マーク金井blog

2018年12月20日超私的なランキング マーク金井 オブ・ザ・イヤー2018 前編

アナライズの年末年始の営業のお知らせです。

年始は7日から営業ですが、発送が殺到すると思われます。ご注文の順番に随時発送していきますので、恐れ入りますが少しお時間下さい。


今年も残すところ10日あまりとなりました。年を重ねるごとに時が経つのが早くなっていますが、今年は特に早い感じです。年初は気がついたら3月になってましたら、少し暖かくなったと思ったら8月、少し涼しくなってきたなと思ってたら、、、いつの間にか12月に突入。このブログがアップされる頃には九州宮崎にいるかと思います。

 

3年ぐらい前からセミナーの回数を増やし、昨年からはYouTubeと全国でセミナーの回数を増やしてます。冬場はスノボ、冬場以外はゴルフ。どちらも週1~2回のペースでやっているものですから、のんびりする間もなく一週間が過ぎていきます。今年1年を振り返ってみると、ゴルフクラブを購入する頻度は下がりましたが、オリジナルの練習器具、そしてゴルフクラブの試作は増えています。そして一番増えたのは9ホールプレーの頻度です。今年も70回前後コースに出ましたが、18ホールプレーしたのは7回ほど。それ以外はすべて9ホールプレーでした。

 

今週、撮影で九州のゴルフ場に行ってますが、こちらも9ホールのみです。

 

 

この時期、ゴルフ雑誌はランキングの企画が定番となっています。マーク金井はEVEN週刊パーゴルフで少しお手伝いをしてますが、このブログは超私的なゴルフ・オブ・イヤー2018をやってみたいと思います。ゴルフクラブだけでなく、ゴルフに関することでベスト10を選んでみると、、、こんな感じになりました。

 

 

 

第10位 オウル「エアーライトコレクション」

 

 

重さわずか1.2キロと超軽量なキャディバッグです。カモフラ柄で、ロゴも小さめ、シンプルなのに一目惚れして使っています。キャディバッグは3キロを下回れば軽いといわれる。それが1.2キロとなると世界最軽量レベル。軽さを追求しつつも充分な強度を保っている点もgoodです。余計な膨らみがないので小さく見えますが、8.5インチ口径なので14本入れることも可能です。担がない時(キャディバッグをカートに積む時)は、これがエースキャディバッグになりました。

 

 

第9位 ピン「ムーンライト」

9位もキャディバッグで今年購入した「ムーンライト」は3代目。初代はワンショルダーでとにかく軽量。生地がぺらぺらなので防水性と耐久性に難があったものの、ストラップが立つというユニークなアイデアは秀逸でした。2代目は防水性と耐久性を向上させた生地が採用されダブルショルダーに。今年購入した3代目は前作のマイナーチェンジという感じですが、ストラップの形状が良くなって担ぎやすくなっています。3代目になってデザインがシンプルになったのはgoodですが、ポケットがひとつ減ったのがちょびっと残念です。

 

 

第8位 スリクソンZ585ドライバー

久しぶりに国内メーカーのドライバーを購入しました。最初の試打ではピンとこなかったのですが、2度目の試打でガラッと印象が変って即購入。最初と2度目でクラブの印象がガラッと変るなんて珍しいことですが、事実は小説よりも奇なり。ヘッドの挙動がニュートラルなこと、そして吊しのスペックが普段使っているドライバーのスペックと極めてにている所も気に入ってます。ちなみにエースドライバーのスペックは45.5インチで、重さは305g前後。リアルロフトは10~10.5度、振動数は245~255cpm。これまでのスリクソンに比べると、捕まりが程よく良くなっているのも購入につながっています。

 

 

第7位 グラファイトデザイン ツアーAD IZ-5

これまた久しぶりにグラファイトデザインのシャフトを今年導入。試打した時、手元のちょうどいいしなり具合、そして「ボヨヨーン」とまったりした挙動が気に入りました。挙動がマイルドなんですが、先端側が適度にしっかりしているので弾道をコントロールしやすい点、風に強い球が打てる点が気に入ってます。

 

 

第6位 トラックマンレンジ「フルヤゴルフガーデン」

トラックマンでの試打は何度もやってますが、トラックマンレンジは通常のトラックマンと大きく異なります。練習場に巨大なレーダーを2台(もしくは3台)設置し、それですべての打席の弾道を追尾し、そのデータをスマホやタブレットで受け取ることができます。通常のトラックマンに比べると、計測できる項目が少し減りますが、それでも機能はスグレモノ。距離、ボール初速、曲がり幅など8項目を瞬時に知ることができ、より実践的な練習やクラブの打ち比べができます。ゴルフ練習場の概念が変る画期的な装置。日本シリーズ最終日にこそっと抜け出して行ってきました。

 

 

トップ5については、次回~。

 

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重さは変わらないのですが、長さが1インチ短くなってます。これだけでかなり違いますよ。レディースだけ注文してもらっての取り寄せになるので、発送までお時間いただきます。よろしくおねがいします。


2018年12月18日超私的な提案 寒い冬場に使った方がいいドライバーのスペックとは!?

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一昨日の日曜日、コンペで秩父エリアにあるザ ナショナルカントリー倶楽部 埼玉(旧 廣済堂埼玉ゴルフ倶楽部)でプレーしてきました。スタート時間が7時台だったとくこともあり、家を出たのは朝の5時過ぎ。クルマの外気温計を見るとマイナス2度。今年一番の冷え込みでしたが、関越自動車道を下りてコースに近づくにつれて気温はどんどん下がり、クラブハウスに到着したら外気温計はマイナス6.5度でした。

 

 

ここまで気温が下がると路面凍結は避けられません。幸いなことに凍結ヶ所はありませんでしたが、クルマにはスノータイヤが必須です。雪が降っても降らなくてもここまで寒いと冬用タイヤを履くことが安全運転につながるからです。

 

 

マイナス6.5度の中、スタートホールでマーク金井が手にしたのは世界で一番易しいドライバー、仮称「バンパースチール」。いつものごとく練習場にはいかず、スタート前は素振りだけでしたが、1発目からフェアウェイど真ん中に。このドライバーがどれぐらい曲がらないかを同伴者にも見てもらいたいのがありましたが、実は、もうひとつ理由があります。

 

 

説明するまでもありませんが、冬場は厚着します。加えて、寒くなると関節の可動域も夏場に比べると狭くなります。結果、テークバックが浅くなって切り返しのタイミングがズレやすくなるのです。このテークバックが浅くなるのを防止するのに役立つのが、バンパースチールだということを検証したかったのです。

 

バンパースチールはスチールシャフト装着なので、総重量が352g。一般的なアマチュア向けドライバーよりも50g前後重いです。長さは43インチと短いですが、この重さがあるとテークバックが浅くなるのを防止できます。クラブが重くなるとテークバックでは慣性の力が働き、クラブが身体を動かしてくれるようになるのです。実際に、一昨日のラウンドでもこの重さのおかげで、厚着しててもしっかりテークバックが取れました。

 

ヘッドスピードを上げるにはクラブ(シャフト)は軽い方が有利ですが、こと厚着する冬場に関しては軽いよりも重い方が有利です。そして、冬場に扱いやすいドライバーの条件をざっと上げると、、、

 

  • シャフトが重め
  • 長さは短め
  • シャフトは軟らかめ

 

 

バンパースチールに限りませんが、これらの条件を満たすドライバーを作れば、冬場でも安定したティショットを打てますし、ドライバーのミスを確実に減らせます。もちろんヘッドスピードは上げづらくなるので最高飛距離は少し落ちますが、ミスショットが減るメリットがあるので、トータルで考えるとアドバンテージがあります。

 

 

では、具体的にはどうすれば冬場に戦闘能力高いドライバーを作れるのか?

 

 

ルール適合で考えるならば、お勧めなのがミニドライバーと呼ばれているクラブにスチールシャフトのRフレックスを装着です。具体的に言うと、

 

 ・テーラーメイドのエアロバーナーminiドライバー

 ・テーラーメイドのSLDRのmimiドライバー
 ・キャロウェイのXホット(X2ホット) ディープ

 ・キャロウェイのビッグバーサmini

 そして

 ・アナライズのマジックマリガン 3+

 

これらは3Wよりもヘッドが大きく、かつディープフェース。ロフトは12~14度なのでティショットに適しています。これらのヘッドに100g台のスチールシャフトを装着し、
長さは42~42.5インチに仕上げるのです。

 

 

上記ヘッドは中古ショップに行けば1万円台で入手できますし、スチールシャフトのリシャフトならば工賃込みでも1万円以内。3万以内で冬場スペシャルのドライバーを作り上げることができます。

 

アナライズのマジックマリガン3+に関しては、島田ゴルフさんのスチールシャフトを装着したものを現在テスト中です。スペックが決まり次第、発売をご案内させていだきます。

 

冬使用のドライバーというのは、クルマに例えるならばスノータイヤのようなもの。冬でもゴルフに行く機会が多いならば、冬用ドライバーを1本持つことをお勧め致します~。

 

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2018年12月16日超私的な考察 初心者向けゴルフクラブとは一体どんなクラブなのか!?

YouTubeアナライズチャンネル マーク金井ここだけの話

12月17日21時から配信決定。
見逃すとこの内容は二度と見られませんので お忘れなく


2018年も残すところ2週間。神田エリアは至る所で忘年会が繰り広げられており、どこのお店も満員御礼。今どきの日本は景気が良いのか良くないのか今ひとつわかりませんが、夜の賑わいを見る限り、景気がすごく悪いという印象は受けません。ただし、駅前周辺にはタクシーが列をなして止ってます。バブル時期と異なり、タクシーではなく、電車のある時間に忘年会を切り上げる人が非常に多くなっているのも事実です。

 

マーク金井も木曜日と金曜日、忘年会に参加してきました。もちろんどちらも電車のある時間に切り上げ、公共交通機関を利用して帰宅。電車に乗って回りを見渡すと、本や新聞を読んでいる人はいません。立っている人も座っている人も、ほとんどがスマホをいじってます。見ているではなくいじっているとわざわざ書いたのは、老若男女を問わず、ゲームをしている人が多いからです。

 

さて、このスマホ。最近は高機能なスマホだけでなく、機能を絞って簡単操作ができるスマホも登場しています。使う人に応じて、スマホも多様化しています。

 

 

では、ゴルフクラブはどんな風に多様化しているのか?

 

 

30年くらい前までは、ゴルフクラブも初心者用、中級者用、上級者用というのが必ずラインアップされており、初心者は初心者用を購入するのが当たり前でした。しかしながら、今どきは昔のようにゴルフクラブが腕前でジャンル分けされておらず、その代わりに

 

 

アスリート向けとアベレージゴルファー向けという分け方がなされています。

 

 

アスリート向けというのは、昔で言うところの上級者向けという感じです。プロや上級者を意識して作られており、価格も総じて高めです。対してアベレージゴルファー向けというのは、昔で言うところの中級者向けという感じかと言うと、そうでもあるし、そうでもありません。

 

 

アベレージ向けクラブの定義というのは結構曖昧で、アスリート向けではないジャンルのクラブというのがアベレージ向けクラブ。そして、どちらかというとシニアゴルファーを強く意識して作られています。その証拠と言っては何ですが、アベレージ向けクラブに共通していることは、

 

 

 クラブが総じて軽い(シャフトやグリップも軽い)
 アスリート向けに比べるとクラブがやや長い
 アスリート向けクラブに比べるとボールが上がりやすい
 アスリート向けクラブに比べるとヘッドスピードが遅い人向け

 

 

要するに、クラブメーカーが定義しているアベレージゴルファーというのは若年層ではなくて、50歳以上(60歳以上)のシニアゴルファーです。現在、アマチュアゴルファーで一番多いのが団塊世代なことを考えると、至極当たり前なモノ作りがなされているとも言えます。

 

 

では、初心者、これからゴルフを始める人はどんなクラブを使えばいいのか?

 

初心者にちょうどいいクラブというのは、、、

 

 クラブが軽い過ぎないこと(シャフト、グリップも軽すぎないこと)
 クラブが長くないこと
 ボールが上がりやすいこと
 スライスが出づらいクラブであること(右へのミスが出づらいクラブであること)
 リーズナブルな価格であること

 

この4つの条件を満たしているのが初心者、そしてこれからゴルフを始める人にとって理想的なクラブです。超私的なことを言わせてもらうならば、この5つの条件を満たしたクラブを使った方がミスショットを減らせ、かつゴルフが楽しくなります。

 

ところが、ゴルフショップにはこの5つの条件をすべて満たしたクラブがあまり販売されていません。市場に流通しているのはアスリート向けクラブと、アベレージ向けクラブの方が圧倒的に多いです。何故かと言うと、初心者向けのゴルフクラブよりもアスリート向けやアベレージ向けのクラブの方が売りやすいし、実際、売れ行きもいいからです。

 

 

ネット通販でサクッと調べたのですが、この5つの条件をほぼ満たしている初心者用のゴルフクラブはセット販売されている、、、

 

 

キャロウェイの「ウオーバード」
 マグレガーの「マック7」

 

この2セットぐらいでした。

 

 

他のスポーツもそうですが、ゴルフの場合も最初にどんな道具(クラブ)を手にするかで、その後が大きく変ってきます。特にゴルフは他の競技よりも道具の依存度が高いので、初心者は自分に見合った道具(クラブ)を使うことが大事です。最初に軽すぎるクラブを使ったり、長すぎるクラブを使ったり、ボールが上がりづらいクラブを使ったり、ボールが捕まりづらいクラブを使ったりすると、正しいスイングを習得しづらくなるだけでなく、好ましくない癖が付くリスクが高まります。

 

 

超私的なことを言わせてもらえると、ゴルフ人口の減少を食い止めるには、新規参入者(初心者)に適切なゴルフクラブを使ってもらい、早い段階でゴルフの楽しさを経験してもらうことではなないかと思っています。マーク金井はそのひとつとして、ルール適合外ではありますが、世界で一番易しいドライバーを作りました。初心者が扱いやすいスペックもさることながら、リーズナブルな価格で販売を予定しています~。

 

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2018年12月13日超私的な考察 レイドオフのトップを作るために本当に必要な動作とは!?

12月15日開催の、ゴルフの竪琴 セミナー、フレループセミナー、まだ空きがあります。この機会に是非⇩クリック

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関東エリアは冷え込みが続き、おまけに昨夜は冷たい雨が降りました。ここまで寒いとゴルフをするのには厳しいコンディションですが、スキー場にとっては恵みの寒波到来。マーク金井がお世話になっているガーラ湯沢(越後湯沢)も降雪があり、圧雪車がゲレンデを整えているというニュースが届きました。この調子で寒い日が続けば、ガーラ湯沢は予定通り今週末からオープンしそうです。

例年、スノボシーズンが始まると3月下旬まではラウンドはお休みします。しかしながら、今シーズンからは冬場のラウンドも復活します。3000ヤード弱のセッティングで9ホールのプレ-ならば、寒さ対策さえしっかりしていれば楽しくプレーできると分ったからです。加えて、開発中の練習器具、開発中のシャフト、開発中のゴルフクラブをコースで試さずにはいられないからです。春にはゴルファーのスイング作りに役立つ練習器具、スコアが確実に良くなるゴルフクラブ、そして初心者がゴルフを楽しめるゴルフクラブを世に送り出したく思っています。

 

さて、今回は前回の続きです。

 

 

アマチュアゴルファーに多いシャフトクロスを矯正するには、テークバックの初期でヘッドを低いままインサイドに引く動きを止めることですがが、それには正しい「運動のはずみ」を付ける必要があります。その感覚をやしなうのに役立つのが左手だけでのテークバックです。

 

 左手だけでクラブを持ったら、そこからヘッドからではなくグリップエンドを真っ直ぐ後ろ側に「グイッと」引きます。わざわざグイッとと書いたのはスピードが欲しいからで、グリップをグイッと真っ直ぐ後ろに引いた時、ヘッドがワンテンポ遅れた感じで動くように心がけて下さい。

 

 

そして、ヘッドがワンテンポ遅れて動き出したら、始動のスピードを利用してヘッドをヒョイッと持ち上げて、ヘッドを背中側に持って行きながら一気にトップの形を作るのです。初動のスピードを生かせるようになると、ヒョイッとクラブが動き、かつクラブヘッドを背中側に持って行け、レイドオフのトップを作れるようになります。

 

 

テークバックのスピードを上げるだけでもシャフトクロスを矯正できますが、もうひとつのポイントとなるのは、クラブをヒョイッと持ち上げ、かつヘッドを背中側に持って行くこと。

 

そのためのコツは、、、、

 

 両手の位置関係をヒョイッと入れ替えることにあります。

 

 

テークバックの前半ではこんな感じでシャットな状態にしておき、、、、

 

テークバックの後半ではこんな感じで両手の位置関係をひっくり返します。このひっくり返しが上手くできると、レイドオフのトップになるのです。

飛球線後方から見ると、、

 

テークバックの前半では右腕が伸びていて、

 

テークバックの後半では右ひじがたたまれる。飛球線後方から見ると、テークバックの途中で右手は左手を跨ぐ(またぐ)感じに動かす。これがタイミング良くできると、レイドオフのトップになるのです。

 

右手は左手を跨ぐ(またぐ)。この感じをつかむのに役立つのが縄跳びを使った、後ろ回し。最初は体の右サイドで縄を後ろにグルグルと回し、それから体の前で8の字を描くように縄を後ろ回しします。この時の後ろ回しの感じでテークバックできると、レイドオフのトップを簡単に作れるようになるのです。ちなみに、シャフトクロスになっている人の場合、縄を前に回ししながら8の字を描いているそうです(ゴルフ物理学の小澤さんに教わりました)。

 ゴルフは物理であり、ゴルフスイングも物理です。

 

 

この前回し、後ろ回しを教えて下さったのは「ゴルフスイング物理学」の著者、小澤康祐さんです。先週、アナライズ神田スタジオで実施したセミナーの時に小澤さんがレクチャーして下さいました。

 

 

シャフトクロスを本気で矯正したいのならば、まずは後ろ回しで8の字を描く練習することをお勧め致します~。

 

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2018年12月11日超私的な考察 アマチュアの多くががシャフトクロスになりやすい本当の原因とは!?

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久々練習場ミシュランです

 


本格的な冬がやってきました。昨日の関東エリアは今年一番の寒波の影響で真冬並の冷え込み。久しぶりに若洲ゴルフリンクスでプレーしましたが、シャカパンと速暖を着込んでのプレー。肌に一番近い部分を保温し、アウターは風を通さないウエア。このおかげで、なんとかブルブル震えずに18ホールを回り切ることができました。

 

クラブは普段よりも多めで13本。ドライバーは2本持ち込み、1本は先週作り上げた、スチールシャフトで43インチに仕上げたバンパー。もう1本は2018年のエースドライバーになってくれたテーラーメイドのM3です。前半のインで43インチのバンパーを使ったのですが、ティショットはすべてフェアウェイキープ。それもほとんどがフェアウェイセンター。弾道はストレートから軽いドロー。同伴者から「みんゴル」みたいと言われるぐらい、ティショットはパーフェクト。エースドライバーよりも10~15ヤードほど飛ばない感じでしたが、「世界一やさしいドライバー」であることを改めて実感できました。

 

 

後半で使ったM3は43インチのバンパーよりも距離は出るものの、方向性はバンパーほど安定しません。OBや林に打ち込むことはありませんでしたが、タイミングが少し狂うとプッシュアウトや引っかけ気味の弾道になります。今どきのドライバーは慣性モーメントが大きくてミスに強いと言われてますが、それは物理的にやさしいわけで、人間工学的にはやさしくないことが実感できました。バンパーはセンターシャフトのような構造なのでルール適合ではありませんが、改めて、センターシャフトの方が人間工学的には打ちやすく、かつ方向性も安定してくれます。

 

 

初心者ならば、さらにバンパーのやさしさを体感できるのではないかと思っています。これからは初心者、ゴルフ未経験者にスチールシャフトで43インチに仕上げたバンパーを実際に打ってもらうことを始めてきます。

 

 

さて、物理と言えば、日曜日(12月9日)に「ゴルフスイング物理学」(実業之日本社刊)の著者である、スポーツトレーナーの小澤康祐さんを神田のスタジオに招いて物理学セミナーを実施しました。小澤さんがゴルファーを前にしてセミナーを実施するのは、実は今回が初めて。初めてにも関わらず、ゴルファーがスイングで悩んでいることを、物理的かつ人間工学的にレクチャーして下さいました。

 

 

小澤さんのレクチャーは、これまでのゴルフの常識を覆すようなことが多々ありますが、クラブという道具についての造詣が深く、そしてクラブを正しくコントロールする方法を実にわかりやすく、実に実践的に説明してくれます。加えて、セミナー受講生が実際に実験台となって、ゴルフスイングを構成させる要素について具体的に教えてくれます。

 

 

 例えば、アマチュアゴルファーに多いシャフトクロス。

 

 

シャフトクロスとはトップでシャフトが飛球線をクロスする(飛球線よりも右を向く状態)ことです。シャフトクロスはオーバースイングの原因になるだけでなく、インパクトの再現性が低くなり、ボールが右にも左にも曲がりやすくなります。このシャフトクロスになる理由についても、小澤さんは実に物理的に説明して下さいました。

 

 

「シャフトクロスはテークバック前半、ヘッドが低い位置のままインサイドに引きすぎ、その反動でテークバック後半でクラブを担ぎ上げてしまうことによって発生します。では、なぜテークバック前半でヘッドを低く位置のままインサイドに引きすぎるのかというと、それはクラブが重いからなんです」(小澤さん

 

 

説明するまでもありませんが、テークバックではクラブを頭の高さぐらいまで持ち上げる必要があります。そしてクラブを持ち上げるにはエネルギーが必要ですが、テークバック初期にヘッドを持ち上げないでインに引くのには大きなエネルギーが必要ありません。加えて、ヘッドを持ち上げないでインに引くと「運動のはずみ」が付き、この「運動のはずみ」が付いた方が、ヘッドを頭の高さに持ち上げやすくなるのだそうです。

 

 

ゴルフクラブに限りませんが、ある程度重さがある物体を頭の高さに持ち上げるのにはかなりのエネルギー(パワー)が必要なりますが、初期動作で「運動のはずみ」を付けると、持ち上げやすくなる。ゴルファーは無意識にそれが分っているから「運動のはずみ」を付けるために、テークバック初期でヘッドを低い位置のままインサイドに引く動きをやってしまうのです。

 

 

シャフトクロスを矯正するには、テークバックの初期でヘッドを低いままインサイドに引く動きを止めることですが、それには正しい「運動のはずみ」を付ける必要があります。その感覚をやしなうのに役立つのが左手だけでのテークバックです。

 

 左手だけでクラブを持ったら、そこからヘッドからではなくグリップエンドを真っ直ぐ後ろ側に「グイッと」引きます。わざわざグイッとと書いたのはスピードが欲しいからで、グリップをグイッと真っ直ぐ後ろに引いた時、ヘッドがワンテンポ遅れた感じで動くように心がけて下さい。

 

 

 

そして、ヘッドがワンテンポ遅れて動き出したら、始動のスピードを利用してヘッドをヒョイッと持ち上げて、ヘッドを背中側に持って行きながら一気にトップの形を作るのです。言葉にすると難しいですが、初動のスピードを生かせるようになると、ヒョイッとクラブが動き、かつクラブヘッドを背中側に持って行け、レイドオフのトップを作れるようになります。

 

動画をご覧になっていだけると分りますが、ポイントはスピードです。テークバックをゆっくりやるとヘッドをヒョイッと背中側に持ち上げることはできません。誤解を恐れずに言うと、テークバックのスピードを上げるだけでもシャフトクロスを矯正できます。クラブをヒョイッと持ち上げ、かつヘッドを背中側に持って行くには、もうひとつコツがあります。それについては次回じっくりと説明しましょう~。

 

 

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