの宿題をギリギリまでやらなかったことが影響しているのでしょう。
確定申告は判で押したかのように3月15日に行ってます。特にここ数年はスノボ三昧していることも影響しており、確定申告の準備するのが3月に入ってからになりました(笑)

 

3月15日に税務署に行くと、かなりの人数の人が書類提出に並んでいます。今回も提出するまでに小一時間ほど並びましたが、並んでいる時にお世話になっているのがスマホとゴルフ雑誌。この2つがあれば1時間なんてあっという間に過ぎてくれます。

 

書類提出待ちの間に読んだのは今週発売の週刊ゴルフダイジェストですが、記事の中で目に止ったのがこれっ。

 

自分史上最大飛距離を手に入れよう
いちばん飛ぶのは、直角インパクト
週刊ゴルフダイジェスト3月28日号)

 

 

扉のページで金づちで釘を打つシーンの写真が掲載されています。当たり前のことですが、クギに対して金づちが直角に衝突することで、クギを真っ直ぐに、かつ効率良く刺すことができます。無意識の打ちに「直角」に力を加えています。

 

ゴルフのインパクトもしかりということで、3人のプロが「直角」インパクトの作り方をレクチャーしています。

 

マーク金井も「直角」インパクトの重要性を「インパクトセミナー」で説明していますが、ゴルフの場合、「直角」はひとつだけではないことも説明しています。フェースがボールに対して「直角」な状態というのは、ヘッド軌道によって異なるからです。具体的に言うと、

 

・ヘッド軌道がインサイド・インならば、フェース向きはスクエアが「直角」
・ヘッド軌道がインサイド・アウトならば、フェース向きはオープンが「直角」
・ヘッド軌道がアウトサイド・インならば、フェース向きはクローズが「直角」

 

 

ゴルフのインパクトにおける「直角」というのは、目標に対してではなくて、ヘッド軌道に対してなのです。アマチュアゴルファーに多い、アウトサイド・イン軌道のカット打ちスライスを打っている人の場合、インパクトでフェースがスクエアな状態というのは、「直角」インパクトになりません。例えば、アウトサイド・インの度合いが5度の人の場合だと、インパクトでフェースがスクエアな状態だと、、、

 

ヘッド軌道に対して、フェースは5度オープン(開いた状態)になっています!!

 

アウトサイド・インの度合いが5度の人の場合、インパクトでフェースは5度クローズな状態(5度フェースが左を向く状態)で、ようやく「直角」インパクトになり、エネルギー効率が高いインパクトになるのです。加えて、ヘッド軌道に対してフェース向きがスクエアな状態になっていると、ボールにはサイドスピンがかかりません(正確にはスピン軸が傾きません)。インパクト時のフェース向きに対してボールは真っ直ぐ飛びやすくなります。

 

 ちなみに、アウトサイド・インの度合いが5度の人の場合、インパクトでフェースが5度クローズになっていると、ボールは5度、左に真っ直ぐ飛びます。この場合、目標に対して真っ直ぐ(スクエア)構えていると、左のラフ方向に飛ぶことになりますが。人間が打つと、このスイングでもフェアウェイ中央にボールを運べます。

 

狙いよりも5度左に飛ぶならば、アドレスで5度右を向けば、、、、結果的にはフェアウェイ中央にボールを真っ直ぐ飛ばせるようになるのです。ゴルフはスクエアに構えて、スクエアに打つのが良しとされていますが、それにこだわる必要はないと思っています。
アウトサイド・インに5度振るのに馴れている(安定して振れる)ならば、それをわざわざインサイド・インにするのではなく、インパクトでフェース向きを5度クローズにし、5度右を向いた方が、スイングの再現性が高くなりますし、ナイスショットの再現性も高くなるからです。

 

 

インサイド・イン軌道はひとつの理想型ですが、過度のアウトサイド・イン軌道でなければ、アウトサイド・イン軌道のままでもなんら問題ありません。何が何でもインサイド・インに振ろうとするよりも、自分にとって再現性が高い軌道でスイングした方が、スイング軌道が安定するし、インパクトの再現性も高いからです。ただし、アウトサイド・インで振っている人の場合、自分がアウトサイド・インで振っているという自覚を持っててください。この自覚がないと、クラブの選び方を間違えやすくなりますし、コース攻略も難しくなってしまいます~。

 

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2017年03月16日超私的な提案、カチャカチャ式ドライバーを上手く使いこなすコツとは!?

昨日は東京ドームではなく、神田の仕事場でWBC観戦。東京ドームで筒香のホームランを見逃しましたが、今回は瞬きしないで豪快なセンターオーバーのホームランを観ました。膠着状態で打つべき人が打つ。これぞ侍Japanの4番バッターです。

試合は5回まで両チーム無得点。重々しい空気が漂ってましたが、6回裏、筒香のホームランが口火になって一気に5得点。8回裏にも3点を奪い、終わってみれば大量リードを守り切っての勝利かと思いきや、最終回にイスラエルが反撃。抑えの牧田は3点を奪われるもののなんとか踏ん張って勝利。これで開幕から6戦全勝となり、首位で準決勝進出となりました。

 

WBCを観ながらネットサーフィンをしてましたが、気になったのがこの記事。

 

みんなのゴルフダイジェスト

素朴な疑問を全力検証。「はじめから10.5度」と「1度寝かせた10.5度」どっちが飛ぶんだ? テスト

この記事でも出てますが、ヘッドとシャフトが脱着できるカチャカチャ式ドライバーの多くはロフト角が調整できるようようになっています。また、テーラーメイドの場合は、弾道の高さを調整できるようになっていますが、やっていることはロフト角調整と同じことです。どちらもヘッドを装着する時、シャフトの角度(スリーブの向き)を回転させるで、シャフトの装着角度を変え、それでロフト角なり、弾道の高さが変わるとメーカー側はアナウンスしています。

 

 では、なぜシャフトの角度(スリーブの向き)を変えるとロフト角、弾道の高さが変わるのか?

 

シャフト先端に装着されているスリーブには角度がついているからです。ロフト角を増やす(弾道を高くする)向きにシャフトを装着すると、自分から見てシャフトは左から装着された感じになります。こうすると、シャフトを垂直にした状態でアドレスすると、ノーマルポジションの時よりもフェースが左を向きます。そして、リアルロフトを計測する時にはフェースをスクエアに戻します。左を向いたフェースをスクエアに戻すと、その分だけリアルロフトが増えるので、ロフト角が増えたとか、弾道が高くなるとメーカー側はアナウンスするのです。

逆もしかり。ロフト角を減らす(弾道を低くする)向きにシャフトを装着すると、自分から見てシャフトは右から装着した感じになります。こうすると、シャフトを垂直にした状態でアドレスすると、ノーマルポジションの時よりもフェースが右を向きます。そして、リアルロフトを計測する時にはフェースをスクエアに戻すと、その分だけリアルロフトが減るので、ロフト角が減るとか、弾道が低くなるとメーカー側はアナウンスするのです。

 

カチャカチャ方式でロフト角なり、弾道を調整できるドライバーの場合、ソールに対するロフト角というのは一切変わりません。このため、ロフト角(弾道の高さ)を変えると、それに連動してフェースの向きが変わってきます。

 

みんなのゴルフダイジェストの記事でも書かれてますが、ロフト角を増やす(弾道を高くする)と、フェースが左を向く分だけ捕まりが良くなると書かれてますが、まさにそのの通りです。そして、みんなのゴルフダイジェストでは書かれてませんが、市販ドライバーのフェース向きを計測すると、、、、

ノーマルポジション(スタンダードポジション)でフェースが目標に対してスクエアになっているクラブはそう多くありません。アスリート向けに関しては、ノーマルポジション(スタンダードポジション)で、フェースが開いているモデルが目立ちます。なので、ノーマルポジション(スタンダードポジション)だと、いい感じでスイングしてもボールが捕まりづらいドライバーが目立ちます。

 

マーク金井がカチャカチャ式ドライバーの性能をチェックする時は、かならずノーマルポジション(スタンダードポジション)でのフェース向きを計測しています。例えば、最近のカチャカチャ式ドライバーを調べてみると、、、

 

タイトリスト917D3         -3.5度
テーラーメイドM1(2017)     -3度
テーラーメイドM2(2017)     -1.5度
キャロウェイ GBBエピックサブゼロ -3.5度
スリクソン Z565          -1.5度

個体差もありますが、ノーマルポジション(スタンダードポジション)だと、アドレスでフェースが開いているのが当たり前な感じです。なので、試打する時はそれを考慮して捕まりをチェックしますし、自分が実際に使う時はロフト角を増やす(弾道を高くする)調整をしてフェース向きがスクエア(±0度)に近い状態にします。フェース向きが開いたままよりも、スクエアな状態でボールを打った方が、クラブが持っている本来の挙動、球の捕まり具合をチェックしやすいからです。

 

誤解を恐れず言えば、カチャカチャ式ドライバーを上手く使いこなすコツは、ノーマルポジション(スタンダードポジション)ではなくて、まずは一番ロフトが多いポジション(一番高弾道なポジション)にセットしてしまうこと。それでボールを打ってみて、捕まりをチェックしてください。これで捕まり過ぎるならば、一番ロフトが多いポジションから少しづつロフトを減らす(一番高弾道なポジションから弾道を低くする)、という手順を踏むことをお勧めします。

キャロウェイなら D+2ポジション(図右下)

タイトリストなら

A-3ポジション(図左下)

テーラーメイド

+2ポジション

ピン

+ポジション

昔のドライバーも今どきのカチャカチャ式ドライバーもアドレス時のフェース向きというのは見た目だけなく、ボールの捕まりにも影響を及ぼします。特にスライサーはフェース向きが開いたドライバーだと捕まりが悪くてスライスが出やすくなったり、スライスを嫌がると、今度は引っかけが出ます。カチャカチャ式はロフト角(フェース向き)を簡単に調整できるのが魅力なクラブですので、それを使わない手はもったないと思います~。

 

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