マーク金井blog

2018年10月11日超私的なゴルフの物理 なぜ低気圧の日は、普段よりもボールが遠くに飛ぶのか!?

3連休が明けた火曜日、成田ゴルフ俱楽部(千葉県)で18ホールプレーしてきました。
成田ゴルフ俱楽部と言えば、昨年(2017年)、米PGAツアー チャンピオンズの公式トーナメントが開催されていますが、来年(2019年)チャンピオンズの公式戦「マスターカード ジャパン チャンピオンシップ」の開催が決まっています。この大会の視察ラウンドに運良く参加することができたので、プレーできたのです。

そして、プレーできたこと以上のサプライズが、トム・ワトソン選手と出会え、間近でスイングを見ることができ、数分ですが直接話をすることができました。ワトソン選手は米ツアー39勝、そして全英オープン5勝。持ち球は高いので全英向きではないにも関わらず、5勝もしているのです。

数あるメジャーの中で、なぜ全英に5回も勝てたのですがと聞いたら、、、、

 

まったくもって予想外の答えが返ってきました。

 

「なぜ5回も全英に勝てたかって? それはアプローチとパットが他の選手よりも一枚上手だったからだよ」

 

 

正確に言うと、、「チッピングとパッティグが良かったからだよ」と答えていただいたのですが、「ほんまかいな~」と関西弁で突っ込みを入れたくなりました。でも、昔の記憶を辿ってみると、確かにタイガーと違ってワトソン選手はスティンガー(超低弾道)なショットを打つシーンはほとんどありませんでした。米国で戦っている時と同じスイングをしてて、ことさら低い球を打とうとしていたシーンは少なかったです。そして、ワトソン選手は私が怪訝(けげん)な顔をしていると、察して、、、

 

 

セベ(セベ・バレステロス)も全英に強かっただろ。彼だってアプローチとパットで全英を制したんだよ」と。

 

 

 

限られた時間だったので、これ以上話を伺うことは出来ませんでしたが、ワトソン選手がわざわざ私に嘘を言う必要はありません。全英オープンに勝つための必要条件はショットよりもアプローチとパットであることは間違いないと思います。全英オープンに勝つには風に負けない低い球が必要不可欠だと思ってただけに、このワトソン選手のコメントは自分にとって新鮮であり、自分勝手な思い込みは危険だと思い知らされました。

 

 

そして、昨日も自分にとって新鮮なことを教えてもらえることがありました。午前中にスチールシャフトの老舗メーカーの島田ゴルフさんとミーティング。そして、午後からは東洋大学川越キャンパスにて、望月修教授とミーティングをさせていただいたのですが、

 

気圧がボールの飛び方に影響するということ。

 

 

高地(標高が高い)に行くとボールが普段よりも遠くに飛ぶことは知ってますし、何度も経験しています。例えば、軽井沢のように標高1000メートル近くにある場所でプレーすると、普段よりも10ヤードぐらいは飛距離が伸びます。標高が高いと飛距離が出るのは空気が薄く、空気が薄い方が空気抵抗が減るからです。

 

 

 そして空気抵抗軽減という意味では、
 高気圧の日よりも低気圧の日の方がボールが遠くに飛びます!!!!!!!!

 

 

これまた「ほんまかいな~」と思わず突っ込みを入れたくなったのですが、望月教授の説明で腑に落ちました。

 

 

「低気圧というのは、読んで字のごとく気圧が低いということ。気圧が低いと言うことは、空気が薄い。空気が薄いということは空気抵抗が少ないから、ボールが遠くに飛ぶんです」(望月教授

 

 

 

高地は空気が薄いから普段よりもボールが遠くに飛ぶ。
低気圧も空気が薄いから普段よりもボールが飛ぶ。

 

 

まさにゴルフは物理です~。

 

 

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2018年10月09日超私的な考察 パットで大事なのはストロークの方向なのか、それともフェース向きなのか!?

YouTubeのアナライズちゃんねる

フットワークセミナーその3を配信開始しました

 


3連休、皆さんはどんな風にお過ごしになられたでしょうか? マーク金井はというと、週末はいつものようにセミナー三昧。土曜日は神田でセミナー、日曜日は都内の練習場、「アコーディアガーデン東京ベイ」にてトークイベント、昨日月曜日は、午前中は神田のスタジオで「お尻セミナー」を実施。そして、夕方からはセミナー講師ではなく、セミナー受講生として、、、

「パッティングの真実」を明らかにするためにパッティングを科学する
ー論より証拠ー
(ヨネックス・アドバイザー 福岡大学名誉教授 清永明)

 

に参加してきました。清永先生のセミナーは夕方5時からの開始でしたが、休憩なしで2時間30分ぶっ通し。大学生に戻った時のように、メモを取りまくりながら話を伺ってきました。小ぶりなノートだったこともあり、メモの分量は25ページにも及びました。

 

 

この講義の中ではいくつかのゴルフ関連著作物が紹介されましたが、現在手元にあるのが、、、

 ゴルフの科学(河村龍馬著)
 PUTT LIKE THE PROS(DAVE PELZ with Nick Mastroni)
 パッティングの科学(デイブ・ペルツ/ニック・マストローニ著 児玉光男訳)

 

 

話の内容は多岐に及びましたが、一番、「なるほど~」と思ったのが、パッティングでボールが打ち出される方向についてです。ショットでもそうですが、パッティングにおいても、打球の方向を決める要素というのは、

 

 フェース向き(正確にはインパクト時のフェース向き)
 ヘッドの軌道

そして打点位置です。セミナーでは触れられていませんが、打点位置がブレると、インパクトの衝撃でフェース向きが回転します。フェースのトウ寄りで打てばフェースは開き、フェースのヒール寄りで打てばフェースは閉じます。

 

フェース向き(打点位置)とヘッド軌道によってボールが打ち出される方向は決まりますが、

 

 

 ボールが打ち出される方向は、インパクト時のフェース向きでほぼ決まる!!!!

 

ほぼほぼとわざわざ書いたのには理由があり、打球の方向というのはフェース向きで100%決まるわけではありません。清永先生が実験したことによると、打球の方向はフェース向きが75%、ヘッドの軌道が25%ぐらいの比率だそうです。

 

アマチュアゴルファーの中にはヘッドを振った方向(ヘッド軌道)にボールが打ち出されると思っている人が少なからずいますが、ヘッド軌道が打球の方向に及ぼす影響というのはわずか25%にしか過ぎないのです。ですので、左に引っかけたり、右に押し出したりというのは、ヘッドの軌道が狂っていることよりも、フェース向き(インパクト時のフェース向き)が狂っていることが多いそうです。ちなみに、フェースの向きが真っ直ぐでも、打点位置がヒール側に偏れば左に外すミスが出ます。フェース向きが真っ直ぐでも、打点位置がトウ側に偏れば右に外すミスが出ます。

 

 

ちなみに、ツアープロが1mのパットを入れる確率は90%で、アマチュアが1mのパットを入れる確率は60%だそうです(アマチュアのデータはゴルフ雑誌EVENが計測)。

 

パットを右に外しと「今のは押し出した」と言い、左に外すと「今のは引っかけた」と言う人が多いと思いますが、押し出すとはインサイド・アウト軌道、引っかけるというのはアウトサイド・イン軌道を表しているような気がします。ですが、実際に、ショートパットを右や左に外している時というのは、その大半はヘッド軌道ではなくフェース向きのエラーです。右に外している時はフェースが開き(もしくは打点位置がトウ寄り)、左に外している時はフェースが閉じて(もしくは打点位置がヒール寄り)いるのです。

 

 

 ゴルフは物理であり、その物理の最たるのがパッティングです。

 

 

1mを90%の確率でカップインさせるために必要なことは、ヘッドの軌道をストレートにすることではなくて、真っ直ぐなラインにおいてはフェース向きスクエア(真っ直ぐ)な状態でボールをヒットすること。そして、芯、もしくは芯に近い部分(スイートエリア)でボールをヒットすること。この2つにこだわって練習すると、1mの距離をカップインさせる確率を90%に近づけられるのです。

 

 

ちなみに、ツアープロでも2mになるとカップインの確率は50%とのこと。2回に1回入れば「プロと同じ確率」になるそうです。5mになるとさらにカップインの確率は下がり、ツアープロでも1パットの確率は20%だそうです~。

 

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2018年10月07日超私的な考察 物理的に理に叶っていないスイングとは一体どんなスイングなのか!?

YouTubeのアナライズちゃんねる

フットワークセミナーその3を配信開始しました

 


3日前の木曜日、毎年スノボでお世話になっているガーラ湯沢が主催する貸し切りコンペに参加し、ゴールド越後湯沢でプレーしてきました。越後湯沢エリアはスキー場のメッカで、至る所にスキー場があります。ゴールド越後湯沢も雪が降ればスキー場になりそうな場所にあり、フラットなホールよりも打ち上げ、打ち下ろしのホールが多いゴルフ場。それでいて、各ホールともフェアウェイの両サイドは林でセパレートされているので、林間コースの趣もあります。。

普段、河川敷でプレーしている人間にとっては慣れないコースですが、スコアメイクの鍵を握っているのがティショット。左右に曲げると林が待ち受けているだけでなく、ワンペナ、クリーク、OBが待ち構えています。ティショットの精度が求められるコースでしたが、幸いなことにティショットのミスは一度だけ。強い打ち下ろしの8番でティショットを引っかけて林に入れた以外は、フェアウェイキープできました。手前味噌ですが、フレループでの練習のおかげで、ティショットの方向性が格段に良くなっています。


ー△ーーー△ー△ー 39
222212222 17

△ーーーーーー△ー 38
322222222 19

 

 

ショット数が41でパット数が36。5つのボギーの内、ティショットが原因だったのは1ホールだけ。狭いコースでティショットが安定してくれると、パットの調子が良くなくても80を叩かないで済みましたが、改めて、ゴルフはメンタルよりもスキル(技術)が求められることが確認できました。物理的(力学的)に理に叶ったスイングができてれば、ボールが極端に曲がったり、逆球というのが出ません。逆に言うと、ここ一番でボールが曲がったり、狭いホールになると大きくボールが曲がりやすい場合は、メンタル面も影響していると思いますが、それ以上に物理的(力学的)に理に叶っていないスイングをしている可能性が非常に高いのです。

 

 

 では、物理的(力学的)に理に叶っていないスイングとはどんなスイングなのか?

 

 

アドレス時にシャフトが作る角度のことをプレーン(シャフトプレーン)と言いますが、ダウンスイングでクラブヘッドがプレーンから大きく外れているスイングというのは、物理的(力学的)に理に叶っていないスイングだと超私的に思っています。何故かと言うと、ダウンスイングでプレーンからヘッドが外れていると、インパクトにかけて余計な動作を付け加えないとボールを上手く捕らえられないからです。また、ダウンスイングでプレーンからヘッドが外れていると、ダフりやトップ、そしてシャンクのミスも出やすくなるからです。

 

かつて私はブログで、スイングには「自転車に乗れているスイング」と「自転車に乗れていないスイング」とがあると書いてましたが、理に叶っていないスイングとは「自転車に乗れていないスイング」。たくさん練習すればナイスショットも出るが、ナイスショットの直後にいきなり大きなミスが出る。プレッシャーがかかった場面になると、とてつもなくボールが曲がる。ショットの調子の波が激しいスイングというのも、理に叶っていないスイングです。

 

 理に叶っていないかどうかを見極めるのには計測器のたぐいは必要ありません。

 

ひざ立ち状態でアドレスし、ひざ立ち状態でボールを打てば簡単にチェックできます。物理的(力学的)に理に叶っていないスイングをしている人の場合、ひざ立ちでボールを打とうとするととんでもなく手前をダフったり、手前をダフって空振りします。また、ボールを打ててもボールは真っ直ぐ飛びません。引っかけやチーピン、ボールがちゃんと上がらないです。

 

ひざ立ちスイングでボールを上手く打つには、ダンスイングでオンプレーンな軌道が求められるのです。誤解を恐れずに言うと、ひざ立ちでボールを上手く捕らえることができない人は、いくらメンタルを鍛えても、肝心な時に狙った方向にボールを打つというのは非常に難しいのです。逆に、メンタルが強くなくても、ひざ立ちでちゃんとボールを捕らえられるようになると、プレッシャーがかかった場面でも致命的なミスショットをかなりの確率で減らせるようになるのです。

 

 

アナライズには「ひざ立ちセミナー」という講座がありますが、ここではひざ立ちが上手く打てない理由をレクチャーするだけでなく、ひざ立ちで上手く打つコツ、すなわちオンプレーンに振るために必要な動作を具体的にレクチャーしています。

 

 

ひざ立ち打ちでダフると、多くのアマチュアはボールを右に寄せたり、体重を左に乗せようとしたり、ボールの上を振るつもりでスイングしようとしたり、クラブを短くもって対処しようとしがちです。しかし、これらの事をやってもダフりは解消しません。これらの対処法というのは、クラブをオンプレーンに振ることには、まったくもって結びつかないからです~。

 

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2018年10月04日超私的な考察 今どきのやさしいドライバーのメリットとデメリットとは!?

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新潟県の越後湯沢と言えばスキー場がたくさんあるエリアですが、ゴルフ場もあります。今日は、スノボでお世話になっているガーラ湯沢のコンペでゴールド越後湯沢でプレー。
朝イチの新幹線に乗り、このブログがアップされる頃には5番ホールあたりをプレーしているかと思います。

 

東京から越後湯沢までは新幹線で移動しますが、新幹線とお供と言えばゴルフ雑誌。今週発売の週刊ゴルフダイジェスト週刊パーゴルフをバッグに入れて電車に乗り、セブンイレブンのドーナツを食べながら読むのがルーティンになっています。発売日の火曜日に目次にサクッと目を通したのですが、まず目についたのがこの特集、、、、。

 

 

アマチュアも使えてメジャーでもできるクラブ作り
国産ドライバー 平成最後の大革命
週刊ゴルフダイジェスト10月16日号より引用)

 

 

なんともすごいタイトルが付いてます。大革命って言葉に驚かされましたが、内容は日米ドライバーの比較と、最近の日本製ドライバーの共通点について書かれてました。詳しくは記事を読んでいただきたいと思いますが、今どきのドライバーを見ていて感じるのが、

 

 

ゴルフクラブ、特にドライバーの同質化がますます進んでいる!!!!

 

 

ことです。週刊ゴルフダイジェストでは世界基準のドライバー3つの条件として、

 

 

・カーボンクラウン
・調整機能(カチャカチャ式)
・USPGAで活躍しているプロがいる

 

 

ことを上げていますが、加えて、最近のドライバーに共通しているのは、、、

 

ヘッドシェイプがほぼ同じ(重心を深くしたい形状)
シャローバック形状(重心を低くしたい形状)

 

 

このタイプのドライバーが本当に増えています。かつてはアスリート向けのドライバーはヘッド後方が高くなっているハイバック形状になっているモデルもありましたが、今ではほとんど姿を消しています。米国メーカーのドライバーはもとより、国内のブリヂストンの新製品にしても、スリクソンの新製品にしても、そして、月曜日に発表されたホンマの新製品にしてもシャローバック。ホンマに関してはTW747 455の方が少しシャローバックの度合いが少ないですが、これは今どきのドライバーの中では珍しいです。

 

 

さて、この同質化。

 

 

物理的なメリットを考えると避けられないと思います。何故かと言うと多くのメーカーが求めるドライバーの性能は、、、

 

ミスに対するやさしさを実現するため、、、

 

 ヘッドの左右方向の慣性モーメントを増大
 深い重心位置

 

スピンを減らして飛距離性能を向上させるため、、、

 

 低い重心位置

 

これらを高次元で達成しようとすれば、おのずとヘッド形状は決まってくるからです。ちなみに、ヘッドのシェイプ(輪郭)に関しては、売れているクラブのデザインから逸脱しない傾向があります。これについては、プロや上級者が好む形状というのには共通点があるからでしょう。

 

 

今どきのクラブはツアープロが使うモデルでも、投影面積が大きくて慣性モーメントを大きくし、低い重心位置で低スピン弾道が打てるという共通点があります。重心の深さについてはモデルによって異なり、多くのメーカーは重心が浅めのタイプと重心が深めのタイプの2種類をラインアップしています。

 

物理的には、今どきのドライバーは20年前よりもかなり進化しているのはまぎれもない事実です。その証拠にツアープロの飛距離は劇的に伸び、そしてフェアウェイキープ率が上がっています。しかしながら、人間光学的に言うと、ゴルフの経験が少ない人、スライスに悩んで人にとっては、必ずしもメリットばかりではありません。少なからずデメリットもあります。どこがデメリットかというと、、、

 

 

ヘッドの大型化で慣性モーメントの数値を上げていくと、ネック軸周りのモーメントが大きくなり、シャフトを軸にしてヘッドが回転しづらくなります。その結果、インパクトでフェースが開きやすい人、振り遅れてしまいやすい人にとってはフェースの向きをコントロールしづらくなります。加えて、慣性モーメントを大きくしていくと重心距離が長くなりやすく、重心距離が長くなるほど、ゴルフクラブの扱いになれていない人の場合、フェースの芯で捕らえるのが難しくなるのです。

 

インターネットのみんなのゴルフダイジェストの記事に、重心距離がゼロのアイアンが紹介されていました。これはゴルフ経験がない大学生向けに作られた試作クラブですが、多くの大学生は重心距離がゼロのアイアンの方が打ちやすく、そしてミスが少ないという結果が出ています。この重心距離がゼロのアイアンというのは、今どきのやさしいドライバーとは正反対な構造で、ネック軸周りのモーメントが非常に小さくなっています。

 

 

アナライズではすでに重心距離がほぼゼロのドライバー、「バンパードライバー」を作ってますが、これも今どきのドライバーとはまったく正反対な構造。大型ヘッドですが、重心距離がほぼゼロなので、今どきのドライバーに比べると慣性モーメントは大きくありません。しかしながら、ネック軸周りのモーメントが非常に小さいので振り遅れづらいメリットがあり、かつシャフト軸線と芯までの距離が非常に短いので初心者には芯で当てやすいメリットがあるのです。

 

 

 

今どきのドライバーは物理的に非常にやさしく、飛距離性能が高くなっていますが、それと引き換えに、初心者には扱いづらい(芯に当てづらい)構造になっている。これが、今どきのドライバーが抱えているジレンマなんです~。

 

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2018年10月02日超私的な2018日本女子オープン観戦記~(▼▼)b

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今週末発売!タイトリストTS2ドライバーです


 

またもや台風が日本列島を縦断しました。今回の台風も風がとにかく強く、各地でクルマの横転、屋根が吹っ飛ぶ等、信じられないような被害が発生してます。一昨日(日曜日)はこれまでの経験を踏まえて、首都圏は昨日20時以降、JRは全線運休しました。

 

台風が直撃するのが分っていたので、ゴルフトーナメントもスケジュールを大幅に変わり、日本女子オープンは最終日のスタート時間を大幅に繰り上げ、そしてアウト、インのツーウエイ方式になりました。最終組がスタートしたのは9時15分で、13時40分くらいにホールアウト。3日目に菊地絵理香選手と共にトップに立ったユ・ソヨン選手が最終日もスコアを5つ伸ばし15アンダーで優勝。ソヨン選手はこれで、ナショナルオープンのタイトルは米国、カナダ、中国に続いて4つ目です。

マーク金井は水曜日(練習日)と日曜日(最終日)に現地観戦。水曜日は練習場、日曜日は1番グリーンのパッティングと2番のティショットをじっくりと観戦してきました。

 

 

練習場でまず目についたのが韓国勢。申ジエ選手、アン・ソンジュ選手、チョ・インジ選手、そして優勝したユ・ソヨン選手。いずれもスイングプレーンがしっかりしており、いわゆるオンプレーンなスイングの持ち主。加えて、練習にも工夫を凝らしており、インジ選手はムチのように軟らかいシャフトの練習器具を使い、ソヨン選手は練習器具と地面に置くスティックを併用してボールを打ってました。

日本選手も地面にスティックを置く練習をしてますが、ソヨン選手はスティックの置き方が実にシビア。1本はターゲットライン上に置いているのですが、もう1本はなんとボールのすぐ前。少しでもヘッドが外から入ったり、少しでもヘッドが外に抜けてしまうと、ヘッドがスティックに当たる感じになっているのです。

10分ほどソヨン選手がボールを打っているのを観ていましたが、ヘッドがスティックに当たることは一度もありません。加えて、ボールはターゲットラインに対して真っ直ぐ、もしくはほんの少し右に出るだけです。ターゲットラインよりも左にボールを打ち出すことは皆無でした。日本選手も良い球を打ってましたが、出球(ボールの打出し方向)の精度に関しては、ソヨン選手が別格です。彼女を観ていると、、、

 

目的 ・狙った方向にボールを打つ
手段 ・オンプレーンなスイングをする

 

という意図をハッキリと感じ取れました。ナショナルオープンはセッティングがタフですが、ソヨン選手にとってはセッティングがタフになるほど自分に有利な展開になると思っているのかも知れません。インタビューができるならば、そのあたりを本人に聞いてみたいです。

 

日曜日はスタート時間が早まったため、最終組の一つ前の組と、最終組をコースで観察しました。1番ホールのピンポジションはグリーンの奥。最終組の一つ前、畑岡奈沙選手は手前5メートルに乗せ、これを見事に1パット。最終組では菊地絵理香選手はさらにピンそばに乗せ、手前3メートル弱のバーディーチャンス。上り傾斜が読み切れなかったのか、打ち過ぎてオーバーするのを嫌がったのかは本人しか分りませんが、わずかにショートしてパーでホールアウトしました。ソヨン選手は右手前8メートルぐらいの距離を確実に寄せて2パットでパーでした。

 

 

まだ1番が終わっただけですが、この時点で気になったのが菊地選手のパッティング。大事に行こうとしたのかどうかは定かではありませんが、弱気なパッティングでは同組のソヨン選手にプレッシャーをかけることはできません。野球に例えるならば、ワンアウト3塁で点を取れない感じ。勝負の流れが悪くなる予感がしました。

 

続く2番は168ヤードのパー3。

 

グリーン左サイドにバンカーがあり、ピンポジションは左。ティグランドに立つと、バンカー越えの位置にピンが立っています。最終組、菊地選手はグリーン中央を狙うものの、ひっかけて左のラフに。ここをボギーにしました。

 

 

チャンスのあとにピンチありで、ここをボギー。

 

 

流れの悪さを感じました。その後、テレビ観戦しましたが、17番に至るまで、バーディパットが打ち切れずショートする場面、フックラインでタッチが弱いためにカップの手前で左に切れることが度々ありました。1番のパッティングが決まっていたらと思うと、、、、あらためてゴルフは「ゲームの流れはパットが作る」ということを思い知らされました。

 

 

ちなみに、1番でバーディを決めた畑岡選手は2番でバーディーを奪っています。ティショットはピンを狙わずグリーン中央狙い。狙い通りにグリーン中央にワンオンし、やや長めのバーディーパット(推定8~10メートル)を放り込んでます。これを現地で観たので、facebookに思わず「畑岡選手が優勝に一番近い」と書き込みました。

 

 

優勝したソヨン選手も2番ではグリーン中央を狙い、グリーン中央にワンオン。危なげないショットを打ち、グリーンでも危なげない2パットのパーでホールアウト。その後も、これでもかってぐらい危なげないショット、危なげないパットを打ち、ノーボギー、5バーディー。ボギーを打たないわけですから畑岡選手は追いつこうと思っても追いつけません。ピンチらしいピンチはひとつもなく、日本ツアー初優勝を日本女子オープンで成し遂げました。本人は「コース戦略がうまくいった」とコメントしてますが、ショットの精度が高いのに、ティショットで3Wを多用するところに並外れた強さを感じました。

 

 

今回の日本女子オープンのセッティングは女子の試合としては6677ヤードと距離が長く、ラフも深いタフなセッティング。雨でグリーンが止りやすくなったとは言え、雨だと距離が長くなります。優勝スコアは8~10アンダーぐらいかなと思ってましたが、ソヨン選手のスコアは15アンダー、2位の畑岡選手が12アンダー。このセッティングで15アンダーというスコアはJGAも予想しなかったのではないでしょうか。

 

 

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