マーク金井blog

2017年02月15日超私的な考察、 ゴルフのスコアが良くなると、一体どんなメリットがあるのか!?

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昨日は、定例の早朝スノボデー。スノボは今シーズン13回目ですが、過去12回で晴天だったのは1回だけ。残りは吹雪と雨ばかり。昨日も越後湯沢の天気予報は曇り、ときどき雪。吹雪にならなければラッキーと思って新幹線に乗り込みました。越後湯沢の天気は関越トンネルを抜けるまで分りません。群馬県側がどんなに晴れていても、関越トンネルを抜けると、ガラッと天気が変わるからです。

 

関越トンネルを抜けるまで「どんな天気なのか?」とそわそわしてたのですが、いざトンネルを抜けると、越後湯沢は青空。もちろん、スキー場のガーラ湯沢も青空。今シーズン2度目の晴天で2時間30分、休みなしでスノボを滑ってきました。お一人様で新幹線に乗ってますが、ゲレンデはお一人様ではなくお二人様。4年前からお世話になっている石川コーチにレッスンを受けながら滑りました。

 

 

課題だったバックサイドのターンもかなり改善されたこともあり、滑りの切れが増し、切れが増すとともにターンするたびに爽快感を味わえます。スノボは転倒しないだけでも楽しいですし、ターンできるだけでも楽しいです。しかし、カービングターンで1本のレールの上を滑った時の楽しさは、格別です。スノボの神髄を味わえます。ゴルフに例えるならば、自分のイメージ通りのショットが打てて、ショットがピンに絡んだ感覚。自分とゴルフクラブが一体化した感覚で、イメージ通りのショットが打てた感じです。これでますますスノボに行く回数が増えそうです(笑)

 

このスノボで得た爽快感、心地良さ。

 

実はゴルフにも通じると思います。初心者が初めてコースに出ただけでも楽しいですし、100を切れなかったゴルファーが100を切れるのも楽しいです。90が切れない人が、80台のスコアが出れば達成感もひとしおでしょう。でも、80を切れなかった人が70台のスコアを出した時というのは、それまでと比べものにならない達成感、充実感、そしてうれしさがこみ上げてくるのです。お節介は重々承知してますが、上手くなると別の世界が見えてきます。

 

ゴルフをやる目的は人それぞれです。コースを楽しみ、景色を楽しむものいいです。ゴルフ仲間とスコアを気にせず楽しむのもいいです。アマチュアなんだから「スコアなんて関係ない」というスタンスでゴルフを楽しんでいる人も多いでしょう。

 

しかしながら、「スコアなんて関係ない」と言う人は多いですが、多くのアマチュアはスコアカードに自分のスコアを書いてます。同伴競技者のスコアを書いている人も多いです。「スコアなんて関係ない」というのであれば、ただボールを打ってスコアを付けない方がいいと思うのですが、スコアカードを持たないでプレーするアマチュアゴルファーは非常に少ないです。ちなみに、マーク金井は競技やコンペを除けばスコアは付けません。頭の中にあるスコアカードには数字を記入しますが、スコアカードは持ち歩かないでラウンドしています。

 

 

前置きが長くなりましたが、今回のエントリーは「ゴルフとスコアの関係」についてです。スコアを気にしないと口にする人は多いですが、スコアをつけないという人は非常に少ない。この現状を考えると、スコアを良くしたい人だけでなく、「スコアは関係ない」という人も心のどこかでは「いいスコアを出したい」という気持ちがあるのではないかと思います。

 

そして、スノボもゴルフも上手くなるほどに、、、

 

もっとプレーしたくなり、もっと上達したくなり、練習も楽しくなるのです。逆に言うと、何回ゴルフに行っても「スコアが良くならない」「いつも同じぐらいのスコア」を繰り返すと、ゴルフがマンネリになってしまいやすい。そしてゴルフがマンネリになれば、「自分にはゴルフの才能がない」と思ったり、それが何年も続けば「もうゴルフは卒業」なんてことになりかねません。実際、ゴルフを止めている人を見ていると、「ボールが飛ばなくなったから」とか「スコアが良くならないから」というケースが多いです。

 

ゴルフはスポーツの要素とゲームの要素があります。

 

どちらにおいても、レベルが低い状態でも楽しめますが、レベルが低い状態でモチベーションを上げ続けることは簡単ではありません。また、レベルが低い状態のままだと、楽しさの度合いも低下します。大して、レベルが目に見えて上がってくれば、楽しさはさらに増してきますし、モチベーションも上がります。もちろん頂点はあると思いますが、ゴルフならば100を切るのが頂点というのは低すぎます。ゴルフに行く頻度によっても変わりますが、調子が良ければ80台、調子が良ければ70台のスコアが出るようになると、ゴルフの神髄に近づけます。

 

もちろん、ゴルフの場合、スコアを良くするのは簡単ではありません。しかし皆さんが思うほど、難しくもありません。月1回ペースでラウンドできる人ならば90前後でプレーできますし、月に2回以上ラウンドできる人ならば、80前後でプレーすることは十分可能です。ゴルフは練習場にせっせと通わなくても、スコアアップできます。ゴルフはスノボと違って、自宅でも練習できるからです。

 

 

超私的にゴルフの腕前をクラス分けするならば、18ホールのスコアが

 

  • 110以上  初心者
  • 100前後  初中級者
  • 90前後  中級者
  • 85前後  中上級者
  • 70台   上級者

 

ビギナーや初心者もゴルフの楽しさを味わえますが、ゴルフの神髄を味わいながら楽しめるのは中級者以上でしょう。入れば50を切れるパットもスリリングですが、入れば30台が出るパットはもっとスリリングですし、入った時の達成感もひとしおです。

 

 

マーク金井はスノボ歴3年半ほどですが、ここまでスノボが好きになったのは上手く滑ることができるようになったからです。もしも、スノボの腕前が初心者のままだったら、今頃はスノボに飽きて、月に2回ぐらいしか行かないと思います。ゴルフもスノボも上達するほど、その競技の奥深さを味わえます。アナライズは練習器具を作るもの、セミナーを実施するのも、ゴルフの楽しさをさらに味わってほしいからなんです。

 

ゴルフのスノボも物理ですし、動作には理屈があります。

 

練習しても上手くならないのにも理由があります。ゴルフがなかなか上手く慣れない人に共通しているのは、運動神経よりも、ゴルフの物理を理解していないこと、正しい動作ではなく間違った動作でボールを打っていることにあるのです。次回は、ゴルフが上手くなるための理屈について説明します~。

 

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2017年02月13日超私的な考察、 軟らかいシャフトと硬いシャフト、どちらが真っ直ぐ飛ばせるのか!?

土曜日から日曜日にかけて関西出張、日曜日の朝に新幹線で東京に戻ってセミナーを実施させていただきました。前半は1秒1000コマ撮影できる高速度カメラを使っての「インパクトセミナー」、後半は超軟らかシャフト、イージーフレックスを使っての「シャフトセミナー」。どちらも満員御礼をいただき、身振り手振り、そして3時間喋くりまくりました。

「インパクトセミナ-」はレクチャー中心で、ボールが飛ぶ(曲がる)理屈をかなり細かく説明します。曲げたくない時ほどボールが曲がる人が少なくありませんが、これにもちゃんと物理的な理由があります。そして、物理的な理由が分れば、ここ一番で大きく曲がるのを防げることも説明しています。

 

 

ゴルフはメンタルの要素が大きいですが、メンタルが強くなくても、ボールが飛ぶ(曲がる)理屈さえ理解していれば、ここ一番で大きく曲がるミスは確実に防止できます。ゴルフはヘッドとボールが衝突(インパクト)することで、飛ぶ(曲がる)のです。インパクトは1万分5秒と短いですが、インパクトをコントロールすることは可能です。

 

シャフトセミナーでは、シャフトの役割について詳しくレクチャーします。先日、Twitterでこんな質問をいただきました。「教えてマークさん、ドライバーのシャフトとヘッド、、、飛距離への役割分担は何対何ぐらいなんだろう」

 

 

この質問に対しては、こんな風に答えました。「ヘッドのポテンシャルを生かすも殺すもシャフト次第です」と。

 

クルマに例えるならば、ヘッドはエンジンですが、シャフトはエンジンではありません。ヘッドがエンジンで、シャフトはトランスミッション(変速機)の役割、シャフトは伝達手段の役割を果たしています。なので、シャフトがちゃんと働いてくれないと(シャフトをちゃんと使えないと)、ヘッドの性能を引出せません。ボールを遠くに飛ばすことが難しくなるだけでなく、方向性を安定させるのも難しくなります。昨日のセミナーでもそうでしたが、球筋が乱れやすい人ほど、シャフトをちゃんと使えていません。

 

そして、スイングにシャフトが上手く使えていない人(正確にはシャフトのしなりを上手く使えていない人)にはもうひとつ共通点があります。それは、、、、

 

軟らかいシャフトよりも、硬いシャフトの方が球が曲がらない!!!!

 

 

と思っていることです。また、硬いシャフトの方が曲がらないその理由として、「硬い方が自分の意思が伝わる」「操作性が高い」と言われます。確かにその通りで、軟らかいシャフトよりも硬いシャフトの方が、「自分の意思が伝わりやすく」かつ「操作性が高く」なります。しかしながら、スイングが不安定な初中級者に関しては、「自分の意思が伝わりやすく」「操作性が高い」ことは、ボールを真っ直ぐ飛ばすのに有利に働くとは限りません。誤解を恐れずに言えば、この2つの要素は球が曲がる原因にもなるのです。

 

対して、軟らかいシャフト、セミナーでは超軟らかシャフトでボールを打ってもらいますが、受講者の皆さんは「軟らか過ぎて気持ち悪い」「当たる気がしな」「ボールがどこに飛ぶか分らない」と言います。しかし実際にボールを打ってもらうと、9割以上の受講者が普段よりもボールが真っ直ぐ飛び、スライサーに関して言えば、明らかにボールの捕まりが良くなるのです。そして、9割以上の受講者は自分の意思とは裏腹に「ボールが真っ直ぐ飛ぶ」ことに驚き、そして、狐につままれたような感じになっています。

 

 

 

では、なぜ超軟らかシャフトを打つと、ボールが真っ直ぐ飛びやすくなるのか、スライサーでも捕まったボールが打てるようになるのか?

 

 

それは軟らかいシャフトの方が、自分のタイミングでスイングできないからです。シャフトが軟らかいと、その分だけスイング中にシャフトが大きくしなります。加えて、しなってしなり戻るスピードが遅くなります。このため、スイングに中にシャフトがどんな風に動いているのかゴルファーは察知し、シャフトの挙動が落ち着くように気を使いながらスイングします。その結果、ダウンスイングからインパクトにかけてシャフトがタイミング良くしなり戻り、タイミング良くしなり戻る分だけインパクトでフェースがスクエアに戻る。フェースがスクエアに戻るから、ボールが真っ直ぐ飛びやすく、スライサーの場合は捕まった球が打ちやすくなるのです。

 

シャフトセミナーでは超軟らかシャフト、イージーフレックスを販売していますが、これはシャフトの挙動を理解してもらう目的と、シャフトがしなり戻るタイミングに合わせてスイングすることで、正しいインパクトを迎える感覚を養えるのです。スイングがしっかりしてくれば硬いシャフトでもシャフトの挙動(しなり)をコントロールできますが、スイングがしっかりしていない人や、上級者でもダウンスイングのタイミングがズレやすい時は、軟らかいシャフトを使い、シャフトがしなり戻るタイミングに合わせてスイングした方が、スイングが良くなりますし、シャフトのしなりを上手く使えるようにもなるのです。

↑イージーフレックスについて詳しく知りたい方↑クリック

 

 ゴルフは物理です。そしてスイングには理屈があります。

 

シャフトが上手使えない、シャフトのしなりを感じを取れない人は、いくら高性能なドライバーを手に入れても、そのポテンシャルを最大限引出せません。対して、シャフトを上手く使える、シャフトのしなりを上手く利用してインパクトを迎えることができると、ヘッドスピードが効率良く上がって飛距離が伸びるだけでなく、方向性も良くなってくるのです~。

 

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2017年02月12日超私的な試打インプレッション キャロウェイGBBエピックスター 


2月に入っても毎週のようにスノボに行ってますが、クラブの試打は毎週のようにやっています。そして、2月は毎週火曜日、ゴルフネットワークの人気番組「プレ男(メン)」のに出演しています。4週間にわたっての番組で、ドライバーからパターの選び方について、超私的にやらせてもらいました。

 

プレ男(プレメン)で共演いただいたのは黒田カントリークラブさん。ゴルフ大好きでとにかく、女子ツアー通。本人はゴルフはまだまだとおっしってますが、スイングもしっかりされてます。当たり前といえば当たり前ですが、トークは申し分なし。ほぼぶっつけ本番でしたが、NGもほとんどなく、スイスイと番組を仕上げることができました。

 

 

プレ男(プレメン)では、クラブの選び方はもとより、クラブがスイングに及ぼす影響についても説明させていただきました。今どきのゴルフクラブの目利きや、打ち方についてもレクチャーしています。再放送もありますがの、ご覧になっていただけますと嬉しいです。

さて、今日のエントリーは超私的な試打インプレッション。石川遼プロも使っているキャロウェイのGBBエピックスタードライバーです。キャロウェイのGBBと言えば、初代は大ヒットクラブ。そして、前作はあの松山英樹プロが現在使用していますが、キャロウェイの中でのGBBはアスリートモデルではありません。アマチュアゴルファーがやさしく使えるモデルとしてラインアップされています。今回試打するのは日本仕様のGBBエピックスター、ロフト9.5度。シャフトは純正のフジクラスピーダーのSです。

 

 

今回のGBBエピックには2種類のヘッドがラインアップされており、スターの方がよりアマチュア向け。エピックサブゼロがアスリート向けとして位置付けられてます。

 

 

そして、GBBエピックスターは米国仕様と日本仕様でヘッドが異なります。形状は同じですが、米国仕様はヘッドが脱着できるカチャカチャ式。前作のGBBと同じです。ところが、日本仕様はカチャカチャ式ではありません。すっきりとしたペンシルクネックでヘッドとシャフトは固定式で完全接着されています。好みの問題もありますが、固定式はスリーブがない分だけネック周りの設計がしやすく、かつ低重心に設計しやすくなります。

 

 

では、実際に打ってみてどうだったのか?

 

 

アドレスしてまず感じたのが、今どきのドライバーにしてはライ角がフラットなこと。そしてリアルロフトが少ないことです。実際に計測してみると、ライ角は56.5度。最近のドライバーは60度以上が当たり前なので、これはかなりフラットです。背の高い人だけでなく、背があまり高くない人も構えやすくなっています。リアルロフトについては、表示が9.5度でリアルも9.5度。アベレージ向けドライバーは9.5度だと、リアルはプラス1〜1.5度増えることを考えると、GBBエピックスターはロフト設定がシビアです。フェース向きもー0.75度とややオープン。この設定を考えると、ボールが上がらないスライサーよりも、球が捕まってボールも上げられるフッカー好みになっています。

 

 

実際に打ってみても、9.5度に関してはスライサーのお助け要素は控えめです。ヘッドの挙動はニュートラルで、テーラーメイドのM1やM2よりは捕まりますが、それでもものすごく捕まるわけではありません。プレーンに沿ってインサイドからヘッドをちゃんと入れることができると捕まりの良さを感じますが、アウトサイド・イン軌道のカット打ちだと、スイングなりにスライスが出ます。スイングなりにボールが飛ぶという点では、GBBエピックスターは、自分のスイングをフィードバックしやすいドライバーです。

 

そして印象に残ったのが打感、打音。球を捕らえた瞬間「ゴツッ」と剛性感が高い音が出ます。ゼクシオとかのように、「カキーン」と音が長く響くのに比べると、打った直後に音が消えます。手に伝わる振動も「ゴツッ」と硬い感触です。GBBエピックシリーズはヘッド内部に2本の柱が装着され、これによりヘッド剛性を高めていると強くアピールしていますが、音と手応えもヘッド剛性の高さを強く感じました。

 

弾道は典型的な高打ち出し、低スピン。ヘッドは重心が深そうなデザインになっていますが、重心がいい感じで低いのでしょう。加えて、ヘッド上部でヒットしやすいので、オートマチックにスピンが少ない弾道になり、キャリーとランで飛距離を稼げます。ボール初速に関しては、当たり前ですがルール適合ドライバーですから、他のドライバーと極端な差はありません。しかしがら、スピンレート(スピン量)が少ないことにより、2017モデルのドライバーを試打した中では、あっさりと飛距離を稼げました。あまりにもあっさり飛距離を稼げたので、試打直後に購入を決めました。2017年モデルのドライバーとしては、M2に続いて2本目の購入です。

 

 

そして、いい意味で予想を裏切ってくれたのが純正シャフト。キャロウェイ専用設計のフジクラスピーダーは切り返しのタイミングが取りやすく、かつインパクトゾーンでのしゃふとのしなり戻りもスムーズ。総重量が290g台と軽めですが、長さはヒールエンド計測で45.5インチとプチ長尺(60度計測だと45.75インチ)。45インチ換算すれば、300g前後なので軽過ぎる感じはしません。45歳以上でヘッドスピードが40〜43m/sぐらいの人ならば、まずは純正シャフトを試してもらいたいです。純正だと物足りたいと感じてから、カスタムシャフトを選択した方がいいでしょう。

 

GBBエピックスターはつるしの状態(純正シャフトのままでも)、かなり完成度が高いと思います。あえて短所を上げるとすれば価格です。純正シャフト装着で定価が7万5000円+税。カスタムシャフト装着だと定価が9万2000円+税と跳ね上がります。量販店だとある程度値引きされるとは言え、実売は6万円台後半でしょう。市場でマークダウンされたドライバーの約2倍の価格になると、手を出せる人は限られます。安ければいいわけではありませんが、なまじ米国仕様の値段を知ってしまっていると割高な感じがしてしまいます。

 

来週にはGBBエピックスターが手元に届きます。3月に入ったら、2代目M2との比較試打をしてみたいと思います〜。

 

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2017年02月10日超私的な考察、 2020年東京オリンピックを見据えて考えるゴルフ業界が抱える難点とは!?

2月に入っても寒い日が続きますが、確実に春の訪れが近づいています。マーク金井は朝イチの新幹線で毎週スノボに行ってますが、今週あたりから6時で空が明るくなっています。そして、日の出の時間が早くなれば、日の入りの時間も遅くなり、最近では夕方5時ぐらいでも明るいです。1日1日の変化は少ないですが、1ヶ月単位で考えると、日照時間は目に見えて変化しています。

 

さて、変化と言えば、ここにきて東京オリンピックのゴルフの会場が、にわかに変化するかもしれない空気が漂ってきました。JGA(日本ゴルフ協会)によれば、霞ヶ関CCは「正規の手続きを行い、正式にIGF(国際ゴルフ連盟)及びIOC(国際オリンピック委員会)に承認された」とアナウンスしています。にも関わらず、ここに来て、

 

IOCは、1月に組織委員会に対し、いかなる種類の差別も認めないオリンピック憲章に照らして、会場である霞ヶ関CCに正式に女性正会員への開放する旨を要請してきているのです。

 

後出しジャンケンみたいな様相を呈していますが、すでに一部メディアでは、代替えゴルフ場として、横浜CCの名前も挙がっています。ちなみに横浜CCは、最終候補地としてリストアップされているゴルフ場です。パブリックの若洲GLを推す声も上がっていますが、ウルトラCで「9ホールでの開催」とかでなければ現実的には難しいと思います。若洲は何度もプレーしていますが、十分な練習場スペースがありませんし、大会運営本部やメディアセンターを設置する場所がないからです。マーク金井は世界的なアマチュア競技、2014年の世界アマチュア選手権(軽井沢72)、そして2016年のアジアパシフィックアマチュア選手権(韓国)を現地取材していますが、これらの大会を運営するには、かなりのスペースが必要です。世界アマと同規模のオリンピックを開催するには、最低でも27ホール規模、できれば36ホール規模のゴルフ場が必要になります。

 

また、ゴルフ界では閉鎖的なメンバーシップコースがオリンピックコースになることに対して議論がなされています。パブリックコースに比べるとメンバーシップコースは、プレーできる人が限られているからです。確かにその通りで、パブリックコースの方が、誰でも気軽にプレーできるメリットがあります。

 

しかしながら、超私的に言わせていただくと「誰でも」の誰とは誰のことをさすのでしょうか? ゴルフをやったことがない人でしょうか? それともゴルフ経験者のことを指すのでしょうか?

 

現在、ゴルフ人口は約700万人と言われてます。これはスキー、スノボ人口と同じぐらいですし、オートキャンプの人口とも同じぐらいです。ゴルファーにとっては「ゴルフはメジャーな競技」「ゴルフは大衆のスポーツ」という自負(自覚)を持っている人が多いですが、客観的に見れば、メジャーとは言い切れないと思います。国内プロツアーのテレビの視聴率は、競馬や大相撲ほど高くありません。もちろん野球やサッカーに比べても分が悪いです。

 

誤解を恐れずに言えば、ゴルフをやっていない人、ゴルフに興味がない人にとっては、オリンピックでゴルフ競技が開催されていても、それをわざわざ観る人はそれほど多くは期待できません。他の競技と比べると、ゴルフは競技時間が長すぎますし、試合展開もスローです。

 

また、オリンピックのゴルフ競技に興味がない人にとっては、どこでやるかなんて興味がないと思います。唯一、気になることと言えば、「できるだけお金をかけないでやって欲しい」というのが本音でしょう。加えて、ゴルフに興味を持っている人が少なければ、パブリックコースでオリンピックが実施されても、ゴルファーが急激に増えることは見込めないと思います。

 

さらに加えると、現在のゴルフ人口の年齢構成費は完全に逆ピラミッド。現在、霞ヶ関のメンバーの平均年齢は69歳。2020年のオリンピック開催時になれば、メンバーの平均年齢は70歳を越えることが大いに予想されます。ゴルフは生涯スポーツと言われてますが、さすがに70歳を越えてくるとゴルフからリタイアする人はかなり増えてきます。あくまで超私的な予想ですが、若年層を上手く取り込むことができないならば、ゴルフ人口は500万人を大きく下回る可能性があるのです。

 

大変ためになるゴルフの情報サイト”ゴルフ豆辞典”より転載。こちらの記事は↑のグラフをクリックしていただくとご覧いただけます

 

かつて、落語の立川談志家元は「 このまま行くと落語が能や狂言と同じ道を辿るのは確かなようである」と名言を残しています。それを打破するために落語界はいろんな試みにトライし、今は、チケットが取れない落語家が多数輩出されています。

 

ゴルフもしかりです。リオデジャネイロオリンピックではゴルフ競技が開催されましたが、ゴルファーが増えたという声は届いてません。日本でも、このまま何も手を打たなければ、ゴルフ競技はリオデジャネイロオリンピックと同じ道を辿るでしょう。

 

では、ゴルフ人口減少を止めるには何をすればいいのか? オリンピックでゴルフ競技を注目させるにはなにをすればいいのか?

 

超私的に言わせてもらうならば、メディアでの積極的なプロパガンダ(宣伝)が必要です。マーク金井は1958年(昭和33年)生まれで、最初に観たのは1964年の東京オリンピック。そして、1968年のメキシコオリンピック、1972年のミュンヘンオリンピックを観ていますが、子供の頃、一番印象に残ったのはミュンヘンオリンピックの男子バレーボール競技。金メダルを取ったこともありますが、それ以上に印象に残ったのは、テレビで

 

ミュンヘンへの道

 

というドキュメンタリー番組を食い入るように観ていたからです。「ミュンヘンへの道」は、1972年4月23日から8月20日、および特別編として同年9月24日に不二家の時間(TBS)で放送されたドキュメンタリーとアニメーションを一体化させた番組で、とにかくバレーボールの魅力が満載でした。毎回、猫田勝敏、南将之、森田淳悟、横田忠義、大古誠司ら、チーム全員12人を主役としてストーリーを編み、当時の日本バレーボール界をリードした選手が実名で登場している点も良かったです。
(以上、ウィキペディアから引用)。

 

 

もしも本気でゴルファーを増やしたいならば、本気でオリンピックでゴルフ競技を注目させたいのであれば、「ミュンヘンへの道」のようなゴルフ番組を作って、放送した方がいいです。ゴルフの魅力、ゴルフのエピソード、そして、選手を取り上げていく。ゴルフ経験者向けではなく、ゴルフ未経験の人、特に、ゴルフ経験がない小中高校生が楽しめるような番組をオンエアすれば、ゴルフの注目度は上がる可能性があると思います。

 

もちろんゴルフ番組を作って放送するには莫大な資金が必要です。スポンサーを見つけるもの大変だと思いますが、ゴルフと縁がない人に対する働きかけがなければ、ゴルフはオリンピックで注目される競技にならない可能が高いです。ゴルフ業界に従事しているほとんどの人は「ゴルファーの高齢化」「若年層の新規参入が少ない」ことを重々知っていますが。知っていて何かやらなくてはならないと言う危機感も持っていますが、現状では新規参入者に向けて大きな働きかけがないのが現状で、それが日本のゴルフ界が克服できない難点になっています~。

 

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2017年02月09日超私的な考察、 2020年を見据えて考える国内ゴルフクラブメーカーの難点とは!?

月曜日に引き続き、昨日(水曜日)もスノボを滑ってきました。今シーズン12回目も行き先はガーラ湯沢です。衝動買いしたヘルメットはゴーグル一体型で、予想通りに大変便利。フルフェイスのヘルメットと同じで、シールドを上げる感じでゴーグルをパカッと上げられます。そしてなによりデザインがお洒落。スノボのヘルメットは無骨なモノが多いのですが、このイタルデザインのヘルメットは流線型で、かつ立体的。スーパージェッタ-みたいな感じがすごく気に入ってます。

 

 

気になるお値段はそれなりで、普通のヘルメットの2倍以上です。新品のドライバーを1本分買えるぐらいでしたが、デザインに一目惚れして衝動買いしました。最近のスノボーダーはヘルメットを被っている人が増えてますが、それでもこのタイプはほとんどいません。滑りでは目立てませんが、ヘルメットでは大いに目立つことができました(笑)。

 

 

スノボも本格的にやり始めるといい道具が欲しくなります。板、ビンディング、ブーツに始まり、手袋、ウエア、ヘルメットにも食指が動きます。性能もさることながら、所有感を満たしてくれる道具を集めたくなります。加えて、スノボが下手な時にはモノの善し悪しがまったく分りませんでしたが、上手くなるにつれてモノの善し悪しが分るようになりますし、それが分ると良いモノがどんどん欲しくなります。

 

 

ちなみに、帯広では「なんだこりゃ~」ってぐらい、高級感、高品質感、そして所有欲がそそられるスキーの板に出会いました。BLOSSOMと言うイタリア製のスキーです。デザインはそれほど派手ではありませんが、例えるならキャメロンのハンドメイドのパターのようなオーラが出てます。調べてみると、北イタリアのスキー工房で作られるハンドメイドのスキー。量産品のスキーでは作れない板です。もちろんお値段もそれなりですが、欲しい人にとっては喉から手が出るスキーです。ちなみに、所有者にBLOSSOMで滑りを聞いてみたら、「他のスキーでは味わえない滑りが楽しめる」とのこと。これぞ高品質というスキーで、このBLOSSOMを履いたら他のスキーには戻れないそうです。

このBLOSSOMのスキーを間近で見て、強く感じたのが日本製ゴルフクラブの行く末についてです。米国メーカーのゴルフクラブは一部のメーカーを除いて、

 

ゴルフクラブ=道具

というスタンスを貫いています。例えば、ドライバーならば399ドルが主力商品で、他に499ドルと299ドルがラインアップされています。30年前も現在も、この価格設定は変わっていません。対して、国内メーカーはと言うと、昔は低価格帯、中価格帯、高価格帯というラインアップがありましたが、現在は低価格帯、中価格帯のゴルフクラブはほとんどラインアップされてません。多くの国内メーカーは高価格帯の商品に注力し、高価格帯のゴルフクラブを積極的に作っています。高価格帯しか作らない理由はいつかあると思いますが、最大の理由は低価格帯、中価格帯のクラブが売れないからでしょう。また、低価格帯、中価格帯のクラブは、中古ショップで売られる高価格帯のクラブと価格が逆転してしまうのも、作りづらさにつながっていると思います。

 

国内メーカーの主力クラブは高額商品です。そして主力商品のほとんどは、

多機能と飛びとアピールしています!!!!

 

例えば、国内メーカーのドライバーの多くは定価8万円以上。量販店で割引販売がなされているとはいえ、米国で売られる米国メーカのドライバーの1.5~2倍です。買い換えユーザーを意識した値段設定で、これから始めるゴルファーや、若い人にとってはかなりハードルが高い値段設定です。8万円以上が当たり前になった理由はいくつかありますが、一番大きな理由は、

 

飛距離はお金で買える!!!!

 

ということを日本のゴルフ業界が浸透させてしまったことにあります。確かに、昔に比べればクラブは進化していますので、これ自体は間違いではないと思います。しかしながら、いつまでも「飛距離はお金で買える」というのを実現させるのは困難です。なぜなら、ゴルフクラブはルールで「飛びすぎる」クラブを規制しているからです。規制の中で、モデルチェンジ毎に「飛距離アップ」を謳うとなると、これは困難を極めます。また、多機能にクラブを作ろうとするほど開発コスト、生産コストがアップし、それは価格にも反映されてしまいます。現状のルール、現状の素材を考えると、これから先、「飛距離はお金で買える」というクラブを作るのはかなり厳しいでしょう。

 

言い換えると、国内クラブメーカーが「飛距離はお金で買える」というスタンスを取り続けていくと、これからもゴルフクラブは高くなることはあっても安くなることはありません。と言うことは、これからゴルフを始める人、趣味にお金をかられない人、そして若い人が手を出せるゴルフクラブはますます減ってしまう恐れがあります。ゴルフ人口は毎年減少していますが、国内メーカーのゴルフクラブの供給の仕方を見ている限り、ゴルフ人口減少を食い止めるのは難しいです。

 

ゴルフクラブは「飛距離でお金で買える」という側面もありますが、その一方で、金槌やドライバー(ねじ回し)のような道具の側面もあります。米国メーカーのクラブ作りを見ていると、彼らの方が「ゴルフクラブ=道具」という考え方があるような気がします。実際、昔も今も、高額商品だけでなく手頃な価格の商品もラインアップされています。例えば、テーラーメイドのM2はM1に比べると、道具っぽく作られています。ちなみにスキー板のブロッサムは超高額商品ですが、「道具」であるスタンスでモノ作りがなされています。ゴルフクラブのように「飛距離はお金で買える」というスタンスではありません。

 

超私的なことを言わせてもらうと、ゴルフクラブは「道具」に戻った方がいいと思います。「道具」として割り切り。「道具」としてリーズナブルな価格の商品を作る。飛距離性能は少し劣ったとしても、スコアが出しやすい「道具」を作る。腕前に関係なく、ゴルフが楽しくなる「道具」を作る。もしも、本気でゴルフ人口減少を考えているならば、ゴルフクラブを「道具」に戻すことを最優先した方がいいと思います~。

 

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